私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



バッハがフラウト・トラベルソをその作品に使い始めたのは、アンハルト・ケーテン候の宮廷楽長であった1720年代初めであった。しかしこの時期に製作されたと思われるフラウト・トラベルソは永らく見付かって居らず、後の時代の楽器、あるいはその複製が使われてきた。1991年秋にニュルンベルク近郊の古い屋敷で見付かったヤーコプ・デナー作のフラウト・トラベルソは、バッハを始めテレマンなどの作品が作曲されたまさにその年代の楽器である。今回はこの楽器の複製をはじめとした当時の楽器によって演奏されたバッハのフルート・ソナタを収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )