邪見憍慢悪衆生 じゃけんきょうまんなくしゅじょう
信楽受持甚以難 しんぎょうじゅじじんになん
難中之難無過斯 なんちゅうしなんむかし
浄土真宗経典「正信偈」より
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邪見憍慢の悪衆生が 信楽して受持することは甚だ以て難し 難中の難にして 斯(これ)に過ぎたるは無し。
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邪見のわたし、憍慢のわたし、悪衆生のわたしが、阿弥陀仏の説かれている真実の信心に辿り着いて、これをしっかり受け止めて、安らいだ暮らしを続けるということは、甚だ難しいことである。世の中にたんとある難事の中でも、信楽信心を得ることは、もっとも難しいことである。だが、念仏がこれを超えさせてくれる。すすすっと超えさせてくれる。
わたしが今日は、難事を百千万超えて、超えさせられて、念仏を唱えている。信楽に至らしめられている。
それでもわたしは邪見の悪衆生、憍慢の悪衆生である。そこまでしてもらっても、なおなおなお悪衆生のままの暮らしだ。
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慚愧と歓喜が入れ混じる。歓喜と慚愧が混じり合う。
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