トンボが止まった。アカママの葉っぱに。仲良くしようか。僕が言い寄ると、トンボが目玉をくりくり回した。理解が行かなかったのかも知れない。仲良くしようって、どういうことなんだろう。
拘束するってことではないよね。束縛するってことでもないよね。縛り付けておくってことでもないよね。相手の自由自在を認め合っていられるってことなんだよね。トンボが続けざまに質問した。質問と言うよりは主張のようでもあった。僕はしばらくしてトンボの言い分を全面的に受け入れた。
トンボとトンボ、トンボと人間、人間と人間、人間の国と国、全ての生き物と地球、それが互に仲良くすることも同じ道理に違いない。僕はそう思った。
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