あけぼの

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ケープタウンの寿司は美味だった~南アフリカ共和国③

2011-07-19 21:08:37 | アート・文化

059 フジヤミのシェフさんと

新しく訪れる街では筆者はよく寿司バーに行く。日本が懐かしいわけではない。長く住む日本人が握っていることが多く、街の見どころを聞くのに好都合だからである。ところが最近はシェフが東洋人の顔をしていても日本人ではないことが多い。寿司の普及が日本人以外の寿司職人急増に拍車をかけたのだろう。白人も多い。たまたま「フジヤミ」は21年前に住みついた沖縄出身の人だった。ケープタウンの物価高を語り、観光地化と共に住み難くなったと嘆いていたが、「今晩は日本からのツアー2組が予約しています」とまんざらでもなさそうだった。我々夫婦が食べている最中、日本人がどやどやとやって来た。シニアが多かった。日本は震災その他で景気低迷と言われているが旅行熱は衰えていないと感じた。ある年齢になってからでも異文化の歴史や暮らしを知り、世界観を深め、楽しんで欲しいと思っている筆者は、このグループに語りかけ、人生訓を語り、共鳴者を得た。

南アや南米に出かける人たちがどんどん増えることを願っている。虐げられた黒人社会や厳しい自然環境のもと生活しているインカの人たちにも関心を向け、日本の生活環境と比較し、地球人として共生社会意識を高めてほしいと考えている。「旅行イコール・ヨーロッパ」、「コストで選ぶアジア」、「名だたる都市での買いものツアー」などほどほどにして、地球上の人間遺産に接し、彼らの暮らしに思いを寄せ、グローバルな視野で次の行動を見つけて欲しいと願っている。(自悠人)


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