もぐらは「土竜」と書く。でも、短足だからとても竜には見えない。田鼠とも書く。田圃に住んでいる鼠の方がよりふさわしい。ときどき猫がこれを捕まえて来て、自慢してみせる。
日本には、辞書によると、4属6種が棲息しているらしい。代表的なものは、東日本ではアズマモグラ、西日本ではコウベモグラ。体長は10~16cmあまり。毛の色は黒褐色。手は外を向いていて手の平が大きく頑丈。眼は退化している。地中にトンネルを掘り、蚯蚓や昆虫の幼虫を食べている。土を隆起させてしまうので農作物に害を与えるので、正月明けの14日には、子どもたちがモグラ打ち、モグラ追い、モグラ脅しをする風習がある。
まだお正月にはなっていないがもうモグラが我が家の畑にも土を盛っている。土の下にトンネルを掘っているのでそこだけ盛り上がって土が割れている。この皹(ひび)割れが、畑に長々と続いている。ここへ霜が降りる。田舎ではこれが厳冬の風物画になっているようだ。
ああ、生き物が土の下のこんなところにも生きているな、ここで一家をなして素朴な暮らしをしているようだな、寒くとも元気のようだな、などとと思うとなんだかこころがあたたかくなる。
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