ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

10月18日、492回目の「火曜日行動」です。

2022-10-18 19:05:00 | 火曜日






秋晴れです。



今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん、写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も心一つに発信してまいりますね。



今日は12時前から皆さんお元気です。



火曜日バンドも今日は早くから集合です。



長崎さんの第一声始まりました。

長崎さん

府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちは。わたしたちは毎週火曜日、この府庁の前で、朝鮮学校に学ぶ子どもたちが、夢と希望をもって大きくなってほしい。そのためにもこの大阪府が、全国に先駆けて支給してきました朝鮮学校への補助金、この一日も早い復活を求めて今日もアピールをしています。

今日は秋晴れのさわやかな気候になりました。この秋の気候の中で朝鮮学校も、運動会や秋祭りが行われます。子どもたちが、自分が朝鮮半島にルーツがあり、この日本の中で誇りを持って生きていく。自分自身が何者であるかということを否定されるということは、いわゆる魂を殺される、魂の殺人ということです。在日朝鮮人ということを隠し、自分自身に自信を持てない。自分自身を明らかにすることができない。そういう中で暮らす子供たちは、心の中に大きな傷をもって育つことになります。朝鮮学校で学ぶ子どもたちが、生き生きして明るい、時に心無い世間の様々な差別がある中でも、誇りを持って自分を出していくことができる。自分自身が傷つけられると、残念ながら人を信じる力が無くなってきます。どうせ言ってもわかってもらえない、どうせ自分たちの存在は否定される、そういう思いの中で、人と人とが手をつなぐ力が奪われてきます。


でもこの火曜日行動、10年を超えて続けていますけど、ここに来る、自分自身が朝鮮学校に通い、そして子どもや孫を朝鮮学校へ送り、歩んできた方々の中にある、揺るぎない、2世、3世としてバトンを渡された思いをもって、人間として誇りを持って生きていく、そんな姿が子どもたちに渡されていっています。


学校が春休み、夏休み、冬休みになると子どもたちがこの場所にやってきます。本来は子どもたちがこんな場に来て訴えなければならないことが、ほんとに恥ずかしいことです。
でもその時訴える子どもたちの姿が、人間として何を大切にして生きていくのか、困難の中で自分たちのために、アボジ・オモニ・ハルモニ・ハラボジたちが闘って声をあげてくれていることを思い、そして日本社会を一緒に変えていきたいと思っている日本人へ、信頼をもってここで話をしてくれます。


いつも素敵な朝鮮・韓国の歌謡が流れている火曜日バンド。多くの人たちが日本の人たちです。一緒に音楽で手を繋いでいきましょう。

アピールのトップバッターは、高校生の時に火曜日行動に参加して以来、若い力で盛り上げてくれたシンリョンスルさんです。今東京の方でイベントのお仕事をされています。今日は大阪の方に来られたので参加されています。




アピールの1番バッターは東京に引っ越したマドンナ申さんのアピールです。

申さん

 府庁でお勤めの皆さん、ご通行中の皆さん、火曜行動参加の皆さん、こんにちは。私は在日コリアン4世のシンです。現在25歳で東京で働いています。出張で関西に来たので久しぶりに参加しました。私は高校まで朝鮮学校に通い、民族を学びました。自身が在日コリアンであることを知り、民族の歴史、自分自身の歴史を学びました。朝鮮学校で民族的アイデンテイテイーを養ったから今の私がいます。朝鮮学校では人としての自尊心を持ち、異国の地でも民族の誇りを持って生きていけるような教育がなされています。それは私の存在自体が証明していると思います。

 私は今、日本の企業で働いています。先週末も大阪城の天守閣復興90周年の事業である大阪城夢祭りにも関わって働いています。このように日本で暮らす1外国人として、日本の国民の皆さんと同じように、日本社会に貢献しております。しかし今、日本で行われている、朝鮮学校高校無償化からの除外など民族差別は、私だけでなくすべての在日コリアンを否定していると思います。日本社会では守られるべきものが切り捨てられているという現実です。

