入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「冬」 (12)

2017年12月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

           Photo by Ume氏

 目覚めたのが6時半、それから1時間ばかり起き出すことができないでいた。が、ついに空腹に負け、冷え切った居間に移り、レーズンと胡桃いりのパンを簡素な朝食とし、ついでに血管を膨らます薬を飲んだ。そしてまた炬燵の虜囚となって呆けていたら、大きなクシャミが3回続いた。ならじ、と風呂に入り、出て時計を見たら10時少し前だった。貴重な時間はかく空費され、すべての原因である今朝の寒さを呪った。

 昨日は松本、諏訪と山の店に行ってきた。またぞろ何でも高くなっていて驚いた。滑降主体の山スキーなど、一式20万以上が当り前だと店員は得意げに話す。衣料にしてもそうだ。性能や機能がどれほど進歩したか知らないが、一番下から上に至るまで多種多様で当惑、途方に暮れた。
 少しは古い時代の事情も知っている。昭和の終わりごろ、シートの代用に炭俵(大半の読者は知るまい)を用いた高校山岳部生徒の遭難が話題になった。綿の肌着はいかんと、セーターを肌着替わりにした時代だ。凍傷を恐れ、唐辛子を靴の中に入れる者もいた。街中で普通に目にするダウンジャケット(あれはダウンか?)もどきは、当初は国産品などなく、高価で誰でも手にすることはできなかった。
 それが今や登山は、街の中と同じようにファッション化し、何社かのブランドが大手を振り、価格はプライスリーダーを許されたメーカーの思うまま、かつてのスキーブームと似てきた。
 いくら何でもと驚いたのは、犬に履かせるチャチな靴らしきが、なんと7千円もしていたことだった。原価にしたら1千円としないような物を、どういう人が買うのだろう。モヤシの値段、牛乳の値段、消費者の反応を恐れてスーパーなどの仕入れ業者は叩きにたたき、生産者は先行きを悲感して止めてしまう・・・、そういうことがマスコミで取り上げられたばかりだが、凄い時代になってきたものだ。
 と、思いつつ口惜しくも、勧められるまま幾点かの品々を買い求め、笑顔で渡されて帰ってきたのだった。軟弱者奴!

 かんとさん、そうですか。今年の悪天はすっかりかんとさんを"嵐を呼ぶ男″にしてしまいましたね。来年は挽回してください。「牧場からのお願い」です。
 
 1年ぶりに年末年始の営業をすることにしました。また、ふたご座流星群の観測に合わせて上にいます。お出掛けください。要予約。
「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。少人数の場合は一応ご相談ください。また他の団体と計画が合えば、少人数でも管理棟の予備の部屋10畳ふた間を利用することができます。


コメント
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