瀑布に畏敬
盛り上がり迫りくる滝と水煙には畏怖を覚えた。滝にかかる虹には神秘性があり、周りの森林も瀑布の威力を高める絶好の背景だ。人間が造った社会の無力さを思い、「自然は人間より偉大なり!」と唱えつつ、大雨のような水飛沫でずぶ濡れになりながら歩き進んだ。滝から距離のある遊歩道でも飛沫に打たれる。困ったことに二人ともデジカメに水が入ってしまい、身体も冷えて来て、ほうほうの体でホテルに戻り、夫はカメラの内部を乾燥させるのに必死だった。
夕食時には太鼓とダンスのショウを見た。毛皮の腰布と帽子の男性コーラス・グループがダンスと太鼓の伝統音楽を披露し、客の中から希望者を募ってダンスに参加させる。おめでたい筆者も飛び出し、盆踊りとディスコダンスをミックスした奇妙キテレツな踊りに、見よう見まねのアフリカダンスも混ぜた三種ちゃんぽんダンスは拍手喝采だった。余韻さめやらぬ筆者の目に、鬱蒼と茂る樹木の上に満月が。あ、そうだ!満月の夜には滝のゲートが開く。筆者はホテル従業員のファブリエを誘ってまたまた滝へ。玲朧の滝にかかる満月と虹と雷鳴、これほど幻想的な光景があろうか。ヴィクトリア大瀑布の満月の夜を筆者は忘れ得ないだろう。(彩の渦輪)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます