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あけぼの

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結納には花嫁の体重の5~10%の金を!~アラブ首長国連邦~

2013-03-19 14:52:07 | アート・文化

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モスクに入るにはこの服装で 地上828m、世界一の高層ビル、バージュ・ハリファ
 手術後3か月余りでどれぐらいの旅が出来るかとちょっとドバイまで。帰国してすぐひどい風邪で寝込んでしまったが、身体の
抵抗力が落ちているのだろう

砂漠の中に出現した近代都市

 アブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジマン、フジャイラ等、7つの首長国が1国、アラブ首長国連邦として1971年に独立した。地震無し、台風無し、と日本人には羨ましい国だ。首長国により法律は異なるとか。例えばドバイはアルコールOK、シャルジャでは鞭打ちの刑だ。シャルジャは7つの首長国で最も安全、酔っ払い運転は無く水着は不可という。ビーチ続きだがシャルジャからアジマンに入ると水着が見られる。すぐ北にアラビア湾があるが、この湾はイランではペルシャ湾と呼ぶ。この国は世界7番目の石油埋蔵国となり、首都はアブダビ、アブダビは緑が多く、ドバイはアブダビより小さい街だが港が2つ、クリークもあり高層ビルが多い。ビルの狭間にモスクが威容を誇示しミナレットが天を突く。6~30年前まで砂漠だった首長国にデザイン競うビル群が林立する現況は地下の埋蔵石油が突如大都会を生んだ趣だ。世界一の超高層ビル、バージュ・ハリファ(地上828m)まで行き、展望台「At the Top」への切符購入を試みたが当日券は売り切れ、翌日券も早朝の4時-7時だけ。大抵の人はインターネットで予約してくるのだ。鳥瞰図は諦め、白や黒の民族衣装で往来する人々と高層ビル群のコントラストを楽しんだ。

ゴールドの国は出稼ぎ王国  

 ゴールドの国、アラブ。市場はスークというがゴールド・スークは目も眩むばかりに輝いて観光客を呼び込む。ゴールドは世界中から買いにくるとか。治安は良い。現地の女性は結納金、マフルとして金-板状でもアクセサリーでもOK-を体重の5~10%頂くのだそうだ。最近の不況はこの国にも影響を及ぼし、工事中のビルが放置されたケースを見かけた。にもかかわらず出稼ぎ人の多さ、出身国の多様さに驚いた。実際に話をした人の出身国はフィリピンやインドが目立ったが、ネパール、バングラデシュ、パキスタン、エチオピア、エジプト等。「1年後に本国に帰ります」「お金がXXドル貯まったら帰国します」「妻も子も本国にいるので毎月送金しています」、「国の政治が安定したら帰国します」等、タクシーの運転手やホテルの従業員が話した。安宿に泊まったが、朝食のバフェーでも隣の中級ホテルの夕食でも、ウェイターが次々と交代で食べ物を皿に取るサーヴィスに来た。我々が彼らの出身地のどの国の話でも出来るので暫くしゃべってはまた交代し、ニコニコ顔でサーヴィスに来るので楽しかった。(彩の渦輪)