あけぼの

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高齢化シニアの観察眼には「はてな?」が多い~アメリカ合衆国~

2018-12-11 12:54:10 | 講演・アート・音楽・スピーチ

 USの永住権を維持している関係上US経由の海外バックパックの旅が多い。今回はシカゴ経由で旧友と再会、奥様は旧友だがご夫婦での面会は初、50歳前後の働き盛りで二人ともエンジニアだ。業種は車と出版会社、感じの良い夫婦だった。はてな?仕事は技術屋だが楽な暮らしではなさそうだった。アメリカという異文化社会の小ビジネスで生きるのは大変なことだと思う。食事はワゴン車に載せて来て選ばせるヤムチャ方式だった。合理的で店側にも便利だが、レストランのサービス料も20%が常識と変わっていた。我々が住んでいた頃は15%だった。ファースト・フードのサブウェイで見た光景が印象に残った。午後7:30頃、母子家庭らしい母子3人が入ってきた。姉の方の暗く寂しい表情に孤独感を見て心を奪われた。小学5年生ぐらいか。その妹は母に向かってしゃべり続けていた。働いている母が帰宅し、ようやく外出出来たことが嬉しいのだろう。出来上がった1本のサンドイッチをそこでは食べず持ち帰って頂くようだ。はてな?飲み物は家で準備し、母親自身は買ったサンドイッチは食べず、ありあわせの食料を食べるのではないか。続いてシンシナティでシニア夫婦2組と食事交流。1組は20年以上の付き合い、もう1組は最近アンチ・トランプのTシャツを日本まで贈ってくれた友人。いずれも日本の大企業、ベテラン社員だった。彼らの共通点はレキサス愛用、過去のステイタスを維持しているようだ。はてな?会食はビールで乾杯し丼物だけ。我々夫婦と類似の生活が偲ばれた。

 今回食事を共にした2組と観察した1組の3段階年齢層…中年、若い家族、シニア…で感じたことは、それなりに生活は質素ということだった。アメリカの庶民の普段の暮らしは単純で倹約型だ。週末には外食などで賑やかな雰囲気を家族で味わう習慣があるけれど。そういえばアメリカ転勤直後で借家生活だった当時、隣家は週末には必ず旦那がベランダでステーキを焼いていた。

 通常旅と言えば未知の地の世界遺産など人類の歴史や遺跡などを見聞することが多いのだが、私たちのように100か国以上訪問していると静止しているものより現在生きていて行動するものに関心が向く。それは文化によって異なる人間の行動だ。観察だけではなく、人との出会い、付き合いが大切なこと、言うまでもない。(自悠人)



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