ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

尹東柱の詩(25) 「風が吹いて」

2012-09-10 09:32:12 | 詩・コラム



「風が吹いて」

            尹 東 柱

風がどこからきて
どこへゆくのか、

風が吹いているが
おれの苦悩(くるしみ)には理由(わけ)がない。

おれの苦悩には理由がないか、

ただ一人の女を愛したこともない。
時代を悲しんだこともない。

風がしきりに吹いているが
おれの足は岩の上に立つ。

河(かわ)がしきりに流れているが、
おれの足は丘の上に立つ。

       (1941・6・2)




「바람이 불어」

윤 동 주

바람이 어디로부터 불어와
어디로 불러가는것일가,

바람이 부는데
내 괴로움에는 리유가 없다.

내 괴로움에는 리유가 없을가,

단 한 녀자를 사랑한 일도 없다.
시대를 슬퍼한 일도 없다.

바람이 자꾸 부는데
내 발이 반석우에 섰다.

강물이 자꾸 흐르는데
내 발이 언덕우에 섰다.

(1941. 6. 2)

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