goo blog サービス終了のお知らせ 

入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’25年「夏」(45)

2025年07月14日 | 入笠牧場の宿泊キャンプ営業案内
      この群れの2倍以上の数の鹿がすでに林の中へ

 goo blog のサービス終了に伴い、この「入笠牧場その日その時」は下記に引っ越しいたします。そのため、しばらくの間(今週いっぱいくらい)この呟きは休止となりますが、再開しましたらまたよろしくお願いいたします。

引っ越し先:アメーバ
ブログのURL: https://ameblo.jp/nyuhkasa/

最後のスラッシュ/が落ちていました。訂正いたします。
山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(44)

2025年07月12日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨夜のこと、狂ったような土砂降りの雨が続く中で、たった一度だけの雷鳴だった。それで、何かが切断するイヤな音がすると、灯りが消え、電話の赤いランプが消え、部屋の中が真っ暗になってしまった。
 その少し前、あまり経験したこともない豪雨に、キャンプに来ていたMさん夫婦には小屋へ避難してもらい、その時は電気は点いていた。やはり、停電はあの時の一撃に違いなかった。
 万事休す、起きていてもすることがないから、恐らくまだ9時前だったはずだが、そのまま寝た。そして途中、一度も目を覚まさなかった。

 一夜明けて5時半、管理棟にも小屋にも、外のトイレにも電気が来てないことが明らかになった。しかし、きょうは土曜日だから下と連絡を試みるまでもない、不能である。こういう場合の緊急連絡先が、今はない。
 完全な電源喪失であれば、携帯の充電、冷蔵庫の中身、PC、テレビなどなど、次々と文明との糸が切れてしまったことになる。
 取り敢えず電話帳を開き、Ume氏を始め何人かの頼れそうな人に連絡をしてみた。そして、教えられた業者と連絡を試みるが、朝が早いこともあってか(と言っても7時)、駄目。

 目の前の壁の上部に8個ものブレイカーらしきがある。一度はその一番大きなのを上げてみた。しかし反応なし。
 エアコンは愚か炊飯器の扱いすらもちゃんとできない非文明人であり、まして電気のことなどグローランプの取り換えすら人に頼っていた。下手なことをすれば、余計にややこしくなる。地図も読めない登山者が道に迷い、事態をさらに悪くして途方にくれたようなものだ。
 そう思いつつ、ブレイカーらしきをまじまじと眺めてみた。するとそのうちの一つがどうもOFFになっているらしいことに気付いた。
 少々迷った末、どうにでもなれ、とばかりにそれを左に動かす。すると、途端に足もとの電話がウイーンとばかりに音を出した。再起動したらしかった。たった一つのスイッチで、万事休すは万事解決に変わったのだ。
 
 以前にも雷で電話が駄目になってしまったが、今回は呆気ないほど簡単に解決した。幾人かの方々には早朝からお騒がせしました。大明神こと矢島さんにまでお手数をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。

 YouTubeとやらに、当牧場の山小屋、キャンプ場の営業が終了したかのような情報が上がっていると聞きました。本年は従来通り営業しています。お出掛けください。
 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で、明日は沈黙いたします。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(43)

2025年07月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

     刈った葉が散乱しスッキリとまではいかない、道遠し
 
 午前5時半、気温14度晴れ。昨夜の雨か、夜露が降りたのか、イタドリの葉や牧草、それにコナシの葉も濡れている。山の背後ですでに準備はできているようだが日が昇るにはまだ少し時間があり、それまでは鳥の声でも聞いていろというのか、名の知らぬ歌手の歌声がよく聞こえてくる。

 もうテイ沢の整備は終了したつもりだったが、倒木のことが気になり、ザックにチェーンソーを無理やり押し込んで昨日も出掛けた。ヒルデェラ(大阿原)から行くか、下流から行くか迷ったが、結局3日続けてヒルデェラからにした。
 いずれにしてもそれほどの違いはなく、つい前日、前々日に習った格好になった。

 木曜日、それも午後を回っていたのでもう湿原に人はいないと思っていたら、周回する径の途中で一人とだけ会った。どちらからともなく声を掛け合ううちに、何故か釣りの話になった。
 その人曰く、小黒川に下る林道を一般車両が入れなくしていることは川と魚のためにはいいことだと認めていた。確かに、以前はオフロードバイカーと釣り師のための林道かと思うような状態に、地元ではそれを苦々しく思う人が多かった。
 
