あけぼの

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道中の寿司、いか飯、カウンター体験 

2016-07-15 15:39:25 | 旅行記、多文化教育、国際

   旅の最中の寿司カウンター体験をご紹介しよう。かつては寿司屋のカウンターに座り、食後シェフからその街の見どころを入手するのも旅のノウハウの1つであった。が、現今は握っている寿司職人さんは日本人でないことが多いので用をなさない。アメリカ42州以上、行く先々で寿司を試した。種類は海苔巻など変化に富んだ巻き方がみられるが味が問題だ。酢分が無いか、あっても殆ど感じられない。アメリカ人客へは飯を大きく、載せる魚は薄くてもよい、とある職人さんが教えてくれたが日本人にはその逆でないと駄目だろう。日本人の食べるものを観察し意見を求める人がいて、カウンターでの異文化交流が花咲いたものだ。つい先月もコロラドはボルダーの郊外、日本人経営の寿司屋Nのカウンターで創意あるにぎり寿司を食べながら会話が盛り上がった。シェフの2人は日本人、飯が少なくマグロの切身厚く、両サイドが皿にへばりついている。包丁の切込みが美しいイカの寿司に客のアメリカ人が日本語で「芸術的ですね!」と言ったので皆が笑った。イカの芸術に感動した彼は、「東京に行って本場の寿司を食べたい!」と。彼は絵の先生だったので筆者は多文化アートの話で交流した。十数年前、日本の皇族がお忍びで立ち寄り物議をかもした寿司屋さんと聞いた。イカの話の余談だが、南米最南端ウシュアイアのレストランで食べたイカ飯の美味しさは忘れられない。寿司も刺身も魚料理の代表として世界のクィジンになったと考えてよいだろう。カウンターで仲良くなった外国人さんたち、異文化食挑戦も多文化共生の出発点です。再会楽しみ!(自悠人)

 写真1,2,アルメニア美人の寿司シェフさんたち 3.アルメニア・コニャック、アララトと出来立ての握り寿司の組み合わせ最高!4.南米アルゼンチンの最南端ウシュアイアで、南極に行く船を窓から眺めながら食べたイカ飯も美味だった!



「かしのは会」総会の祝賀に今年も馳せ参じた

2016-07-07 14:05:26 | 旅行記、多文化教育、国際

   去年の今頃「かしのは会」出席について書いた。鳥取県立境高校出身者の関東圏人会総会に来賓として出席したのだが、この総会は本年もこの時期、筆者は鳥取県立米子東高校関東圏人会、米城会の副会長としてのお役目で。境高は生徒の「進路希望をかなえるために、目的別クラス編成を行っている西部地区唯一の普通科単位制高校」と学校案内にある。参加者の中に結構知人があり楽しい再会だった。昨年は鳥取県立米子西高校、米子南高校、米子工業高校の関東圏人会の会長さんたちと楽しく談笑したが、今年は米子北高の会長さんや米子西高の会長さん、米子南高の事務局長さんと同テーブルで談笑、米子南高校の会長さんがこの1年にご逝去されたとかで他人ごとではないと感じた。ある年になったら明日何が起こるかがわかりませんね。この高校の卒業生、女優の司葉子さんに会えると楽しみにしてきたが、今年は会えました!可愛かった!クイズの答えに「水木しげるより司葉子さんの方が有名」だとあったが本当?松本楼はカレーで有名だそうだが食べ物美味、樹木を見おろす会場は雰囲気がよく、会は終始和気藹々だった。ゲゲゲの里ご出身の皆様は楽しい会の演出も楽しむこともお上手でした。(彩の渦輪)

