ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

3月13日、285回目の「火曜行動」です。

2018-03-13 20:44:03 | 火曜日
小春日和の穏やかな日です。285回目の「火曜行動」が行われました。












今日のレポーターは春母会の木村さんです。写真撮影はおなじみの松尾さんです、よろしくお願いいたします。




長崎さんの第一声が響き渡っています。

☆長崎さん

今、国会で大問題になっている森友学園は、そもそも認可されるべきものではありませんでした。普通、私立の小学校は、大学の付属の学校という形になっています。小学校単独での認可はまずありえません。しかも学校が破産しないよう、一定の資産を保有することが義務づけられています。ところが、土地もなく、自己資金もなく、実績もないのに認可を出したのが大阪府の松井知事です。ここが森友学園問題の発端なのです。


そして、法を無視した認可を森友学園におこなったその手で、朝鮮学校への補助金を打ち切ったのです。このふたつはほぼ同じ時期におこなわれました。

国会では文書の書き換えの責任が追及されています。しかし、大阪府では知事を追求する百条委員会を開くよう野党から要求されていても、維新の会と公明党がこれを阻んでいるのです。ぜひとも大きな膿を出し切ってほしいものです。


近畿財務局では悲しい犠牲が出ました。権力者はいつも実際にやらせた人間に責任をかぶせて切り捨ててしまいます。籠池氏も佐川氏もそうです。
安倍首相らのお友達には法をねじ曲げてでも優遇し、自分にとって都合の悪い存在には法をねじ曲げてでも差別するのです。

先日SCM(学生クリスチャン運動)の40回目のセミナーがありました。私自身はこの第1回のセミナーに参加したことが生野に移り住むきっかけとなりました。


今回のセミナーで私は朝鮮学校のことを話し、それから第四初級学校に学生たちをつれていきました。学生たちは、授業の充実ぶり、子どもたちの人なつっこさ、教師と生徒のフランクな関係に感銘を受けていました。

そこで校長先生から、朝鮮学校は親に強制されていったのではないというお話を伺いました。校長先生は小学5年生までは日本の学校に通っていました。そこでは何かトラブルが起こるたびに「チョーセン帰れ」という言葉を投げつけられるのでした。

そこで、朝鮮学校を見学に行ったところ、第一印象としては校舎がボロボロで、こんなところで勉強するのか…という思いでした。ところが、保護者と先生が話をしている間に生徒たちと遊び、のどが渇いたのでみんなで小銭を出し合ってジュースを1本買い、分けて飲むことになりました。自分は金を持っていなかったために、その分け前を遠慮しようとしたら、「みんなのために買ったのだ」と。自分を受け入れてくれたこの体験から朝鮮学校で学ぼうと思ったのだということでした。(今日のレポートは全て木村さんが聞き取りをしてくださいました。)





東大阪中級のオモニ会の皆さんが今日は大勢来てくださいました。















若い方々のすがたも、、、

















































東大阪中級オモニ会の皆さんがアピールされます。

☆オモニ
朝鮮学校に子どもを通わせている保護者です。昨年の暮れに、東大阪朝鮮中級学校3年生のラグビー部の二人が「全国ジュニアフットボール大会」に出場する大阪代表(オール大阪)に選ばれ、チームは見事優勝しました。その後2月6日に松井知事をチーム全員が表敬訪問した際に、そのうち一人が退席した知事を追いかけて、自分の気持ちを書いた手紙を渡しました。その手紙を紹介します。

「僕は朝鮮学校に通っている中学3年生です。毎日授業や部活動に一生懸命励んでいます。
僕はラグビー部に所属しています。僕はラグビーが大好きです。

ラグビーにはノーサイドというものがあります。それは敵同士闘った相手が、試合が終わった後サイドがなくなり仲良くなることです。
僕は今回オール大阪に選ばれ、とてもうれしかったのですが、正直最初は不安がありました。みんなと仲良くやっていけるのだろうか…僕とみんなの違い、それは僕は朝鮮人で、みんなは日本人だということです。

みんなは最初僕と接している中で、色んな素朴な疑問を投げかけてきました「朝鮮学校はどんな学校?」「なんで北朝鮮はあんなミサイルをうつん?」僕は知っていることを話しました。
朝鮮学校は自分たちのルーツや言葉を学び、民族の心を育む場所だと。

最初はみんなの反応にドキドキしましたが、みんなは僕を受け入れ、応援してくれました。僕はありのままの自分を受け入れてもらえてとてもうれしかったです。

オール大阪はラグビーが強いだけでなく、みんなが優しい気持ちを持ち、仲間を信じ合える最高のチームです。
今回全国大会で優勝できたのも、国籍関係なくみんな心がひとつになれたから。僕はオール大阪での練習を通じてかけがえのない友だちと出会い、心をひとつにすれば、何事も乗り越えて行けるということを学びました。


ラグビーと同じように1日も早く国同士が仲良くなり、差別のない平和な世の中になることを望んでいます。
僕は政治のしくみも社会の現実も習いました。なぜこうなるのか…本当に差別は最悪な事だと思います。

