午後4時を過ぎた。予報では雨が降り出す時間になっているが、降っていない。曇っているだけ。酔芙蓉の藪の葉っぱが数枚、かすかに風に揺れている。お昼寝から目が覚めた。
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若し女人有って、設(たと)えば男を求めんと欲して、観世音菩薩を供養礼拝すれば、便(すなわ)ち福徳智慧の男を生まん。
妙法蓮華経「観世音菩薩普門品第25」より
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此処に女性がいて、男の子を産みたいと思って、観世音菩薩を礼拝し供養したら、願いに応じて、福徳と智慧を具えた男の子を生むだろう。
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観音様はそんな願いにまで応じてくださるのか、と感心する。もしも、そのような願いを起こしたら、だが。そこまでわれわれの具体的な生活の中に入ってきて下さっている、ということだろう。世話焼きだなあ、とも思う。
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でも、そこまでは観音様に世話をやいてっ貰うことは、きっと控えただろう。菩薩道におられる方に、あれもこれもお願いばかりしている自分を恥じただろう、とも思う。「それには及びません、観音様がいてくださるだけで、わたしは心強く思って安心が敵っています」と答えたことだろう,女性達は。
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仏道を歩む者は、「足を知ること」を覚えて来る。「このままで幸せです」が自覚されて来るだろう。
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法華経を読みながら、そんなことを考えました、わたしは。
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