大雨の中、454回目の「火曜日行動」始まりました❣️
今日のレポーターはハルモニ会の井上さんと横道さんです。応援よろしくお願いいたします。写真撮影は松尾さんです。
長崎さんの第一声始まりました。
☆ 長崎さん
大阪府庁にお勤めのみなさん、ご通行中のみなさん、新年あけましておめでとうございます。今年初めての火曜日行動です。
朝鮮学校の補助金が切られてもう10年を超えようとしています。毎週火曜日に大阪府庁の前に立ち続けて、もう450回を越えました。一日も早く終わらせたい、そんな思いでこの活動を続けています。
今日は、大阪、兵庫の学生さんがたくさん参加してくれています。
全ての子どもたちの教育の機会均等ということでつくられた高校無償化から朝鮮学校だけがはずされ、もう10年を越えようとしています。
昨日は成人式がありました。朝鮮学校の卒業生も、民族教育を受けこれから社会に羽ばたいていく、その思いを確認する素晴らしい成人式が各地で行われました。ありのままの自分を認める、人間としての誇りを持って歩んでいく、そんな姿が成人式でありました。
今日は、日本社会の中で謂われない差別を受けながらも今学んでいる朝高生のみなさんが参加してくれています。9人のみなさんがアピールをしてくださるということなので順番にマイクを渡していきます。それではよろしくお願いします。
今日は大阪朝高三年生が大勢来てくれました。
朝高生のアピール始まりました。
☆ 呉〇〇さん
私は、中大阪朝鮮初級学校出身です。
私はウリハッキョが大好きです。ウリハッキョが私に夢を与えてくれたからです。ウリハッキョに通いながらたくさんのことを学びました。ウリマル、ウリクル、歴史や音楽、文化など、また自分のルーツなども知りました。ただ学習するだけでなく、自分でその問題について考え、それをみんなと共有したり、色々な角度から物事を見て考えるということもウリハッキョから学びました。また、ウリハッキョを通して私たちのために闘ってくれる日本の方々や私たちと似た境遇の方などたくさんの人と出会うことで日本の方たちと共に助け合い生きていく大切さを学びました。ウリハッキョでたくさんのことを見て聞いて感じ学び自分のアイデンティティや人生観を確立してきました。その過程で、日本や祖国だけでなく、世界の社会問題についても学ぶ道を歩きたい、どんなに難しいことがあっても臆せずひたむきに立ち向かい、人のためにがんばれる人になりたい。差別がなくなり、ウリハッキョでウリハクセンたちが学び合い笑い合い、日本社会と同胞社会が共生している明るい未来を築きたいという夢をウリハッキョから私は与えてもらいました。だからウリハッキョが大好きなんです。
しかし今、そのウリハッキョで学ぶ自由を奪われています。高校無償化、幼保無償化除外などによって、本来なら、政府から援助をもらわなければいけないのに、私たちは逆に妨害されています。不当なことが正当化されています。その結果、生徒数も少なくなり学校の規模も小さくなって来ています。ですが、そういう理不尽に決して負けてはいけないと思います。それは、私たちのためだけではなくこれから育っていく後輩たちのためにもです。私の夢や友だちは人生における宝物でありウリハッキョでしか得られないものです。かけがえのないウリハッキョを決してなくしてはならないと思うしこの先も守っていきたいと思います。今は未熟で、できることはほんの僅かですが、もっとたくさんのことを学び感じ成長し、今まで守ってくれていたウリハッキョを、これからは私たちが守れるように努力していきたいと思います。
アピールです。
☆ 金〇〇さん
私は、大阪朝鮮中高級学校に通っている在日朝鮮人です。
7年前、私が小学校6年生の時にもこの火曜日行動の場でマイクを持つ機会がありました。その時、私は悲しさと悔しさのあまり涙を流してしまいました。しかし今日は、むしろ笑顔で、そして声高く訴えようと思います。私の声が聞こえていますか?
7年経った今でも、私たち在日朝鮮人に対する差別が依然として続いていると思うと本当に胸が苦しいです。私たち在日朝鮮人が通う朝鮮学校は、高校無償化、補助金支給、幼保無償化から除外されています。幼保無償化の話をすると、幼保無償化の財源は8%から10%に引き上げられた消費税です。私たちの両親も立派な納税者であるのに、なぜ私たち在日朝鮮人だけが除外されるのでしょうか。本当に理解できません。
最近SDGsという言葉をよく耳にします。持続可能な開発目標であるこのSDGsの17個のゴールを達成しようと、日本でも積極的な取り組みがなされています。この17個のゴールのうち、10個目の項目が何かわかりますか。
『人や国の不平等をなくそう』です。果たして、平気で人を差別して子供たちの学ぶ権利でさえも踏みにじっている日本が、このゴールを達成できるのしょうか。私は私たちのような在日朝鮮人への差別や偏見が無くならない限り、このゴールは絶対に達成できないと思います。
「朝鮮学校が除外されるのは当たり前」
「税金の無駄遣いだ」
「早く母国に帰れ」
「勉強するなら朝鮮でしろ」
「勝手に日本に渡って来たのに援助してもらえると思うな」
私たちはどれほど心のない言葉のナイフで、傷つかなければいけないのですか。私たちはいつになったら平等に学ぶことができるのですか。私たちはいつまで声を上げ続けなければいけないのですか。私たちは在日朝鮮人である以前に、一人の人間です。学生として学ぶ権利があります。直ちに補助金を支給し、高校無償化、幼保無償化を適用してください。
私、そして私たちは勝利のその日まで闘い続けます。なぜなら、今日のような寒い日でも私たちのために闘ってくれて、たくさん支援してくださる日本の方々そして同胞たちがいらっしゃるからです。私たちはいつも暖かい支援をくださる日本の方々や同胞たちに心から感謝しています。そして私はこのようなたくさんの方々が応援してくださる、そんな暖かい朝鮮学校が大好きです。
いつも変わらず支援して応援してくださる方々の期待に応えるために、そして大きな恩返しをするために、これからの学校生活に一生懸命励みたいと思います。一刻も早く朝鮮学校への差別がなくなり、豊かな共生社会が築かれることを心から祈っています。
「火曜日バンド」は不滅です。
アピールです。
☆ 玄○○君
私は大阪朝鮮第4初級学校を卒業し大阪朝鮮中高級学校に高校3年生です。
私は朝鮮学校というところで沢山の事を経験し学びました。それはお互いを尊重し助け合う事です。これは一般的には普通だとお思いになる方もいらっしゃるとは思いますが、朝鮮学校に通いながら思った事は皆一人一人がきちんとメリハリがあって勉強する時は一生懸命学び、遊ぶ時は1人残らずみんなが思いっきり楽しむ。そしていざ試練が現れた時にはいつも笑顔のみんなが真剣な表情に変わり、一人残らず皆が乗り越える為にお互いを意識しサポートする所が朝鮮学校にいながら一番感じた事でした。
これから高校3年生は朝鮮学校を卒業し日本社会に出発します。卒業を前にして、私はこれからは自分が何者かで何のために生きていきくのか、どの立場から世界を見ていくのかという心の軸をしっかりと立てて生きていこうと思っています。それが朝鮮学校を通して学んだことです。自分が何者か、どう生きるかを考え、深めてくれる私たちの学校がなぜ認められないのでしょうか?差別なき社会、人種や国籍に関係なくどんな人でも自分らしい社会を築いていけるよう私たちは学んでいます。私たち朝鮮学校の権利を直ちに認めてください。
アピールです。
アピールが続いています。
☆ 李〇〇さん
私は大阪朝鮮中高級学校に通う高校三年生です。
小学校の頃は城北朝鮮初級学校に通っていました。小学生の頃、母校では頻繁に日本学校との交流が行われていました。特に、隣にあった光陽特別支援学校の生徒先生たちと交流してお互い出し物を発表したり、一緒にゲームをしたりして仲を深めていました。私は支援学校のみなさんと交流する事によって民族性だけではなく、思いやりも得ることが出来ました。
高校では吹奏楽部に所属していました。今年度行われた全日本吹奏楽コンクールでは2年ぶりに地区大会を突破し、大阪府大会へと進出する事ができました。舞台ではチョッサンと呼ばれる夏用のチョゴリを身に纏い、民族楽器であるチャンゴも使って他の学校と肩を並べて舞台に立ちました。
その大会で忘れられない事があります。それは舞台で楽器の準備をしている時、大会の関係者が「これってチャンゴって楽器ですよね?」と聞いてくださりました。私ははいと答えのですがその方が「すごくかっこいいね」と言ってくださったのです。その言葉がすごく嬉しかったのを覚えています。
もちろん大阪府大会に出場するというのは簡単な事ではないので部の名誉が増えるという面で嬉しかったのですが何より、府大会というレベルが高い学校だけが集まるこの場で、チョッサンを着てチャンゴを叩けるのがとても誇らしい。その気持ちがもっと強かったです。こんな経験は朝鮮学校に通ったからこそできました。
また私は将来、テーマパークのスタッフになるという夢を持っています。夢と希望を沢山の人達に届けたいです。けれどただ夢と希望を人に届けるだけではありません。
冒頭に話した支援学校との交流、障がいを持った人達と在日朝鮮人は一歩社会に出てみれば批判を受けたり、社会的なダメージを負う立場となっています。私はそんな人達にも夢と希望を届けたいです。だからこそ私はこれからも闘い続けます。朝鮮学校を守り、在日朝鮮人を守ります。
人々が笑顔で溢れるテーマパークのように私もこれから朝鮮学校に通う幼い子ども達の笑顔を咲かせたいです。だからそんな無垢な子供たちの笑顔をうばうことだけは決して許せません。12年間培った民族性を次は私が、ここに立っている私たちが繋ぎ、守り、闘います。
☆ 李〇〇さん
私は生野朝鮮初級学校を卒業した大阪朝高生です。
朝鮮学校は、高校無償化から除外され、幼保無償化の対象からも除外されて、学校運営が非常に厳しくなっています。私たち在日朝鮮人にとって朝鮮学校は唯一自分のルーツを学べる場で、絶対必要な場です。私が、朝鮮学校に通う理由も自分のルーツを学びたい、母国語である朝鮮語を学びたい。その一心です。でも、今は行政により、学ぶ権利を奪われています。私たちに学ぶ権利は、ないのでしょうか?そんな中でも、同じく心を痛めて、協力してくださる日本の方々もいらっしゃり、とてもありがたく思います。なのに行政は、なぜ私たちの学ぶ権利を踏みにじるのでしょうか?
私たちは、これからも倒されても倒されても立ち上がり、時には花を咲かせる雑草のように、負けてたまるか。という強い思いを持って、学ぶ権利を勝ちとります。私たちの声、想いに耳を傾けてください。
☆朴〇〇君
私は大阪朝鮮高中級学校に通っている高校3年生です。
わたしは2月に高校を卒業します。朝鮮学校が高校無償化から除外され、現在まで適用されることはありませんでした。私達が高校に通う間に無償化が適用されることはありませんでしたが、これから学ぶ後輩達には無償化を適用してほうしいと思います。
私達朝鮮人は日本人と同じように税金を納めているのに、学ぶ権利が保障されないのは明らかにおかしいと思います。
高校無償化に限らず、学生支援給付金制度や幼保無償化からも除外されています。幼い園児が差別の対象になっているのを私は許せません。
このような差別を国家がしてはいけないと思います。
毎週火曜休むことなく多くの同胞や理解のある日本の方々が、朝鮮学校の為にこうして抗議運動をしてくださっています。それを私は見て見ぬふりは出来ないし、日本政府も見て見ぬふりしてはならないと思います。
私は政府が朝鮮学校に差別を続ける限り抗議をやめません。
☆李〇〇さん
私は南大阪朝鮮初級学校を卒業した大阪朝高生です。
私の母校は2年前の2020年に校舎を新しく建設しました。私もその手伝いに行ってきて新校舎を間近で見ることができました。新校舎は本当にきれいで人工芝もエレベーターも整備されていて本当に感動しました。
旧校舎は1世の人たちが命がけで建てて守ってくれた特別な校舎でした。
1世が作り上げ守り抜いた学校を、多くの同胞や理解ある日本の方々が新しく立派な校舎に作り直したのです。そんな誇らしい母校ですが、過去に複数の学校が合併した歴史があります。
また、私のもう一つの母校、東大阪朝鮮中級学校もその校舎がなくなりました。
私たちの両親や同胞たちは経済的に苦しい中でも、どうにかウリハッキョを守ろうと必死に戦っていますが、現実は本当に厳しいということを高3になった今、私は理解できるようになりました。
高校無償化除外から11年、そして幼保無償化除外と私たちはずっと闘い続けています。この高校無償化除外とういのが同胞社会やウリハッキョに与える影響は計り知れません。
民族は違えど同じ人間です。なぜ差別され続けなければならないのでしょうか。
どれだけ我慢したらいいのでしょうか。私はウリハッキョにも高校無償化と幼保無償化適用を求め、真の日朝友好が実現されることを心から願います。
☆趙〇〇君
僕は神戸市出身の在日朝鮮人で朝鮮学校に通っています。
僕は大阪朝高でラグビー部に所属し3年間練習に励んできました。
部は昨年に大阪府代表として11回目の全国大会出場を果たし、そこでベスト4.全国3位という成果を収めました。
この結果に対してねぎらいの声がある一方で、ネット上には「なぜ北朝鮮の学校が出場しているんだ」「スパイ育成学校を大会に出場させるな」「補助金も下りない学校を公式大会に出すな」などという書き込みがありました。
