あけぼの

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竹林と茅葺屋根が美しい蘆花恒春園

2016-07-30 13:48:47 | 旅行記、多文化教育、国際

  久方ぶりに徳富兄弟について書くことになり、蘆花が逝去するまでの約20年間晴耕雨読の生活を送った蘆花恒春園へ出かけた。京王線芦花公園駅より徒歩15分だった。竹林に囲まれた茅葺屋根が美しい。母屋、秋水書院、梅花書屋では文豪、蘆花の当時の生活が偲ばれる。蘆花は同志社に在学したが新島襄の義姪との恋愛を反対され中退、その後兄の民友社へ。気質繊細、超真面目な蘆花は、平民主義から国家主義に転向した兄への一方的絶交、懺悔、懊悩の全てや波瀾万丈とも言える心境の変遷を力とし、弱者への共感を気骨に、「自然と人生」「みみずのたはこと」「不如帰」等多作、名声を博し続けた。世界旅行にも出た。ギザのピラミッド近くで駱駝に乗った夫妻、トルストイ邸を訪問、歓待された写真もある。心臓衰弱で1927年、兄の見舞いを受け和解、その夜永眠した。筆者はこの有名な臨終和解から終焉の美学を学んだ。(彩の渦輪)

  写真1.蘆花恒春園、秋水書院 4.蘆花・愛子夫妻の墓



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