入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

牧場のこと、山小屋のこと、そして山のこと (2)

2013年08月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
                   

 天気:晴れたり曇ったり、気温:20度C(9:00AM)

 昨日につづき林さんのコメントを参考にさせてもらいます。
 
 現在のように放牧頭数が激減してしまうと(今年だけのことなら問題ないですが)、牧場を存続させるためには従来のやり方だけでは立ちいかなくなります。
 
 そこで浮上してくるのが、牧場の観光化です。これだけの観光資源を放置しておくことは、確かに大変にもったいない話です。しかし、これがむずかしい。
  
 農協や市との間でやっかいで困難な調整や交渉などもあるでしょう。そうしたことは、しかるべき立場の人々に委ねるしかありません。とりあえずはここでは、今できることをやるつもりです。
 
 「真夏の夜の夢」にも書きましたが、幾つかの夢の中にはコメントでいただいたご意見も、加えさせていただきます。

     
     「アップは駄目だと言っただろう」、この赤い耳票を付けた牛が他の仲間に入れず、もう1頭の和牛を昨夜誘惑。

 富士山は今年世界遺産に登録され、盛況だったと聞く。マスコミもその様子をよく報道していた。
 
 その中で、気になったことがある。「弾丸登山」という言葉である。どうやら、山小屋を利用せず、主に夜間に登る登山を指すようだ。論調は、否定的。安全至上主義の登山に反するのだという。
 
 そうだろうか?当然、窮屈な小屋を利用した方がよい人もいれば、そうでない人もいる。当たり前の話だ。
 
 それに、たった2か月しか営業しない山小屋が、この期間に集中する登山者を果たして、すべて希望通りに受け入れることなどできるだろうか。できるなわけがない。
 
 そもそもなぜ2か月なのだろう。弾丸登山者を非難するなら、2か月の開山中よりも条件の厳しい閉山中に入山する多くの登山者にも山小屋は対応せよと、無視するなよと、なぜ言わないのだろう。むろん、すべての山小屋でなくていい。

 それにしても一体どこに、たったの2か月しか営業しない山小屋というものがあるのだろう。そのために、滑稽なまでの混雑を招いているというのに。
 
 せめて5月から9月いっぱいぐらいは山小屋を開けるのが、「日本一の山」の山小屋の矜持であり、また社会的責任というものではないのか。
 
 トイレの問題、強風避難所、こうした問題をクリアーしてから入山料を取るもよし、入山規制をかけるもよし、ということだ、と思うが。

 湘南UBSの高田さん、たくさんのPHありがとうございました。まだ十分活用できずにいます。
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牧場のこと、山小屋のこと、そして山のこと (1)

2013年08月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
                   

 天気:晴れ、気温:20度C(9:00AM)
 
 意外や意外、今朝の気温が20度Cとは。日中の温度はいつになく高く、Tシャツ1枚で過ごす。
 
 いつものように見回りにいくと、今日は群れの中に2頭の和牛がホルスと一緒に。ところが、もう1頭がいない。こうなるとややこしい。事故ではないと思うも、姿を確認するまでは安心できない。ホルスと違い、和牛はその色から発見がむずかしいのだ。結局、B放牧地の疎林の中に1頭でいるのを発見する。
 A放牧地でなくB放牧地に1頭だけでいる理由は、どうやら電気柵のようだ。BからAに牛を移すため、電気柵の一部を開放してあるのだが、この牛は感電を恐れて他の牛のように移動ができないでいるのだろう。あえて追ったり、誘導したりはしない。夕方になれば、水場で他の牛と合流できるから。

                   

 天気の良いのは有難い。しかし、水のことが気になりだす。牛用の水タンクは古く漏水が激しい。絶えず水を出していなければ空になってしまう。水源に行ってみると、前回よりも水の湧出量が少ない。水温も高い。止む無く流しっ放しのタンクの水を止めることにする。夕方の5時少し前、牛サマが水をお飲みに来る前に、いつも満水にしておけば問題ない。昔から、第4に牛を置いたときは、夕方の5時過ぎないと水を飲みに来ない。
 明日からは、朝から午後まではタンクへの出水を中止することにする。その間に、毎日水源地のタンクと1キロ以上の距離に埋設されているホースの中を水でいっぱいに満たすようにすれば、当面は安心だろう。
 なお、キャンパーには影響ないようにいたします、念のため。

                   

 林さんから懇篤なるコメントを頂戴する。
 この牧場は牧場内に一般道を走らせるという、今なら考えられないようなことをしたのです。すでにできている牧区を無視して道路を作ったため、道路の両側に牧柵がない、ということにもなってしまったのです。ところが、第4牧区は種牛を置くため、道路に沿って牧柵が張られています。種牛は雄の和牛で危険なため、きちんと隔離しておかなければならないからです。が、これが誤解のもとになっていると思われます。
 ある所は牧柵があるから当然入ってはいけないと分かっても、それのない所は自由に入ってもいいのだろう、と考えてしまう、無理からぬことかもしれません。
 もっと良い管理方法もいろいろあるでしょう。ただできたらあまり無粋な立札を立てずに、牧場に入ったら道路以外の場所には立ち入らない、というルールを守っていただきたいのです。(つづく)