 あの黒部川でさえ「上の廊下」には多くの釣り人が押しかけ、本流には魚がいなくなったという話はもうずっと昔に聞いたことだ。ここを下った時も、入渓者は登山者のものよりか釣り人の足跡と思しき方がより目に付いたほどで、釣り師たちの旺盛な魚、多分イワナ、への"執念"には驚かされた。
 子供のころには釣りもやったから、魚を釣った瞬間の手に伝わるあの絶妙な振動・感動は知っている。今は釣った魚をまた放流する人が多いから、そういう人は魚を食べるのが目的ではなく、あの手ごたえが欲しくて山を越え行くのだろう。
 
 都会の猛暑を逃れ、涼やかな渓相の美しい流れに釣り糸を垂らす、そして一心に反応を待つ。想像するだけだが、さぞかし気分がいいだろう。
 嗤われるのを覚悟で言うが、加えて昨日呟いたことと違うような話になるが、草を刈っていても、稀にだが似たような感覚を覚えることがある。こっちは歯の手ごたえ、刈り取られた根の跡、すっきりとなった山径などなどだが。それともう一つ、なかなか満足のいく結果をえられない、ということも後を引く。
 
 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(42)

2025年07月10日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 まず訂正です。富士吉田口は、7月10日から9月10日までの72日間が、また静岡県側は、富士宮口など7月10日から9月10日までの62日間が、いわゆる「開山期間」で、つい「40日」などと断定的に呟いてしまいましたが間違えました、誤りでした。お詫びします。
 もう1件、昨日からテント泊で来ているSさんは、馴染のSさんとは別の人でした。
 ただし、それ以外は愚見を含めて訂正は致しません。

 昨日も一昨日に続き、ヒルデエラ(大阿原)からテイ沢に入った。それにしてもこの間を、1カ所の丸太橋を架けるために4㍍の丸太を運んで6回も7回も往復したことなど、今では全く嘘のように思う。ヒルデエラから沢の入り口までは一輪車の船を外して1本ずつ運び、そこからはやはり1本ずつ、最初の丸太橋を架ける場所まで担いで運んだ。
 それからまだ1,2年しか経っていないというのに(初代の丸太橋は10年以上前で、これらは二代目の話)、刈り払い機とゴミ掻き、それに予備燃料と替歯の入ったザックだけでも身に応える。体力の衰えというよりか、気持ちの問題だろう。

 草刈りは登山、それも登攀に似ていると思うことがある。岩を攀じることがそれほど楽しかっただろうか。また、草を刈ることが楽しいだろうか。
 どちらもやっている時は緊張や疲労感あるいは先を急ぎ、そして小さな報酬としてわずかな喜び、快感を時に与えられたとは言え、まさしく労多くして益の少ない行為である。
 われわれ人間は、本来が苦楽の両方を求めたがる生き物なのかも知れない。苦ばかりでは耐えられないし、楽ばかりでも倦んでしまうような。

 キャンプ場の草刈りは楽だが退屈になる。それが、急な斜面であったり、岩や石の多い場所では緊張するし、できればやりたくない。が、それでもやる。
 大したこともできなかった岩登りだが、その最中に、不安と苦痛意外にも何かしらの感動、興奮があったことは認める。認めるが、それを具体的に言えと言われても言葉にならない。
 ただしこの感覚、感情こそが、われわれ人間だけの悩みであり、喜びでもあるのでは、と思う。
 
 ある登攀では、予定外の岩棚で一夜を明かす羽目になり、時折雲間から射す月の光を浴び、雨に濡れた岩が玄妙な光を発する様子を見た。頭の中で「リリーマルレーン」の歌を聞き、結果的には失敗に終わったある重い決断をしたのもあの時だった。

 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(41)

2025年07月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 好天、午前7時の気温22度。昨日、下の猟師とも連絡を取った上で罠のゲートを落とした。中には5頭の鹿がいる。どうせ捕獲するならせめて10頭ぐらいはと思っていたが、その頭数でいいと言う。
 しかし、これでまたしばらく警戒が強まり、さらに夏場は彼ら彼女らの行動も変わるから、捕獲の機会はより遠のくだろう。
 本来の目的、有害動物の駆除にいかほど貢献できたことかと言えばスズメの涙ほどにもならないだろうが、その中に雄が複数いるのは良しとしたい。

 きょうもテイ沢の草刈りに行く。恐らく午前中で済ませるつもりだが、それでこの沢の草刈りは終了とする。恐らくこれが最後になるだろう。
 国立公園だとか国定公園だと言ったところで、殆どの登山道の整備は近くの山小屋の仕事で、知り合いの経営者に聞いてもその負担は非常に大きいようだ。最近になってようやく山開きをした富士山はどうなのだろう。
 あの日本一の山富士山が混雑する最大の理由は、開山の期間が短すぎるからだと前から思っていた。それが、さらに午後2時から翌日の午前3時までは入山をできなくし(山梨県吉田口)、小屋泊まりを半ば強制している。
 
