読者の手に渡った詩は、ではどうか。波長が合う、合わないがあって、なんだつまらない、こんなものは詩ではない、と一蹴されることもあるだろう。ぴたりと合って、反応を起こすということもあるだろう。そしてそれが己の内側で未だ一度も起こしたことのない未知の波動だったりして、即座に興奮をすることだってあるかもしれない。
詩とは何か。昨夜から考え続けている。詩は、ひょっとしたら、書こうとして詩になるものではないかもしれない。もっと自然なものかもしれない。いや、書こうと思って意思するものかもしれない。
わたしの書く詩は、詩になっていないかもしれない。そうも思う。その疑念が膨れる。大波になる。ともう書けなくなる。
詩は写実の風景だろうか。美しい異国少女の異国の物語の弾き語りだろうか。リズムを楽しむ音楽なのだろうか。油絵だろうか、墨絵だろうか。彫刻だろうか。社会批判の風刺漫画だろうか。ことばのダンスだろうか。感動たちがが舞台に上がってきて「白鳥の湖」を踊っていたら、観衆はそこに美しい詩を覚えることがあるかもしれない。
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