<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

存在には、それ自体の内側に、力学がハタライている。

2021年11月11日 09時10分01秒 | Weblog

マイナスの1が0をば支えをりこの発見をふっとよろこぶ   薬王華蔵

僕の県文学賞応募の短歌の作品。落選だった。

マイナス1が0を支えている。それがないと、0が0になれない。0はまたプラス1を支えている。

 

縦に並んでいても横に並んでいてもこの力学が働いている。

 

そうやって互いが互いを、支え合って列んでいる。

 

支え合うという意志を鮮明に外には表していないけど、支え合っている。ここがいい。

 

これは数字の配列の話なんだけど、もう少し敷衍してもよさそう。

 

物体も人も、互いが互いの位置にいる。しかもそれが自然に、いとも自然に、支え合っていることになっている。

 

そうだとしたら、嬉しいじゃないか。

 

で、ふっとこの発見が嬉しくなってきたのである。

 

ああ、このわたしも、このままでも、何かの功績をあらわにしないで生きているとしても、存在の価値を有していると思ったのである。

 

 

でもこんなの、短歌じゃないかも知れない。叙景がない。

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