昨夜のこと、狂ったような土砂降りの雨が続く中で、たった一度だけの雷鳴だった。それで、何かが切断するイヤな音がすると、灯りが消え、電話の赤いランプが消え、部屋の中が真っ暗になってしまった。
その少し前、あまり経験したこともない豪雨に、キャンプに来ていたMさん夫婦には小屋へ避難してもらい、その時は電気は点いていた。やはり、停電はあの時の一撃に違いなかった。
万事休す、起きていてもすることがないから、恐らくまだ9時前だったはずだが、そのまま寝た。そして途中、一度も目を覚まさなかった。
一夜明けて5時半、管理棟にも小屋にも、外のトイレにも電気が来てないことが明らかになった。しかし、きょうは土曜日だから下と連絡を試みるまでもない、不能である。こういう場合の緊急連絡先が、今はない。
完全な電源喪失であれば、携帯の充電、冷蔵庫の中身、PC、テレビなどなど、次々と文明との糸が切れてしまったことになる。
取り敢えず電話帳を開き、Ume氏を始め何人かの頼れそうな人に連絡をしてみた。そして、教えられた業者と連絡を試みるが、朝が早いこともあってか(と言っても7時)、駄目。
目の前の壁の上部に8個ものブレイカーらしきがある。一度はその一番大きなのを上げてみた。しかし反応なし。
エアコンは愚か炊飯器の扱いすらもちゃんとできない非文明人であり、まして電気のことなどグローランプの取り換えすら人に頼っていた。下手なことをすれば、余計にややこしくなる。地図も読めない登山者が道に迷い、事態をさらに悪くして途方にくれたようなものだ。
そう思いつつ、ブレイカーらしきをまじまじと眺めてみた。するとそのうちの一つがどうもOFFになっているらしいことに気付いた。
少々迷った末、どうにでもなれ、とばかりにそれを左に動かす。すると、途端に足もとの電話がウイーンとばかりに音を出した。再起動したらしかった。たった一つのスイッチで、万事休すは万事解決に変わったのだ。
以前にも雷で電話が駄目になってしまったが、今回は呆気ないほど簡単に解決した。幾人かの方々には早朝からお騒がせしました。大明神こと矢島さんにまでお手数をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。
YouTubeとやらに、当牧場の山小屋、キャンプ場の営業が終了したかのような情報が上がっていると聞きました。本年は従来通り営業しています。お出掛けください。
山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。 本日はこの辺で、明日は沈黙いたします。