少し季節を進め過ぎたかも知れない。まだ入笠はこんなくらいか。多分この写真は先月、雪の降った翌朝の写真だと思うが、季節はこんなふうに行きつ戻りつしながら本格的な冬に向かっていくようだ。雪を被った中央アルプスの山並もだが、視界の半分を占める深い、青い空が感動を呼ぶ。あの人の詩にある、まさに盲目の人のように、この大きな空と風景に見入ってしまう。
午前7時、室温7度。もう起きてから大分経つのに、その寒さに思わず笑う。ストーブを点ける前は2度だった。多分寝ていた部屋は零度以下だったはずで、これがいまにマイナス4度とか5度とかまで下がる。この環境は、室内暖房のしっかりしているアラスカやサイベリアの人たちよりも過酷かも知れない。クク。
今朝目覚めたのは4時ごろだったか、昨夜友人と電話で論争したのを思い返しながら布団の中にいたら、なんとなくビールが飲みたくなってきて起きた。ところが、500CCの缶ビールは一体身体のどこに入ったかと思うくらいで、それでも朝からさらにもう1本というのは如何がなものかと、それなりに自制は効いているようだ。いや、効かないかも知れない。
どっちにしても、もう少ししたら再度寝直すつもりでいるが、こんなことを書いていたら、アラスカで出会った原住民に金をせびられたことを思い出した。冬の間は2週間に1回しか列車が動かないアンカレッジの駅舎に、それとは知らずに行ったときのことだった。彼はアル中のようだった。その風体のみすぼらしさが哀れで、何とも気の毒だったが、かと言って、先祖は同じくモンゴロイドかも知れないが、二人で駅の階段に腰を下ろして朝っぱらから、仲良く酒盛りを始める余裕はなかった。列車が駄目なら、次の目的地であるフェアバンクスまで大枚をはたいて飛行機で行くしかなかったからだ。
アザラシだとかセイウチのいるその人の故郷であるさらに北方の浜辺よりも、ガランとした白い壁の無機質な駅舎の方が、よほど彼には寒くて居ずらい場所のように思えたものだ。
目が覚めたらもう昼。真似してるわけではないが一説に、朝寝、朝酒の小原庄助さんは、入笠の麓の高遠出身の人とか。
1年ぶりに年末年始の営業をすることにしました。また、12月最初の週末、14日のふたご座流星群の観測に合わせて上にいます。お出掛けください。
「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。少人数の場合は一応ご相談ください。また他の団体と計画が合えば、少人数でも管理棟の予備の部屋10畳ふた間を利用することができます。