 あまつさえ、昔からの伝統的な夜間登山は「弾丸登山」などと謗られ、今ではできないようだ。実態をよく知らぬまま言うが、小屋主にとっては随分と有難い、甘やかされた経営ができるだろうと、傍目には思える。営業期間たったの40日、他の山の経営者はどう思うだろうか。
 富士山が一番安定する5月の末から開山し、夜間登山も認め、しかし5合目だけでなく(また消えた)8合5勺、できれば頂上にもきちんとした監視所を設け、24時間体制で登山者に対応する。入山料も一律4千円でなく、夜間登山が許されれば小屋泊まりの料金が節約できる分、必要なら割増もすればいい。
 
 日本中の人たちだけでなく、外国人までが登りたがる山である。温暖化も進む今、山の管理方法、迎え方、期間を、再検討する時期に来ているのではないだろうか。
 事故が起こる度に登山者ばかりが責められているが、行政も含め迎える側にはそのやり方に問題が何もないのか、改善の余地はないのかと思う。
 最近ここでも、こちらの意向が伝わらず問題が起きた。老兵、自戒をこめて。

 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(40)

2025年07月07日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 午前2時50分、丑三つ時。昨日は七夕、夜8時過ぎに外に出てみたが上空には薄い雲がかかっていて、時折雲間から射す半分以上膨んだ月の光も強過ぎ、ぼつぼつ東の空から見え出すはずの天の川すら見ることができなかった。
 それでも、年に1回しか許されない彦星(わし座のアルタイル)と織姫(琴座のベガ)の逢瀬なら、叶ったと思ってやりたい。
 因みに彦星は牛飼いだが、ここの牛飼いに織姫なぞいない。
 
 過去1週間(7月1日から7日)の1日の平均歩行数が9677歩になった。この間、2日水曜日は雨のち曇りで小屋にいたし、刈り払い機を慎重に扱わなければならない場所での歩行は万歩計に反応しないことが分かっているから、仕事量、運動量はこれで満足している。
 身体に格別不調な点はない。こんなふうに夜中目が覚めても、そういう時は早寝している時だから睡眠時間は充分に取っている。日中の仕事に影響はしない。
 
 昨夜、思いがけず畏友K女から電話を頂戴した。同級会の連絡だった。これからは毎年やるとかで、参加しろと言う。
 昨年もやったがあまり面白くなかったと応ずると「会うことが大事なの!」と言われ、確かにそうだとそれには納得した。楽しいとか、面白いとかいうことではなく、終局を迎えつつある者同士がまだ今生にあることを共に確認し、取り敢えずそれを寿げばいいわけだ。
 それ以外にも、気の合った仲間少数で「同級会の練習」などと言って温泉などに出掛けている。それも是非やろうと言っておいた。

 昨日は他に、待っていた予約が入った。京都のKさんが今夏も約10日ばかりの予定で避暑に来てくれるという。
 このご夫婦、すでに高齢ながら当キャンプ場における滞在日数は最長記録保持者である。昨年は9日、その前の年は1週間ほどと、有難い長年のお馴染みさんだ。炎暑の古都、旅行客も多くて落ち着かないだろう。ここで涼風に吹かれながらくつろいで、存分に英気を養ってもらいたい。
 先々週2泊の予定でに来てくれたMYSさんご夫婦も今週末に、また2泊の予定で来てくれる。今年は3回という2回目だ。Sさんも明日また、確か3回目になる。少しづつ、1年ぶりの顔も増えてきた「混雑しない、させないキャンプ場」のようである。
 
 怒り充分伝わった。自粛自戒。
 キャンプ場も小屋もまだまだ充分余裕があります。
 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(39)

2025年07月05日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

    御所が池との分岐を過ぎて、落葉松林の中の法華道
 
 囲い罠から出ていった2頭の鹿のうち遅れた方は、断頭台のような頭上に吊り上げられたゲートをくぐるのをしきりと躊躇し、何度か引き返し、ようやく4回目に出ていった。縦1㍍4,50㌢、横2㍍ほどの空間を今回も怖れるのを見て、塩に釣られたとしても、入るのにも同様の決心が必要だったかも知れないと鹿の気持ちを推し量った。
 ただ、それにしては、有刺鉄線の牧柵を平気で飛び越え、あるいは潜り抜け、ひどいときには切ることさえ厭わない。あっちの方は慣れてしまったのか。
 昨日も第3牧区には100頭を超える鹿の群れがいて、それがこちらの接近に気付くと、たちまちのうちに大群は牧柵を超え、その向こうの林の中に姿を消した。

