ジョウビタキ、別名紋付き鳥。
メスには紋付きはない。だからあれはメスだったはず。
お爺さんと仲良くなりたくて、明らかに仲良くなりたくて、ほんの近くにまでやって来て、羽をぱたぱた鳴らす。クチュクチュ鳴く。
お爺さんの右上の屋根に来て、こちらを見下ろして、鳴く。明らかに明らかに、合図だ。わたしに気づいて、の合図だ。それを汲み取ったお爺さんは、ジョウビタキに話しかけた。
ややあやあ。こんにちは。寒いね。僕に用事?
何かご用?
人間と仲良くなりたくて来たの?
何か伝えたいことがあるのだね?
人間の言葉が分かる?
などと、話しかけてみた。ジョウビタキは逃げない。明らかに聞いているという感じだ。ずっとこちらを見ている。
おしゃべりを続ける。逃げない。
僕の名前を知りたい?
どうしてそんなに人間に興味があるんだい?
人間は恐いよ。あなたを捕まえるかも知れないよ。
どうして人間が恐くないの?
何かが欲しくて来たの?
などと話しかける。不思議だ。5
分が経った。ずっとこちらを見ている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます