入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      秋の入笠牧場で

2013年09月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 天気:晴れ、気温:14度C(5時20分)

 今回テイ沢の丸太橋の修理に活躍してくれた主要な道具。
 中でも黄色の柄のシノワは、使いこなせるようになるまでには時間を要した。これで、番線と呼ばれる焼き戻した針金を使って丸太どうしを縛り付けるのだが、これまでに150本以上は使った番線のうち、さて何本くらいが合格だろうか。
 チェーンソーもよく役に立ってくれた。もう少し大型のものならなおよかったが、これで何本の木を伐ったことか。エンジンを始動させるのに苦労したことも忘れることができない。切れ味が悪くなると、刃をヤスリで研磨しなければならないが、その技術も一応習得した。重いためと他の道具もあるため、ロープで首にぶらさげて運んだ。
 このノコギリは刃にカーブがついていて、実によく切れた。これも刃を研げばその効果は抜群で、チェーンソーを持ち込めない場所やあまり太くない木には、十分に役立った。
 そして最後は鉈。他の道具ほど使用したわけではないが、これがあるとないとではやはり大ちがいだった。主に枝はらいと皮むきに使った。
 もちろん本来の役目である牧場管理人としての仕事を果たしつつこんなことをやったわけで、酔狂と言われればそうかもしれない。TDS君、そしてオヤジ面3人衆の面々には今回もお世話になりました。ありがとうございました。
 
                

 昨日、今日と来訪者あり。昨夜は3人の釣り人が黒部方面からの帰りに立ち寄ってくれた。3人のうち2人はすでに顔見知りで、なかでもI氏は塾を経営していて毎年塾生を連れてきてくれるお客さま。
 その3人と一緒に、彼らの意を受け入れ、寒さに耐えつつ野外で大酌。久しぶりのウイスキーで狂ったのか、満天の星々に酔ったのか、半ば朦朧状態で小屋の炬燵へ転がり込んだ。
 それはともかく昨夜の星空の見事さ、ふ・る・え・た。このことについてもっと記したいが、また別の機会に。
 今日は白uazさんと彼女のパートナー氏が来てくれ、入笠山ーテイ沢からの帰路だというO君も一緒に、秋のひとときを愉快に過ごした。
 
 杉崎さんをはじめ、コメント有難く読ませていただいています。
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秋のまき場、とりとめもなく(2)

2013年09月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
              
                 塩をくれろとあとからあとから
 天気:快晴、気温:20度C
 
 今日も本当に気持ちのよい秋日和。昼を過ぎれば気温がすぐに下がってくるせいか、牛は日だまりのある「舞台」にいることが多い。
 ここは第1牧区の西側底部にある広い放牧地で、近くには水の流れが絶えない沢もあり、安心して置いておくことができる。
            
            

 テイ沢にもようやく6番目(ハイ、下からです)の橋が架かり、一安堵といったところ。橋が流されて以降、ヒルデェラ(大阿原)からテイ沢への入口に置いた案内板は裏返してあるが、今日も単独の女性が下ってきて、「きれいな所ですね」などと言ってくれる。夏にも来たことがあるということで、再訪はやはりありがたい。
             
                 橋はこんな感じです

 5時になっても、空には雲がない。帰るのをまた遅らせて星でも眺めていこうかという気持ちになる。
 一昨日だったか、星空を期待していたら夜になってあいにく雲が出てきてしまう。が、その帰りの夜の山道では、ヘッドランプの光の中に細い針のような落葉松の葉がキラキラと舞い、突然鹿の親子が飛び出してきたりと、いかにもこの季節らしい夜の山の雰囲気を味わう。星こそ見えなかったものの十分な満足感を味わいつつ、いつもよりゆっくりと山を下りた。
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 秋のまき場のこと、とりとめもなく(1)

2013年09月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
   

            よく見ればお前も可愛い顔してるね
 天気:晴れ、気温:16度C (昼)
 
 此処に上がってくる途中、まだまだキノコ採りの車を見かける。大半は諏訪ナンバーで、だらしない駐車の車が多い。以前に注意したら「バカヤロウ」と返された。年配者が多いのだが、毎年のことで不快。
 
 10月から、千代田湖ー芝平峠の間が道路補修のため通行止めになる。入笠山に来るルートは、これで主要な道路は通行不能になる。残された一般向きな道路は伊那側の芝平からと、青柳から登る金沢林道ぐらいか。戸台からの林道は、オフロードバイクが今日も何台も通ったようだが、通行止めが解除されたのかどうかは不明。
 千代田湖から入笠山の道路は別名「自衛隊道路」と言い、かつて自衛隊の隊員が訓練を名目に土木工事にひっぱり出されて、大変な苦労をして作った道路だと聞く。その道路を冬になると、間伐した木材を山ほど積んだ過積載の大型トラックが、1日何往復となく通るのだ。凍って浮いた地盤は、たまらない。
 こうした仕事はほとんどが国や県が関係したものなのだから、そのあたりの指導がもっとあってもよさそうなもの。
 
