Photo by Ume氏
これだけ好天が続くと、空気が乾燥してくる。市の広報が連日のように火の取り扱いに気を付けろと言ってる。事実、年の瀬には火事がよく起きる。そう思いつつも、さすがに庭に散ったモミジの葉だけは放っておけず、ようやく集めて燃やした。
年末らしいことは一切無視を決めてるつもりだったが、こういうことをすると、次から次へと気になることが出てくる。何しろ、手入れなぞしたことのない古色一色の家である。徒長したサツキや生垣にまで手を出したくなるから、それで打ち止めにした。もちろん、大掃除なんてとんでもないことである。昔は、大湯を沸かして家族みんなでやったものだが、もうもうやらない。
神棚はほこりまみれ、床の間の鏡餅はいつのものか、しめ縄もしめ飾りも、門松すら飾る気がない。これでは、折角福ををいっぱい持ってきてくれても、神様の依り代がない。我が家は素通りするだろう。
正月料理とも縁がない。作れないことはないし、実際、出汁を引くのは得意だから「やれよ「」という声がどこからかしてくる。しかし、雑煮すらどうするか決めていない。いつからこんな体たらくになってしまったか、それすらも思い出せない。
そんなふうに世相に背をむけつつそれでも、この年が終わる前にしておきたいことが幾つかある。それさえ済ませてしまえば、入笠で越年となる。
そういえば越年で思い出した。芝平の集落、とある一軒には、土蔵の横になぜか幾つもがの餅臼が放置されている。あれを頂戴して上に持ってくれば、餅つきができる。いや、探せば家のどこかに臼も、蒸籠もあるはずだ。高遠の辛味大根で突きたての餅を食べたら、来た人たちは喜ぶだろう。今年はもう無理だが、一考の価値ありかも知れない。
来週になれば天気は崩れるらしい。「白い恋人たち」が舞い、白銀の世界が現出するだろう。
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