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しばらく仏陀の絵を描いて過ごした。

2021年06月01日 18時13分33秒 | Weblog

しばらく仏陀の絵を描いて過ごした。クレヨン水彩で。

 

けっしてけっして巧くない。それでも描いている。

 

こうしている間は仏陀と真正面を保っていられる。そういう錯覚に耽っていることができる。

 

錯覚?

 

もしかしたら錯覚なんかじゃないのかも知れない。

 

ほんとうに、事実として、わたしは仏陀と向かい合っていられるのではないか、雑念を払って。

 

「仏陀の方を向いているわたし」であればそれでいいのかもしれない。

 

仏陀は確実にわたしの方を向いておられるはずである。説法をしておられるはずである。しきりに。

 

わたしが振り向こうと振り向くまいと、お構いなしに。ひたすらに。

 

仏陀の願いはわたしを仏の道につれて来ること。仏智に目覚めさせること。仏智の実践に歩ましめること。

 

仏陀は、この願いを掲げて、すさまじいほどの引力でもってわたしを引いておられるはず、だから。

 

仏陀の御目を描いた。大きく描いた。わたしを見ていてくださっているであろう目を、大きく明るく描いた。

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