 もう何度となく鹿のことについては呟いてきた。最近はすっかりクマにお株を奪われた格好で、報道されることもめっきりと減ってしまった。忘れられたかのようでさえある。
 しかし、相変わらず鹿はいて、その数を増やし、獣害は一向に減らない。確たる手も打てずに20年以上が過ぎ、識者と言われる人たちは、実際には殆ど役に立ちそうもない幾つかの実験結果で満足したのか、今や音なしの構えを決めてしまったようだ。
 
 素人考えながら、個人的には避妊薬しかその対策はないということをここでも口が酸っぱくなるほど呟き続けてきた。
 環境省や農水省が何と言うかは知らないが(いや、農水省には言ったこともある)、もし、その開発に成功すれば、それなりの報いもあるだろうにと、これも素人の見立てに過ぎないかも知れないが思う。

 雨が降ってきた。法華道を往復する予定で来たSさんご夫婦はまだ出発してないようだが、大降りにならなければ、雨もあの古道には似合う。
 
 TDS君やFj君に指摘されたアラスカの森のマルバタケブキは昨日の夕方、大分刈った。ただし、まだその片付けが終わっていない。
 また、第2牧区の落葉松の幼木、ススキ、これらも始末しなければならないし、テイ沢の一部の目に余るクマササは、それを刈るには予備の燃料、交換用の刈り歯、それに昼飯も必要になるだろう。

 キャンプ場も小屋もまだまだ充分余裕があります。
 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。明日は沈黙します。

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(38)

2025年07月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 罠の中に鹿が入っている。管理棟の部屋から見る限り5頭いる。もっといるかも知れないが、よく分からない。ゲートを落としに行くべきかどうか迷うが、捕えるなら少なくも10頭は欲しい。
 きょう、明日、少ない数ながらキャンパーが来れば、あれだけ離れていても鹿は警戒して罠の中には入らないだろう。このまま見逃してやれば、翌週にはまたもっと多くの仲間を連れて戻ってくる、と期待ができる。何しろあの中には鹿の好物である塩もあれば、ティモシー、トールフェスク、オーチャードなど幾種類もの豊富な牧草が生えるに任せた状態で待っている。

 最近、誘引を続けていても一向に成果がないため、鹿は夜中に来て、まだ暗いうちにまた山に帰ってしまうのかと思ったりしていた。そうであれば、罠本来の方法、仕掛けによる捕獲という手法に切り換え、その準備もしなければならない。
 一昨日だったか、第1牧区へ上がったら、まだ角が完全に生え切っていない雄鹿も含めて、気味が悪いほどの数の鹿がいた。牛がいてもいなくても鹿はそのことを気にしないが、人間の出入りが減ればあのように放牧地を自分たちの縄張り同然にしてしまう。罠の中の鹿についてはこのまましばらく様子を見よう。

 昨日、高遠支所の観光課の課長及び担当課員の2名と、今夏に予定されている入笠山周遊のコースの下見をした。
 案じていた通り、テイ沢の最後の丸太橋を渡り終えてから湿原までの間に、かなり伸びたクマササが登山道を塞ぎかけ、通行の邪魔していた。
 最近、単独の女性の姿も目に付くが、あのクマササを縫ってまでしてよく下って来るものだと感心していた。その一方で渓を下るのが初めてなら、その先にかなりの不安を感じ、引き返す人もいるだろう。

 そのテイ沢を下って来る人たちに一言。林道に出てしばらく歩くと目立たない小黒川の橋を渡る。するとすぐ左手に高座岩に登る案内板がある。それに従ってこの北原新道を約10分も登れば、高座岩に着く。
 そこでここの場所の由来を知り、快適な尾根道を御所平峠まで"遊歩"して、そこから再び林道へと下る。この方が、単調で歩きにくい林道を行くよりか余程いいとお勧めしたい。高座岩から林道までは40分とあるが、そんなにかからないかも知れない。いや、もっと時間をかけるのもありだ。
 そして、次回は芝平に至る静かな古道「法華道」を、週末に小屋泊まりでくるSさん御夫婦のように往復して(どこから引き返すのも勝手、あり)、その際は是非、入笠牧場の宿泊施設をご利用いただけたら幸甚。

 キャンプ場も小屋もまだまだ充分余裕があります。
 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(37)

