入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「冬」 (3)

2017年12月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 入笠は快晴が続いて、雪を被った中央アルプスや北アルプスの峰々がよく見え、いつもながらその眺めに圧倒された。まだゴンドラは運行されていないのか、日曜日だというのに人の影はなく、冬の陽射しが静かな山に溢れていた。ダケカンバのような落葉樹ばかりの林の中を行けば、よくもこれほどの落葉がと、厚く積もったその量に改めて驚かされ、またモミなどの常緑樹の暗い森では、そこを流れる渓流の飛沫が小さな氷柱となっていたり、近くの澄んだ水のよどみにはイワナらしい魚影も目にした。全体に森は、冬を迎える準備をすっかり終えて、長い眠りに就く前の、ひと時の安穏を守ろうとしているようだった。
 例年なら猟期中の休日でもあり、鉄砲を担いだ猟師や猟犬の姿を見掛けるのだが、あの黄色と赤の目立つ猟服を着た人たちに出会うことなく、また犬の殺気立った声も聞えてこなかった。今朝の新聞では、女性の猟をする人が「じわじわ増加」とあったが、新聞種にはなれても、女性の狩猟免許取得者が息の長い戦力になれるかどうかはまだ分からない。確かに、平成9年の1千500人台が、5年後の14年では倍の3千人を超えているが、猟師の「7割が60歳以上」という現状にとって、果たして活路となってくれるか、・・・期待したい。
 KNIさん夫婦は4時ごろ小屋に到着した。予定より1時間ばかり遅れたのは、途中で道を見失ったせいらしかったが、種平小屋で茶飲み話がはずんだのも一因だったのだろう。この時期に法華道の赤坂口を登る人はまずいない。しかしこの時期だからこそ、胸に沁みるいい山歩きができたと思う。1泊して、翌日は再び、今度は御所が池経由で種平小屋へと下っていった。
 
 先日、里にいるとこの独り言に使う写真で苦労すると書いたら、有難いことにUme氏がたくさん入笠の冬の写真を送ってくれた。ご期待ください。
  
 1年ぶりに年末年始の営業をすることにしました。また、12月最初の週末、14日のふたご座流星群の観測に合わせて上にいます。お出掛けください。
「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。少人数の場合は一応ご相談ください。また他の団体と計画が合えば、少人数でも管理棟の予備の部屋10畳ふた間を利用することができます。
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