ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

6月20日、524回目の「火曜日行動」です。

2023-06-20 18:09:28 | 火曜日
梅雨がまだ続き気温の変化がありすぎて、しんどい火曜日です。


今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん、写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も心ひとつに発信してまいりますね。




長崎さんの第一声始まりました。

長崎さん

 府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちは。梅雨の季節ですけども、今日も暑い中、たくさんの皆さんが参加されています。朝鮮学校に学ぶ子どもたちの、笑顔と夢を大人たちが奪わない。そんな思いで2012年の4月17日に初めてこの府庁の前に立ちました。もう11年を超えています。今、目の前にある国立がんセンターは、その頃は姿もなく、周りの風景も大きく変わっています。風景は変わったけれども、変わらないのは、朝鮮学校の子どもたちへの補助金を打ち切った差別がまだ続いています。当時幼稚園だった、わたしが首から下げているこの写真は、生野初級学校の幼稚園の子どもたちですが、もう高校生になりました。差別はやまずにまだ続いています。

 先週も入管法について様々な怒りの声が上がりました。今回「ワタシタチハ ニンゲンダ」の映画が、ニューヨークの映画祭で、世界から選ばれた作品の中に入って、上映されることになりました。改めてこの「ワタシタチ ハニンゲンダ」の映画が、世界各国の中で認められているということ、その中にはこの私たちが朝鮮学校への差別に対して闘っている姿が描かれていますけれども、日本が戦前の植民地支配と戦後の侵略戦争への反省が全くされないままに歴史が造られてきた。その中で、人と一緒に生きる法律ではなくて、人を監視し、自分たちの都合の良い形で利用し、いらないときは排除するという、入管法の本質が、まさに日本で暮らしてきた在日韓国朝鮮の人々への日本政府の扱いと、本当に同一であるということ、これが映画の中でも明らかになっていますが、世界に広まる中で、私たちへの共感が広がり、日本政府が行っている人権侵害、これに対して世界の人たちからの共感の声が広がり、政府に対しての囲いが狭まることを、皆さんと一緒に声をあげていきたいと思います。




岡田さんも参加されました。





奈良から来られた古川さんが早速マイクを持たれました。

奈良の古川さん

 アンニョンハシムニカ、こんにちは。奈良郡山からきた古川です。先月韓国プサンに行ってきました。日帝強制動員歴史館に行ってきました。日本が行ってきた、強制連行、強制労働、公民化政策、私は日本人ですと強制的に言わせる、そんな政策です。

一番ショックだったのは、防空壕。朝鮮人に掘らせて、立札には、「朝鮮人は防空壕に入ってはいけません」と書いてありました。きつい仕事を朝鮮人に押し付けて、いざとなったら朝鮮人を排除する。これが日本の軍事支配、侵略の本質をまざまざと見せつけられました。

朝鮮反日だとか韓国反日とか言われますけど、韓国・朝鮮、反日ではありません。飛び入りの私を快く迎え入れてくれました。しかし反日帝、すなわち日本の軍国主義反対、日本の植民地支配反対、日本の帝国主義反対というのはしっかりとあります。戦争が終わった後克服できなかった、軍国主義、帝国主義、軍事支配を、しっかり克服して、朝鮮学校の人々と、本当に悔い改め、反省し、仲良くなっていくこと以外に、道はないと思います。

 100年以上前に近鉄電車は生駒山にトンネル造って、そのトンネル工事に多くの朝鮮人が犠牲になりました。炭鉱や運河、そういうところにも朝鮮人が無理やり働かされて犠牲になったと聞いています。その犠牲の上に今の社会があります。朝鮮学校の人々を守っていきましょう。




大野さんもマイクを持たれました。

大野さん
 アンニョンハシムニカ。継続するのは大変だけど、解決するまでやらないといけない。今月に入って体調崩して2回ほど休みました。

 この前の日曜日にベトナムの八尾の代表の方と会って、話聞きました。母国語の勉強ができないと、子どもたちが母国語を親から聞く以外は知らないわけです。日本の学校に行っているが、ベトナム語が全然わからない。母国語を忘れ去られて、祖国もわすれさられるという話聞いて、共通した課題で一緒に何かできるのではないかと思いました。これからも、ブラジルの人や、多方面の国から日本に来ています。少子化対策で子どもがたくさんいる、そういう中で外国の人たちとも一緒に共生できる社会ができなかったら、少子化対策も破たんするだろうなと思います。一緒にがんばっていきましょう。





火曜日バンドは不滅です。



北大阪地域のオモニたちです。



大村さんもマイクを持たれました。

大村さん

 今日で524回となりました。止めるわけにはいかない、私たちはあきらめない、あきらめないことが勝利につながるということでここに立っています。今日は北大阪朝鮮初級学校のオモニたちが来られています。大阪に初級学校は8校ありましたが、いろいろな差別に会い財政難で、少子化の中でも、朝鮮学校を存続させる思いで、4校に再編成されました。城北初級と福島初級と一緒になって北大阪初級学校としてやっています。

 先週水曜日に、前の城北ハッキョ支える会で給食つくりをしました。17人の参加で、オモニも4人も来て助けていただき、大量に作って、子どもたちに届けると、教室に笑顔があふれました。日本人に朝鮮学校には給食がないと言うと、皆さん「えっ」と言われます。学校給食法で文科省が定めています。公立学校では給食があるわけです。

給食の始まりは、昭和の初めごろに山形市で貧困家庭の人たちを援助するということで始まりました。今、給食無償化がどんどん言われています。給食無償化にかけられるお金は税金なんです。国庫補助がなされているわけです。朝鮮学校に通っている子どもたちの親御さんもみんな税金は払っています。なぜいろんなところで差別が行われているのでしょう

今日は北大阪初級学校のオモニの話を聞いてください。




北大阪のオモニたちのアピールが届いてますか?

オモニ

アンニョンハシムニカ。先日初級部のバレーボールの大会がありました。再編成で人数が増え、単独チームで試合に出て、勝って喜んで負けて悔しがる、負けても嬉しそうに見えました。同じく先日あったトライ人フェスタでは、大阪朝鮮高校ラグビー部のファンとおっしゃる日本の方がたくさん来てくださいました。息子たちはちょっとした有名人でした。何があってもファンやし、大変なことがあるやろうけど応援してると言ってくださいました。本当にありがたいです。子どもたちはいろんな方々の愛に包まれてとても素直です。自分たちの使命も、大人よりわかっていると思います。たくましいです。今日朝、娘に「火曜日行動行ってくるわ」というと、「私らはいつも元気やし楽しいから、大きい声で言ってきたら」
と言われました。こんな素晴らしい子どもたちを受け入れてください。ほったらかしにしないでください。よろしくお願いします。

オモニ

 こんにちは、北大阪初級6年、大阪朝高3年の娘を持つ保護者です。久しぶりにこの場に来ました。学校の統廃合があって人数が増えて、子どもたちはとても喜んでいます。それは補助金が打ち切られ、高校無償化から外され、大変な財政の中で、そうせざるを得ない事情もあります。少子化の問題もあるが、財政の問題は大変つらいことです。25年大阪万博が開かれるそうです。命輝く未来社会。命輝けますか?このような社会で。どうやったらそのような社会築けるのでしょうか。一番弱い立場の子どもたちを、一番強い立場の人たちがいじめる、このような社会で命が輝けるでしょうか。ニュースで見るたびに疑問に思います。

また、大阪で高校無償化が完成しようとしている、こんな議論が取りざたされています。
吉村知事、どのように発言されたか覚えていますか?「大阪でなるべくたくさんの子どもたちが学びたいところで学べるように制度を作っていきたい」と発言されています。その中に私たちの朝鮮学校の子どもたちは、入れないんでしょうか。入ってはダメなんでしょうか。理由を教えてください。朝鮮学校の子どもたちの前で、あなたたちはなぜ無償化からはずされているのか。胸を張って理由を言えますか。補助金、なぜあなたたちには配れません、理由を言えますか。

 子どもたちは毎日楽しく学んでいます。その姿を見ていると、差別を受けていることを、親でさえも忘れそうになることがあります。でもここに来ると、その現実をまた、突きつけられて、とてもつらい、苦しい想い、そのようなことを思い出します。と同時に、私たちは一人ではなくて、このようにたくさんの方々が支援してくださっている、それを思うと心強くも思います。私たちはこのような民間の力で学校を運営させていますが、行政の力が必要です。みんなで仲良くする、どうしてそれができないのか、疑問です。みんなが仲良く、楽しい社会にしていくために、この少数派の人たちを無き者にするのでなく、一緒に手を携えて未来に向かっていこう。そのような社会を作っていただきたいと思います。
























今日はニョニもアピールをさせていただきました。

ニョニョさん

 皆さんお疲れ様です。昨日は6月19日でした。今から11年前の6月19日、初めて府庁前に来ました。それから11年間、一回たりとも来ない日はありませんでした。何のためなのか。孫たちを守るためです。

初級部4年生から大学4年生まで6人の孫がいます。その孫たちはウリハッキョで学び、すくすくと育ちました。ウリハッキョがあったからこそ、私たちおばあちゃんたちも元気に過ごせたと思います。これをなぜあなた方は踏みにじるのでしょうか。

あなたたちにも子どもがいて孫がいると思います。私にもいます。みんな人間は平等に生まれたのに、なぜ、朝鮮学校の子どもたちだけをあなたたちは邪魔者扱いにするのですか。人間の心があれば、今一度、考えてください。






歌「声よ集まれ 歌となれ」

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

・行政が差別するな

・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう




最後の歌は歌舞団の歌姫の音頭で「勝利のその日まで」❗❗



駐輪場での申し送りです。





またまた東成の洪分会長さんからの差し入れが配られました。いつもいつもコマッスムニダ❗



勝利の日まで頑張ろうと誓いあいながら、各々家路につきました。

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