 私が朝鮮学校に通っていた15年間、いや何十年もずっと前から今日まで、民族教育権だけでなく在日コリアンの権利は保障されていません。大阪府庁でお勤めの皆さんに問います。朝鮮学校についてご存知ですか?知らないだけで差別をしていませんか?無知が差別を生み、無関心が差別を作ります。朝鮮学校を知らない人が差別をし、権利を奪うのです。皆さんの見て見ぬ振りが、差別がまかり通る日本社会を作り、朝鮮学校に通う子どもたちを苦しめています。国や行政が守らなければならないのは、だれにとっても公平であることです。それが憲法を守るということです。そして日本国民の皆さんは、日本社会の間違っている現実と向き合い、社会を改善していかなければなりません。

すべての子どもたちが笑顔で何不自由なく学べる環境を、社会を、大人たちが造っていきましょう。一日も早く、日本の子どもたち、朝鮮学校に通う子どもたち、すべての子どもたちが、同じ温かい愛情に包まれることを私は願っているし、そのために私は闘います。私のこの言葉が皆さんの耳に、心に
届いていますように。

長崎さん
 シンさんが参加していたときに、よく、「私たちは透明人間ではありません。私たちをしっかり見つめてください」と言っていたのを思い出します。ここにいる存在をしっかりとみてください。いろんな思いを持って暮らしている一人ひとりが、朝鮮学校に通っているのを知ってください。

申さん


カンさんがアピールです。

カンさん

 皆さんお疲れ様です。前回も少し話しましたが、この複雑な情勢の中で、大阪府下の朝鮮学校の再編が本格的に進みだそうとしています。再編となると新しくスタートする学校もあれば、統合される学校も出てきます。若干胸が痛む思いもありますが、統合の対象になる学校も何校かあります。この時期朝鮮学校を広く知ってもらおうという趣旨で、オータムフェスタとかアンニョンフェスタとか、地域の皆さんが集まって朝鮮学校を盛り上げて支援していこうという行事があります。

10月30日に、北大阪朝鮮初中級学校、65年間小・中併設校でしたが、新学年からは北大阪初級学校として再スタートします。初・中級学校としてはこの30日が最後になります。創立65周年の日でもあり、卒業生にも広く呼びかけています。学校にかかわっている方、関心を持っておられる方、日本の友人の方々にも呼びかけて、65周年を祝い新しくスタートする学校としてエールを送る行事ですので、よろしくお願いします。11月3日は、城北朝鮮初級学校、11月6日は生野朝鮮初級学校、大阪第4朝鮮初級学校で行事が行われます。


 知らないことが誤解を生み、誤解が偏見を生み、そして差別へとつながりうる。ということはまず知る、知るためには見る。いつも言われている、来て、見て、知って。学校のイベントが連続して行われますので、ぜひともこの機会を逃さずに、一度朝鮮学校に足を運んでください。よろしくお願いします。



大村さんもマイクを持たれました。

大村さん

 もう10年経ちました。私も1回目から立ち続けていますがこんなに長く続くとは思いもしませんでした。この10年間、いいこともいっぱいありました。朝鮮学校への差別は依然として変わらずありますが、いいこともいっぱいありました。

火曜バンドなど仲間のつながりができたこと。訴え続けることで、初めのころは朝鮮学校知らなかった、近所にあったことも知ったり、朝鮮学校を知る人も増えてきて、全国に仲間もできました。北から南から。支える会の通信を送っていますが、山形県や高知県や沖縄県とか送っています。増えたのはうれしいことですが、この10年間何も変わらないということ。社会ではこの10年間でヘイトスピーチ、ヘイトクライムが広がってきています。