 CHIYさんからオリオン座のベテルギウスの爆発が近いとコメントあり。確か600光年以上の距離、起こったとしてもそれは遥か遠い昔しの出来事になる。
 いつもそうだが、宇宙という捉えようもない世界のことを想像するとき、あたかも禁断の媚薬を試すようなときめきと(そんな経験はないが)、畏怖が同時に湧いてくる。
 ボイジャーがおよそ36年をかけてようやく恒星間宇宙に出たらしいと、一応話題にはなった。しかし現在の距離は約190億キロの彼方で、光の速度からしたらわずか20時間にも満たない。その一方太陽に最も近い恒星(グリーゼ445は遠い未来の話で別にして)ケンタウルス座のアルファー星までは4.3光年もある。ボイジャーはようやく銚子の港を後に太平洋に出たばかり、のようなものか。
 誰かも言っていたが、結局はこの小さな探査機を回収するのは宇宙人なぞではなく、ボイジャーよりもはるかに高速度の宇宙船を開発した、いつの時代かのわれわれの遠い子孫になるだろう。なぜなら、この愛すべき探査機の飛行範囲は、万年のスパンで考えてもあまりにも狭すぎるのだ、広大な宇宙と比べ。
 もっとも、人類の未来がそんなにまで長く存続するだろうか、という疑問が新たに湧く。

 今日は東京野歩路会の6名さまがキャンプ。指導者らしき男性が夕食前、ロープの取り扱い方を5名の女性会員に教えていたようだ。

                           
 
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昨日は深い霧、今日は快晴

2013年09月27日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 天気:快晴、気温:15度C(昼)

 朝方3時ごろ目が冴えて眠られず小屋の外に出てみれば、まさしく満天の星空。ちょうど中天には、半分に欠けた下弦の月を無視するかのように、大きなオリオン座が主役の座を占めているかのよう。そういう季節がもう来ていたのかと感慨を深くする。外の気温は零度。星ぼしを眺めることは宇宙の広大さや無限の時間を夢想することで、想像力の限界に疲れては現実の世界の矮小さに還る。その落差の大きさ。
 朝は霜が降りたようで、草地は濡れて光っている。

 小学生時代を6年、中学で2年一緒のクラスだったKM子さんから、待望のクロッカワが届く。個人的にはマツタケよりもこのキノコの方がはるかに貴重で、そのことを知ってくれている彼女および旦那さまからの贈り物。昨夜、下から持ち上げた七輪でクロッカワを焼いて、もちろん日本酒を飲みながらいただく。美味い!有難い!
 秋の味覚のことで言えば、なぜか栗が筆頭にくる。格別どうということもないのに、不思議だ。その後いろいろ思い浮かべてみるのだが・・・変わらない。そうだサンマも秋の代表的味覚だが、これもサンマよりサンマ飯に思いは行って、要するに混ぜご飯の類に何か自分でもわからない思い入れがあるのかもしれない。これと白菜の漬物にシソの実の味噌漬けをふりかけたら、絶品。そろそろ「一人鍋」の季節もやってくる。

                 
                       もう、ツタウルシの紅葉が始まる

 オヤジ面3人衆の協力も得て、テイ沢の橋の修理は下から数え6番目、7番目を残すだけとなる。6番目は新しく設置する10メートルほど上流に、4本の丸太も配置済み。しかし7番目は適当な設置場所がなく、当面は見送ることにする。誰でも行けるテイ沢にしたかったのだが残念無念。ここでの渡渉には足を滑らしたりしないよう要注意。
 
 こういうことをしていると、遅かれ早かれ訂正をしなければならなくなる。前回のWhat's a wonderful world!は大ミス。What a wonderful world! に訂正。しばらく気配を断っていたR子からの指摘。汗顔。次は山田さんからのコメントの引用ミス。「最低の施設しかないのが」気に入ってくれたのではなく、「最低限の施設しかないのが」でした。まことにエライ違いです。
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What a wonderful world!

2013年09月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


天気:晴れたり曇ったり、気温:22度C(昼)

 今日も秋の中で、一日を存分に活動し満足している。
 
 昨夜は此処に泊まり、朝は自作の栗ご飯とキノコ汁を美味しくいただき、それから牛たちを第1牧区へと移動させる。
 昨日から、来なくていいと言っているのにもかかわらず3人もオヤジ面が来たので、この人らの手も借りることに。しかし、事故でもあってはいけないので、基本的には1人で誘導することにして、脱柵を警戒して1人は牧柵の外を遠くから群れに合わせて上がってきてもらい、残りの2人には、もしもへそ曲がりがいて誘導に応じない場合に限って、後方からの支援をお願いすることが決まる。
 しかしなんということだろう、勝手な行動をする牛は1頭もなく、呼び声と笛の音に導かれて後ろからゾロゾロとついてくる。可愛い、実に素直だ。まるでペットのよう。たいがい脱落する牛や、電気牧柵に感電して暴れだす牛がいたりするものだが、今日はそんなこともなく無事に終わる。大満足!

 

 その後昼を挟んで、この3人にはテイ沢で使う丸太を伐ってもらう。すでに昨年、伊那市から伐採許可を得ていたカラマツの木がまだ4本残っていたので、手のあるときにやってもらう。いろいろ言うともめるので、事実ひとしきら各自が自説を主張しまくったが、お任せすることに。すでに水は止まっていて、皮をむくのは大変そう。

 テイ沢の橋に関しては、昨日のうちに3番目の橋(下から数えて、以下同じ)の横に流れ着いた6番目の橋を分解して、4本の丸太を本来の場所まで担ぎ上げる作業は終了していたから、少々上流に考えている新しい設置場所を、元々はこの橋の修復のためにきてくれた彼らにも見てもらう。
 この6番目の橋は、丸太は4本ともしっかりしているためどこに架けるかさえ決まれば、後は人の手を借りずともなんとかなりそう。

 オヤジ面3人衆は風呂へ。今日は大変ありがとうございました。
 TDS君、そうあれ担ぎ上げたのです。貞君、中ア大変でしたね、クク。山田さん、「最低限の施設しかないのが」此処の良さだと、確かに。杉崎さん、せっかく来てくれたのに会えませんでしたね。すいません。


 
 
 
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