2025年07月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

     山椒小屋跡付近、ここらより歩きにくい雪道が始まる
 
 初雪は、その年の最高気温を記録した後に初めて降った雪のこと。それに倣えば「来冬」と言うべきか、この夏を越し、さらに秋を迎え、やがて来る次の寒い季節のことだが。
 もう今年も半分が過ぎ、猛暑の今ではあっても、その季節も遅いか早いか確実に来る。
 それで、その来る冬も、今草を刈っている法華道を登って来ることになるだろうかと、実に気の早いことを考えている。もしそうなれば、恐らくそれが最後のお勤めになるだろう、と思う。
 
 スノーシューズは締め具のバンドが劣化して、ついに使えなくなった。となれば、山スキーに登場願わねばならないが、古道には3カ所ほど急な登りがあり、さらには山椒小屋跡を過ぎると落葉松の樹林帯はスキーには向かない、とこれは個人的な感想。その上シールも久しく使っていない。
 とあれば、果たしてどうなのか。もっぱらスノーシューズばかりを利用し、あの登山路を山スキーで上がったことは確か一度だけしかない。
 自分の歳を考えて、犬を飼うことも断念している。いまさら山の道具を新調してみたところで、それこそ無用の長物になるだけだ。

 またしても丑三つ時に目が覚めて、少しづつ頭が冬から夏に戻ってきた。19年間というもの、この古道はもっぱら冬に世話になっていたから、草を刈っていてもついその季節外れの追想が始まる。


 
 今は亡き愛犬HALはその同行者であった。もっとも、彼女は仕方なく付いてきただけで、本当は家の小屋で安気に過ごしていたかったのかも知れない。
 急にスノーシューズが重くなるのは、HALが足の冷たさゆえにかあの洋式かんじきのテール部に前足を掛けた時だった。物言わぬから分からないことにしていたが、犬にとっては迷惑千万な飼い主の我儘だったかも分からない。

 牧でのことを思い、考えるにはいろいろな場所があるが、やはり、この雪の古道も欠かせない。そういうことを、眠れない夜につらつら思いながら、呟いた。

 きょうは市の高遠支所の職員が来る。観光課の課長と課員の2名らしいが、この辺の案内を依頼されている。
 
 キャンプ場も小屋もまだまだ余裕があります、すいてます。
 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

      ’25年「夏」(36)

2025年07月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  法華道の草刈りは、作業が進むとそれだけ終了点が延伸し、次の時は作業の到達点まで行くのに時間、体力を消費する度合いが増える。しかし、それとて、牧場から、勝手知ったる林や森を近道していくのだからいいが、北原のお師匠の場合は芝平の諏訪神社口から古道を登りながら、少しづつその作業の距離を伸ばしていったはずだ。そうなると、そこまでに至る距離と言い、その労力と言い、弟子とは比べるべくもない。
 
 草を刈る際にはあまり径幅を広げないようにしている。旅人が足を踏む際にその位置があまり拡散しないようにするためで、そうやって踏み固めてもらわないと、クマササの横暴な繁茂をたちまちのうちに許してしまうだろう。
 今回は刈り終えた草もそのままにして、取り敢えずは林道から本来の法華道に下る場所までは草刈りに専念することにしている(どうもPCの調子がおかしい)。
 
 あの法華道は、誰もがとは言わないが、どうも人を惹きつける。山梨のOさんなど、何度も来ている。今週末も小屋に1泊して、古道を往復する予定のご夫婦が来る。
 ただし、やっていることと思うこととが矛盾するが、あの法華道はこれからも、今のままの静けさが保たれた古い山径であってほしい。 あの雰囲気だからこそ、刈り払い機の音までが静寂の中に同化して耳に障らないほどなのだ。
 森閑とした古道にチェーンソーの響き、かえってあの機械音がその静けさを強調するような気さえする、勝手ながら。

 雪道を辿ってきて、御所が池と分岐する所を過ぎ、2回ほど大きく林道を曲折すると、左手にも「こっちへおいで」と誘惑されそうな枝道が見える。毎度のことながら、そこで足を止め悩む。
 今回、雪ではなくクマササをかき分け行ってみた結果、もしや近道になるかと期待した第2牧区の作業道とは繋がらないことが分かった。もう、これからは魔性の雪女のような、艶然とした誘いには乗らなくて済む。
 
 それと、先日見付けて本来の古道の跡ではないかと思った道跡、あれはもうそのままにしておく。大した距離ではないし、すでにあの林道が古道と呼ぶに相応しくなっている。手は出さないで放っておくに如くは無し、と思い至った次第。

 きょうも一度すべて呟きが消えた。原因は不明。そろそろ、引っ越しを考えねば。

 山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする