「夏」
わたしが見えなくなったときに
そこではじめて
わたしの目に見えるものがある
それは
わたしが見えているときには
見えていない
見えていないけれども
感じていることはできる
じっと感じていることはできる
目というのはいつもある
見えているときにもあるし
見えていないときにもある
目を瞑ると目は
外を見ることができなくなるが
外で見る意外を見るようになる
物質の内部のちからや
ちからが外に放つはたらきを
見ることができるようになる
張り切ったわたしの夏が来ている
緑の山と青い海の上に
白い雲が一斉に湧き立っている
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