  写真1.司さんを中心に 3.ミニ講演をした人(左端)や知人と 4.勝手に肩を組まして頂きました 5. 米子南高同窓会の事務局長さんと


夫婦で講演 「アメリカ・地球、住んで旅して騙されて:地球千鳥足&泣き笑い挑戦人生」

2016-07-05 09:37:23 | 旅行記、多文化教育、国際

  去る26日、関西O同窓会に講師として招かれ大阪へ。84歳で講演会講師とは、肩書も無いこの年齢としては考えられないことである。75歳が公的活動の限界年齢のように言われる現今、身に余る光栄と言わざるをえない。ワイフが主の講演会で私は補助的な役目と自覚していたが、第一部、イントロは2人一緒に掛け合い漫才的に自己紹介と人生訓を述べワイフにバトンタッチした。第二部、ワイフは落ち着いて「泣き笑い挑戦人生:自己の壁、年齢の壁に挑戦、挑戦に適齢期なし」等を面白おかしく、英語の熟語も混ぜながら語った。参加者に英文を読んでもらったり、と変化をつけ楽しく盛り上げ、演題通り整然と進んだので安心した。第三部はまた夫婦で地球千鳥足。途上国バックパックの旅のパワーポイントで始め、コロラドの松茸狩りと温泉、奉仕活動、結婚50周年記念50ヶ国訪問の旅、最後は「足と心で異文化交流」。「外国語は得意なんでしょうね」の質問には、“言葉より勇気”が大切と筆者、ワイフも、「地球上の人の心は1つ、All have one heartです!」と“言葉より心”を強調。参加者の何人かがニコニコと、「ハートですね、ハート!」と共鳴してくださり、みなさん終始笑顔だった。ワイフは言い残しが多かったと反省しきりだったが、関心を持って聞いてもらえたことが聴衆の質問でわかった。「Show and Tellが良かった!」と褒めてくださる方もあり、会長様からのお礼状は「格調ある楽しい講演を有難う!」だった。お世辞でも嬉しい。私たちの言動には訴えるものがあり共感も呼んだのだろうか。幸せな時間を与えられたことに感謝したい。関西O同窓会様、有難う!(地球漫歩自悠人)

写真1.紹介されているところ。4.会場の道頓堀ホテル 5.珍遇あり、この男性は妻の大学時代の同級生の団那さんで筆者と同年齢だった。


敬愛する医師の母校をぶらぶら歩き

2016-07-03 10:53:18 | 旅行記、多文化教育、国際

    極く最近、ナッシュヴィルを訪問してきたが、それは取材以上の楽しみがあったからだ。前回イーナの家で夫が脳梗塞状況で倒れ、救急病院へ行ったとき L医師に会った。南米ガイアナへ出発2日前だった。CTスキャンの結果を聞き、南米への旅の是非も尋ねた。

L医師:「貴方は脳梗塞では死にません。旅に出ても良いけど犯罪に注意しなさい。ガイアナの首都ジョージタウンは危険な国だから。病院名2つと場所、電話番号をあげましょう。何かあったら行きなさい。私の出身大学バンダービルトの仲間がいます。」

一方、筆者の主治医はガイアナに出かける直前の診察時こう言った。

N医師:「貴女は癌では死なないけど感染症で死にますよ! 出かける国を考えると。」事実、ガイアナの隣国スリナムでジカ熱が発生したばかりであった。が、この2人の医師-夫のL 医師と筆者のN医師-の発言の相違は歴然でしょう?前半は同じで後半が大違い、L医師の方がうんと温かい。筆者はこのL医師に感動、病院の処置室に横たわる夫が載ったJ-Angleの記事を持ってお礼に行った。ナッシュヴィル取材旅行を告げると医師は喜び、医学生時代の思い出を語ってくれた。筆者のバンダービルト医学部キャンパスそぞろ歩きはL医師の面影を追うセンチメンタル・ジャーニーだった。(彩の渦輪)

写真1.ヴァンダービルト大学医学部の一角 2.キャンパス間の道路にまたがる橋 3.ヴァンダービルト大学のキャンパスそぞろ歩きとレンタカー前の自悠人



24年来の友はG友:伴侶の方が辛いでしょう 

2016-07-01 10:49:16 | 旅行記、多文化教育、国際

  シンシナティに戻るたび20年隣同志で住んだポール・スーザン夫妻が食事に招待してくれ、かつての隣家の窓から懐かしの我が家、My old Cincinnati homeを眺めながらおしゃべりを楽しむ。娘のジョーディーも息子のドゥルーも英語教師として日本に2年以上来ており、この夫妻はもちろん、娘、息子全員が日本車や日本製カメラ使用という日本贔屓だ。その上なんとスーザンとはG友(がんさま友だち)となってしまった。筆者が先だったが、3年半前腎う癌を告げると筆者の手をじっと握って泣いてくれたスーザン。その後彼女も同病になり、抗がん剤治療が頻繁なのか今回随分痩せていた。筆者は身体の活性化には玄米、精神の活性化には旅、と、G様との共生を楽しんでいるが、玄米はスーザンには合わないようだ。ポールはスーザンのことを話す時いつも涙声になる。本人より伴侶が病気になる方が辛いだろう。今回は景気付けのためステーキハウスで会食、ハグしあった。再会の日を信じて。(彩の渦輪)

写真1.My old Cincinnati home 2.24年来の友人夫婦、「余生は明るい!」と乾杯。