あけぼの

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情けなや、Short-term Memoryの退化

2011-09-07 14:25:28 | アート・文化

ついさっきのことが記憶にない!玄関のカギをかけたかな、と必ず戻ってチェック、ちゃんとかけているのだがかけた記憶が無いのだ。ピアノの練習で暗譜ができない。せっかく美味しく作った味噌汁を出し忘れる。これは夫がアラ汁を作ってくれた時もそうだった。自転車に乗っていて「あれ、今何処に行こうとしてるの?」これは大抵直ぐ思い出す。が夫婦で物探しがやたら多くなった。たいしたものでなくてもどこでどう見えなくなったか気になるので解明するまで探し回り、あげくに「アナタハンがどこかに仕舞ったのでしょう?」「いやアンタだ!」とお互いのせいにするようになり口げんかが増えて来た。そこで……

呆け防止対策の一つとして夫がTV を止めた。724日の地デジ切り替えを機に。筆者は殆んどテレビを見なかったので痛痒なし。ちょっとした事はラジオで、ニュースは新聞でOKだし、夫はPCでエッセイを書き、絵も描くことで時間つぶしをしている。脳も活性化し、ボケは遠のく筈だと考えているようだ。「身近な暮らしの環境を変え能動的な自己管理を心掛ければ新たな行動が生まれるはずだ。何事かを始めることさえ忘れなければいつまでも若くいられるだろう。このツケ、どう跳ね返ってくるか楽しみだ。」と。TV離れで先ずはスタートのようだ。「テレビよ、さようなら」は夫の人生訓、「変化こそ人生、体験こそ財産なり」にマッチすることだし。

我々はパーティーが好きだ。大きいのも小さいホーム・パーティーもよくやる。小さいのでも前日は大掃除や料理の準備をするので、一回のパーティーに少なくとも2日は潰れる。だがこれは義務でなく好きなことだ。いろんなグループの人たちと食べて飲んで喋るのは楽しいし、その上きっと呆け防止に役立つと思えばお金も時間も惜しくない。

地球上の人の縁に魅せられ、異文化共生のヒントを求めて歩くバックパックの旅も勿論呆け防止に役立っているだろう。思い出は宝だ。宝を増やすには体験を重ね続けるがよいと信じ、ボロになった身体に鞭打って出かける。

この年になると人生で最も重要で魅力的なものは「人と人との繋がり」だと思える。Meeting is Fascinating!異文化自文化を問わず、出会いはFascinatingだし、会合、Eメール、手紙、電話等は人と人との絆を創り、強化する大切な活動だ。

震災に遭った人たちも、五体に不具合が或る人も、未来を見つめて懸命に頑張っておられるのだからShort-term Memoryの退化ぐらいで情けながってはいられませんね。(彩の渦輪)