馬頭星雲 Photo by TBI氏(再録)
ボイジャー1号、2号が打ち上げられてから今年で40年が経った。この2機の探査機については、独り言でもたまに触れていたから、そのことを忘れてはいなかった。しかし、記念すべきその節目の8月20日(2号)と、9月5日(1号)、敢えて何も書かなかった。「星空のきれいな牧場」の一介の管理人としては、浅い知識で云々するのは僭越、しかるべき人にお任せすべきだと思ったからだ。
それにしても、40年はあっという間だった。年の瀬に過ぎ去ていく1年を振り返えり感じるように、40年の歳月の速さ、呆気なさを今更のように思う。この独り言を読んでくれている人の中には、まだ生まれてなかった人もいるだろうし、生まれていても小さくてこの歴史的な意義を理解できなかった人もいよう。もちろん、科学の未来に胸を膨らませた少年、青年、壮年もいただろうが。
それから40年。宇宙探査は紆余曲折しても、やがて、人類はもっともっと早い探査機を開発するだろう。ボイジャーは結局、一種のタイムカプセルとして我々の子孫によって回収される可能性の方が、いるかいないか分からない知的生命体に発見されるよりもはるかに高いと思い、そう独り言ちった。ボイジャー1号が40年かけてきょうまでに達成した距離(約220億キロ)は、光なら1日かけずに到達できる。人工の飛行物体としては最速(時速約6万キロ)でも、4.3光年のαケンタウルスまでは8万年を要する。この広大な宇宙を思えば、ボイジャーは遅すぎる。こんなことも書いた。
ところがその考えは、浅かった。ボイジャーの使命にはもう一つ、もっと重要な任務があったのだ。「長い目で見れば、これはわれわれが存在したことを示す、唯一の証拠となるかもしれない」という、仰天しそうな大任が。認識の領域が狭過ぎた。その人は、10億年後(!)の太陽系の運命を考えて、このように言ったのだ。(もう少しだけ、明日も)
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