だれにでも人情はあると思います。僕たちのために補助金の交付をしてください。」


彼は松井知事に勇気を持って手渡しました。知事は読んでくれたのでしょうか。























イケメン三銃士健在です。








☆長崎さん

私たちと共にご夫婦で6年間この場に立ち続けてきた「城北ハッキョを支える会」の大村淳(すなお)さんが昨夜天に召されました。

淳さんは日本人として過去の歴史に向き合ってきました。戦争に負け植民地を失った時がこれに向き合うチャンスだったのに、それをしないままであることが今日の社会に至っていると。いつもユーモアにあふれ、柔らかい言葉で語っていました。

最期まで城北の学校給食のことを気にして、延期も中止もしないでほしいと言っていたそうです。明日の給食はその思いを受け、予定通りにおこないます。






235回目の火曜行動の日の大村さん





いつもアピールをしてくださいました。





入退院を繰り返しながらも火曜行動に参加された270回目の火曜行動の日の大村淳さん。









エミさんも訴えます。

☆オモニ

大村淳さんが「支える会」の代表を務める城北初級は、私の母校でもあります。

最近日本の「朝鮮学校オモニ会」が、韓国で「ハン・ギョンヒ統一平和賞」を受賞しました。オモニ会がいつも民族教育を支える活動をしてきたためです。

私たちオモニは日本の差別社会に対して、親として子宮で怒っています。差別教育を受けた人が教師となり、議員、公務員となっています。
そういう社会はもうやめましょう。議員、公務員なら襟を正してよりよい社会を目指しましょう。







逆光ですね、田中ひろみさん。





平田さん。





歌舞団の李恵子さん。











力強いです、高さん。


☆オモニ

私の子どもは東大阪中級学校1年生で、バレーボール部に所属しています。体育館がないので運動場で練習しています。

体育館を借りるためには、東大阪から西成まで自転車で移動しています。こう言うと日本人の中には体育館でバレーボールをしたければ日本の学校に入ればいいのにと言う人もいます。しかし、日本人が日本の学校で日本語を学ぶように、私たちが朝鮮学校で朝鮮語を学ぶのは自然なことなのです。


2013年に中学生の女の子が「朝鮮人大虐殺」を叫びました。それは大人の社会の反映です。どんな社会を作るのかは大人の責任です。私たちの力だけでなく日本の人たちの力が必要なのです。





清子さん。




井上さん。






今日もきましたね孫さん。





長崎さんが繋いでくださいます。



☆長崎さん


韓国からの多くの支援に私たちはとても励まされています。

朝鮮学校の子どもたちが反日教育を受けているのか見てほしい。日本の学校で行き詰まっている先生はきっと目から鱗という体験をするでしょう。

神戸の議員が「血税は日本人のみに出すべし」という発言をしましたが、とんでもないことです。在日も同じように税金を払っています。義務だけは果たして権利を与えないとはどういうわけでしょうか。








李さん今日も深く深くお願いされていましたね。













東中のオモニ会の申さんが金曜行動の歌を今日も歌ってくれました。

☆オモニ

「どれだけ叫べばいいのだろう
奪われ続けた声がある
聞こえるかい? 聞いているかい?
怒りが今また声となる
ソリヨ モヨラ ノレヨ オノラ
声よ集まれ 歌となれ
トンムヨ モヨラ ノレ プルジャ
声を合わせよう ともに歌おう」


今年も補助金の除外を受けたまま中高生が卒業していきました。日本政府が子どもたちの学ぶ権利を侵害しているのです。みなさんの無関心がこの社会を作っています。

外交の問題で差別するのはやめてください。母親として子どもの権利を求めていきます。








朝から新聞やテレビ騒いでいたしたね。森友問題を追及してこられた直子さん。

☆田中さん(豊中)

森友問題に取り組んできました。公務員の人は納得がいかなくても、上の命令だからと従っています。それを払拭して声を上げていただきたい。
今日、17時から18時30分まで法円坂の大阪府庁4号館の近畿財務省前で行動をおこないます。まずは亡くなられた方に追悼の思いを捧げたいと思っています。もう二度とあのような犠牲を出さないように、本当の責任者が処罰されるように、声を上げてほしいという行動です。


逃げていたら何とかなるという時代ではありません。そんな中で私たちの民主主義の社会が壊れていくのです。朝鮮学校は日本社会の試金石です。









最後の歌は歌舞団の歌姫の音頭で「勝利のその日まで」❣️





















駐輪場での申し送りです。








陶山さんが詳しく報告してくださいました。

連絡事項
大村淳さんのお通夜は3月14日午後6時から、告別式は3月15日午前11時からです。
京阪「枚方市駅」南口でそれぞれ、「枚方会館」への送迎バスがピストン輸送されます。

城北朝鮮学校での給食作りは予定通り3月14日の朝からおこないます。







いろんな団体からアピールがありました。

3月20日(火)には補助金裁判の控訴審判決が大阪高裁でおこなわれます。判決言い渡しは午後3時からですが、傍聴券の抽選は午後2時から10分間だけですので注意してください。

同じ日の夕方6時30分からは東成区民センターで判決報告集会があります。

南北・朝米首脳会談を支持・歓迎する3・21集会

3月21(水)午後3時~国労会館
主催:韓統連関西協議会

いつも第一水曜日におこなっている水曜行動が、今月のみ変更になりました。
3月21日(水)12:00~ ヨドバシカメラ前

中大阪朝鮮初級学校創立70周年記念公演
3月25日(日)16:30~ 東成区民センター大ホール チケット2000円

















大村淳さま、安らかにお眠りください。


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