ウトロの放火事件、コリア国際学園への放火事件、13日に裁判がありました。別々の若者ですが、彼らは、偏った情勢が正しいと信じ込まされていた、その背景には何があるか。東京の駅の中に、朝鮮人殺したいというような落書きが出ている、在日の人たちの命を脅かすようなヘイトクライムがひろがっているということ。

その背景には何があるか。日本政府や行政が朝鮮学校への差別をはじめ、様々な差別、朝鮮民主主義人民共和国や韓国に対する、日本政府の在り方、自治体の在り方。教科書から従軍慰安婦・強制連行という言葉を無くしていこうとするやりかた。そして歴史の改ざんが進んでいく。群馬の森の追悼碑を撤去しようとか、そこに強制連行がはめられているからアカンとか、あるいは関東大震災の追悼会に、小池知事は、虐殺はなかったとメッセージすら送ってこない、そういったことがおこっている。正しい歴史を教えることがぬかされている。

ついこの前知ったのですが、特攻隊に関する手記や施設を修学旅行や子どもたちの旅行に連れて行く、そういったことを兵庫県の加西市をはじめ、やっていこうという企画が行われているわけです。特攻隊の人たちは大変な思いだと思いますが、そういったところに子どもたちを連れて行って平和学習をする、平和学習にはそこで朝鮮人がどんなことをやってきたかということを明記していることは一切ないわけです。殉国、お国のために命を投げ出した。今ウクライナでは戦争がおこっている、お国のために命を投げ出すことを美化していくようなことを、今の日本の平和学習に取り入れようとしている、このことを大変嘆かわしいというか怒りでいっぱいです。絶対に正しい歴史を子どもたちに教えていかなければいけないと思います。




メモを取りながら頑張る陶山さん❣️




シュプレヒコールと歌は「声よ集まれ 歌となれ」

アギさんから
 
 「気いつけやー、あんたのことやでその差別。無関心は差別を生んで、生きにくい社会になっちゃうよ」

 ご通行中の皆さん、府庁で働くみなさん、どうぞ聞いてください。私は朝鮮学校に子どもを通わせている1保護者です。朝鮮学校に通う子どもたち、日々勉強頑張って、今日は中間試験頑張っています。少し前は秋の定番の恒例行事ですが、朝鮮学校の芸術クラブの発表会がありました。日々練習している朝鮮舞踊や、きれいな歌声の合唱もありました。

その子たちが一生懸命歌い踊る姿から、本当に成長したな、素晴らしいなということを、スゴイ実感して感動しました。そんな子どもたちが学んでいる朝鮮学校、日本社会のたくさんの方々に存在を知ってもらいたいです。真の姿を見に来てもらいたいです。私は朝鮮学校に通う子どもたちは、自国の民族のルーツを知ること、日本社会でどんな立場に立っているのかということを知ることです。自分のことをまずしっかりと学び、他者への共感、他者との向き合い方をしっかりと学べる、そういう子たちが朝鮮学校で育っていると思います。それはこの社会での豊かさや、平和を希求していく中で、とても大事な存在になると強く強く思っています。そういう朝鮮学校は大事な役割を担っているのではないか、それを認めて2,30年前の大阪府は朝鮮学校に対しても補助金を出してくれたのではないかと思うのですよ。

思い出してください。そういう朝鮮学校を知ってほしいと思います。秋に公開授業もあります。どうぞ一度足を運んでください。見に来てください。子どもたちの笑顔、取り巻く保護者の顔、一生懸命教えている先生たちの顔、その姿を見て心を温めている周りの支援している方々の顔、それを見て感じない者があるというのは、絶対ありません。来たら何かを感じます。温かいものが心にじんわりと感じると思います。どうぞ足を運んでください。お願いします。そして平和な社会を大阪府民として一緒に造りたいのです。





歌 「声よ集まれ歌となれ」

シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

・行政が差別するな

・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう




カンさんの音頭で合唱「勝利のその日まで」!



駐輪場での申し送りの後、来週も頑張ろうと帰路につきました。

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