ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

回想⑭ 2月22日 康宗憲先生の講演を拝聴しました。

2013-12-18 19:27:40 | イベント
  2月22日、午後6時半から8時半まで、東成区民センター小ホールにて「日朝市民連帯・大阪」結成7周年に際し講演会が行われました。



  講演タイトルは「朝鮮半島情勢と日朝国交正常化」でした。

  講師は、韓国問題研究所 康宗憲所長でした。


(パワーポイントの準備をされる康先生)

  開会前に司会の永久のり子さんが「ホンギルトン寄金」の事やモアパレードの事、またモンダンヨンピルの2013年度のカレンダーのPRをされました。(余談:このカレンダーには私の創作詩「モンダンヨンピルよ」も収録されています。)



  6時35分、永久さんの司会で集いが始まりました。



  主催者を代表して、「日朝市民連帯・大阪」共同代表の有元さんが力強い挨拶をされました。



  日朝市民連帯 「・マルチョボ」の後ろに日本全国の他府県の名前が続き、全国で「日朝国交正常化」のため、一斉に立ち上がることを願っていると仰っていました。

  講演に先立ち講師の康宗憲さんに対して改めて紹介され、36年間の戦いの末,ソウル高裁で死刑判決を受けていた「スパイ容疑」の無罪を勝ち取られた康先生にお祝いの花束をお渡しすると告げられました。





  花束を贈呈されたのは「火曜日行動の先駆者」長崎さんでした。

  講演が始まりました。







  講演「朝鮮半島情勢と日朝国交正常化」

①戦後の日朝関係史と最近の情勢 

②朝鮮はなぜ、核兵器と弾道ミサイルを開発するのか?

③日朝国交正常化への道

  *先生の講演の中で一番印象に残ったのは

 「36年間の戦いの中で得たものは”楽観的に生きよう” ”悲観の中から得るものは何もない”」という言葉です。

  又、「今は一時的に相手が途方もなく大きく見えるかも知れないが、ひるむことは無い。正義は我にある」というお話でした。

  この最近もやもやしていたものが一気に吹き飛び、爽やかな気持ちで帰ることができました。百人力を得た感じです。元気と真心を頂きました。

  康先生の著書「死刑台から教壇へ」を読まれた方なら、死刑判決を受けての獄中13年間がどんな過酷なものであったかをお分かりだと思います。

  私はこの著作を読むことに依り、死刑囚が夜寝る時も手錠をはめたままの不自由な格好で寝ていたということを初めて知り、号泣いたしました。

  康先生の穏やかで優しさに溢れた表情は艱難辛苦を乗り越えた方だけが保有できるものだと思ってきました。


  友人のスンミョン青年がこのような感想を送って下さいました。

  「カン・ジョンホンさんファンである僕は 今回の講演会も聞いてスカッとしました。
  カン・ジョンホンさんの話は、論理的で説得力があって分かりやすいです。
  カン・ジョンホンさんの二重基準(ダブルスタンダード)批判は痛快です。

  どう考えても、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の核実験は容認されて、朝鮮の核実験だけが非難されて、制裁の声が上がる現代世界は不公平であり非正常な状況ですし、他の外国人学校の教育内容は容認されて、朝鮮学校の教育内容だけが非難されて、 無償化除外や補助金停止になる日本社会は不公平ですし非正常な状況です。

  自分たちは核兵器や長距離ミサイルや人工衛星を保有しておきながら、相手には核兵器や長距離ミサイルや人工衛星を保有するなと言うのは説得力ゼロです。」


(京都から駆けつけてくださったスンミョンさんです。花嫁募集中です。)

  講演が終わり、「安倍総理大臣への要請文」が朗読され満場一致の拍手で採択されました。



  最後に共同代表のおひとりである加来洋八郎さんが閉会の挨拶をされました。



  帰り道、冷たい風がビュービュー吹いていましたが、心は熱く燃え、自転車のペダルを漕ぐ足に自然と力が入りました。
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