「無生法忍」という字句が頭から離れません。仏説十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経の経典にこの字句があります。
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「無生」は、「不生不滅」ということです。「法」はダルマです。真理です。「忍」は「認知」「承認」することです。「無生」は「真理」であって、それをそうだとして受け止めることが「忍」です。
「一切皆空」だから「不生不滅」です。
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そこまでは解説書にあります。そこから先です。そこから先へ進めないでいます。
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執着をすると「一切皆空」になりません。「生まれもせず、滅しもしない」にはなりません。死ぬまで、こだわってこだわってこだわり抜いてしまいます。するとそこに苦しみができます。悲しみができます。それに足を取られてしまいます。
これでは「成仏」という到達点には到達できません。「わたし」から離れていけません。「わたしのまま」では、仏と成りません。「大いなる放棄」が必要になります。
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仏教は「大いなる放棄」を教えています。「生滅するわたし」という自己理解を離脱すると、そこに新しい世界が開かれてきます。
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とかなんとか、理屈を付けましたが、これはわたしの戯れ言に過ぎません。呻吟の長い一日を過ごしています。
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