それを見てとても心が痛みました。
一体僕たちの何がいけないんでしょうか。
日本の学校と同じように学び、部活動に励み、学校生活を送る。
それの何がいけない事なんでしょうか、日本の学校と何が違うんでしょうか。
朝鮮学校にはもちろんスポーツ推薦のようなものは無く、高校から初めて競技を始めるという生徒もたくさんいます。
そういった状況下でも僕たちは、大きな成果を上げようと日々努力し、毎日一生懸命練習に取り組んでいます。
もちろん他の部活も同じです。
日本学校の生徒達となんら変わりないはずです。
それなのに何故僕たち朝鮮学校だけ差別を受けなくてはいけないのですか。
僕たちには彼らと同じように学校生活を送る権利があります。
一日も早く朝鮮学校に対する差別を無くし、日本の学校と同じように無償化を適用してください。
☆文○○君
僕は12年間民族教育を受けて育った在日朝鮮人です。
しかし、現在在日朝鮮人のルーツを持つ同級生たちが朝鮮学校に通えない状況になっています。実際ここ数年で朝鮮学校の生徒数はとても減っています。
その最大の要因と言えるのが2010年度から始まった国の授業料無償化から除外されたことだと思います。この高校授業料無償化は、民主党政権だった2010年4月から導入され、当初は朝鮮学校もその対象となっていました。しかし2012年に政権が交代した後、当時の文部科学大臣は朝鮮学校を無償化の対象としない方針を表明しました。それを受けて翌年に文科省が省令を改正し、朝鮮学校は対象から除外されることになりました。
除外した理由で述べられたのが、「拉致問題の進展がないこと」や朝鮮総連と「密接な関係がある。」というものでした。じゃあ、僕たちの先代たちである在日朝鮮人一世の方々が強制的に日本に連れてこられて重労働をさせられたことはどうなるのでしょうか。
その子孫である僕たちが日本の地で堂々と朝鮮人として生きていくことが、そんなにもダメなことなのでしょうか。
僕は自分が何者なのかを堂々と言い合って、それを互いに尊重しあえる社会を望んでいます。差別のない社会を望んでいます。
☆長崎さん
コマスムミダ。
今日は大阪朝高3年生のみなさんが雨の寒い中、参加してくださって、一人一人がご自分の言葉で、この許せない差別に対してアピールをしてくださいました。
ここまで色々なことを真剣に考えて話すことが、日本の高校生にはあるでしょうか。と本当に思います。
朝高生の皆さんの心の声をしっかりと受け止めていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。みなさん、大きな拍手を送ってください。
それでは最後にハクセンをハッキョに送っておられるオモニの皆さんにお願いします。
アピールです。
オモニたちのアピールとシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が響き渡っています。
☆オモニ
府庁で働いている皆さん!
そして、雨の中集まって下さった日本の皆さん、同胞の皆さん、お疲れさまです。
少しだけアピールさせていただきます。
1月9日10日にウリハッキョを卒業した若者、日本の学校を卒業した在日同胞の若者の成人式が各ブロック毎に行われました。
今の子ども達は幸せだなと、つくづく思いました。
わたしも〇〇年前(^ ^)に成人式を迎えたのですが、その頃は成人式自体が無かったと記憶しています。
日本の中で在日同胞のニーズに答えて、このように色々なことが変って行っているなと感じました。
しかし、学生達もアピールで言っていましたが、色んな事が変っているのに、何故か変わらないのが私達に対する民族差別です。特に民族教育に対する差別はここ十年酷くなっている。高校無償化除外に始まって、補助金の中止、幼保無償化排除とだんだん酷くなっています。
私も子どもが今年、成人を迎えましたけれども、20年間子どもを育てながら、変わってきたもの、変わらないもの、そしてこれからも闘っていかなくてはいけないものは何か、と言うことを改めて心に刻むことが出来ました。
私達が今出来ることは、子ども達の未来を守るために、皆さんと共に心を一つにして闘っていくこと、闘っていきたい、そのように思います。
今日は東大阪初級学校のオモニ達が来ています。みんなで「声よ集まれ 歌となれ」を歌い、シュプレヒコールをしたいと思います
シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ
・行政が差別するな
・豊かな共生社会をつくろう
最後の歌は大阪朝鮮歌舞団の秦団員の音頭で「勝利のその日まで」を歌いました。
☆歌「勝利のその日まで」
雨の中、最後まで皆さん頑張られました。今年こそ貰って当然な民族教育権を勝ち取りましょう!