 

                    
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    北原のお師匠と入笠山の古い登山道を歩く

2013年08月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
                    
 天気:晴れ、気温:20度C

 かねてから懸案だった古い入笠山へ上る登山道を、法華道復活で知られる北原のお師匠と師のお孫さんのS君を加え、3人で下る。
 本来なら「下る」のではなく「登る」べきだが、師の年齢を考えてこうすることに。
 このコース、1拍2日で法華道と組み合わせると、素晴らしい、余裕の登山を楽しむことができる。ただし、今日下ったコースは現在一部通行できない個所があり、誰でもいつでもというわけにはいかないのが残念。
 コースを詳述するつもりだったが、そのようなわけで今しばらく猶予をいただきたい。

                     

 それにしても、今日は1日素晴らしい天気。テイ沢を下ってきた家族と出会い、感想を聞きがてら、牧場の案内や牛のことについて話す。この4人の家族も案内板につられて来てみたが「とても良かった」たという。「アラスカの森」の説明の延長から、ついアラスカに関する本のことにも触れたら、夫人にきれいな発音で英語のタイトルの確認をされ、参る。

 そうそう、前回の菅平との比較もどきに、1つ書き漏らしたことが。
 あの日、帰ってから牛のことが気になり、牧場へ。そしてその夜眺めた清澄無比のあの星空、あの銀河。こればかりはマ・ケ・ナ・イ。

 牧区替え以来群れから離れていた2頭の和牛が、水を飲みに戻ってくる。やがては他の群れと合流するのだろうか。もう1頭の和牛は、かつての仲間を捨て乳牛の群れとずっと同一行動。どういう訳あってのことだろう。不思議な牛たち。

 喧噪の夏も終わる。周辺をふくめまき場のこれからは、1日いちにち秋色を深めていくばかりだろう。

 コメント多謝。

                    
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 スノーシュー(ズ)の仲間と菅平へ

2013年08月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
   
 天気:曇りのち晴れ、気温:18度C(昼)

 8月25日予定通り、菅平牧場へ行く。同行者は、今年の冬に行われたスノーシュー(ズ)講習会のメンバー4人と。1名仕事で断念するも、地図を用意してくれ、一同感謝。
 
 さぁーて、感想だが・・・、冬のイメージとあまりに違い驚く。根子岳を目指すかのように一直線に登る道路の両側には別荘やスポーツグラウンドが混在し、どんずまりに駐車場と管理棟。ここからは徒歩。観光客を対象にした遊歩道周辺に20頭ほどの牛3群が、のんびりと草を食んでいる。どこでも見かける牧場風景だ。
 
 牧場入口で入場券を販売している係りの人にたずねると、600頭近くの牛が放牧されているという。しかし、見る限りではとてもそんな頭数は想像できず、ただ「へーぇ」と言うばかり。
 
 I君が「こっちの方が都会っぽいスけど、入笠も負けてませんよ」などと嬉しいことを言ってくれる。
 
 根子岳の裾野一帯を占める牧場は広いと言えばそうだが、全体から受ける印象は、「入笠牧場の方がたおやかな起伏が連なって親しみやすい」という感想も。
 
 スケール的にはかなわないが、景観的に際立った差があるとは感じない。あいにくの空模様で眺望はダメだったが、この点でもじゅぶん伍していけそう。遊歩道も、菅平に負けない歩きやすく、平坦で変化のあるコースを作ることができそうだ。
 
 やはり結論は、入笠には入笠の、菅平には菅平の良さがあるという当たり前で、差し障りのないところに落ち着くのか。

        
          またおいで。

                                 
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      この夏最後の賑わい 

2013年08月24日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など



            

 雨催いの生憎の天気だが、この夏最後の賑わい。気温は終日20度を切るが、みなあまり気にもならぬよう。
 
 電気牧柵の調子が良くない。その点検を兼ね、希望者を小入笠より山頂にいたる普段は閉鎖中のコースに誘い、途中まで案内する。下りてきたみなさん、「よかったですよう」ということで安堵。

 そろそろ牛は新しい放牧地へ移動願わねばならぬが、素直に動いてくれるか。


                         
                        珍しいロシア製の車。手前がUAZ(ワズ)、後がLADA NIVA(ラダ ニーバ)。

 ヒルデエラ(大阿原)からテイ沢、そして高座岩まで足を伸ばした4人の登山者には、今日は忙しくて何もできず。また紅葉のころに、かならずおいでください。

 コメントありがたく読ませていただいてます。もう少し余裕ができたら、忘れられている登山路の調査や整備をして、報告します。   
                            
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