文句を言うな。文句を言うな。文句を言うな。さぶろうは自分にそう言い聞かせます。何度も何度も言い聞かせます。文句を言ったからといって、それがすべての解決になるわけではないのです。むしろ、傷口が開くだけなのです。そこから、鎮まっていた膿みや痛みが一挙に噴き出てくるのが落ちです。いよいよ窮地に陥るばかりなのです。いつもそうなのです。
だから、我慢をしているのが最善の策なのです。こちらだって、相手からすれば、文句をつけたい巣窟なのです。ただ、相手が黙っていてくれるだけなのです。
ここまで考えて、やっとこさ、さぶろうが踏み止まった。文句を言わないことにした。言えば、きっとその10倍100倍と返ってくるだろう。こちらも悪の巣窟なのだ。叩けばその悪の埃に飛び火して、四方に飛び散るだけなのだ。
さぶろう、寝ることにする。静かにして寝るが一番だ。
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