雨が降っている。午前8時30分、牧場の気温12度とそれほど寒くない。こんな天気でも、鳥の声がよく聞こえてきて気分のいい朝だ。
小降りの中を水回りの点検を済ませ、これから第5の牧柵補修に出る。雨が止めば、鹿の捕獲用の大型罠の準備が待っているし、午後にはまた撮影の下見がある。
ここではいろいろな仕事をしなければならない。しかし、牛守としては入牧までには1ヶ月と少々しかないから、今から少しづつでも本業の牧場の仕事をしたいのが本音だ。今年は、放牧場所については冬の間に考えていた案があり、それを実行できれば牛の数が増えても、牧草については今年はかなりの余裕が出てる。良い案だと思うが、さてどうなるか。
目の前に見えている放牧地は、たった1週間の間にも鮮やかな緑の色を拡げ、特に囲いの中は枯草よりか最近生えてきた緑の新芽の方が、いつの間にかはるかに領域を広くした。この草に釣られて、牧場ばかりかキャンプ場にまですでに鹿の侵入が始まっていて、毎日のようにキャンプ場の鹿の落とし物を拾っている。
鹿については、連休前に一度は捕獲しろと下から催促が来ている。そう言われなくても、そのつもりだが、キャンプ場にテントが張られたらあれだけの距離があっても鹿は警戒して罠の中に入らなくなる。となると、今夜か明日の夜しかない。
21日に誘引を開始したら、翌日にはもう効果があり、5か所に置いた誘引用の塩にはすべて反応があった。しかし、この塩による誘引も、連続して続けていては効果が薄い。何度か間を置きつつ誘引を続けて、鹿を安心させてから仕掛けるというやり方が、これまでの経験から学んだ最も効果のある捕獲方法だと信じている。
昨日は強い雨と風で断念するしかなかったので、きょう午後に準備を済ませておいた。さてどうなるか。待て、明日はかんとさんが来て一晩中星の狩人になる。そうなると、今夜だけだ。ウーン。
突然ですが、データー使用量がもうすぐ超過しますので、このうるさい独り言をしばらく止めて、来月まで大人しくしています。
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本日はこの辺で