入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

冬の入笠牧場 (番外編)

2014年01月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今年になって、入笠牧場へ登ったのは6日の日だけで、これほどブランクを作ったことも珍しい。理由ははっきりしている。入笠に背を向けて、スキーに熱中しているからだ。

 粉雪の積もった深い森の中を気ままに歩き、夜は煌めく星座を眺めながら星々の奏でる音楽に耳を澄ます。そうすればきっと、ビールとウィスキーとワインが、夜の孤独を絶妙に味付けしてくれるだろうに・・・。



 スキーは不思議なスポーツだ。下手な譬えをゆるしてもらえるなら、相手の気持ちもよく分からないままに、一方的に、そして熱烈にお慕い申し上げる女性と似ているかもしれない。会えばいつも気持ちよく接してくれる。会話も楽しい。しかし、二人の仲は一進一退のままで、向こうから誘ってくることはない。
 どのくらいスキーに夢中になったことか。それでも、次から次へと出てくる課題を克服できたとは言い難い、いや、できなかった。だから、夕暮れのスキー場を去るとき、何とも言えないあの虚しさと徒労感に襲われるのだ。それをまた、今やっている。何年ぶりかで、夢にまで見て。



 来週は山陰へ旅し、出雲大社参拝を計画している。その次の週は、海山さんご夫妻とスキー。

 何だかこれだけ無沙汰をすると、入笠にすまない気がしてくる。古女房を放ったかして遊んでいるような気分か、だって?分かっている、そう、山とは相思相愛だと、今でも思っているのだから。待ってろよー。

 しばらくブログを休んでいたにもかかわらず、結構アクセスしていただいているので、今回は里から記しました。山小屋「農協ハウス」の冬季営業については昨年の11月1日のブログをご覧ください。最少参加人員については、ご相談ください。
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冬の入笠牧場 (5)

2014年01月07日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 天気:晴、気温:マイナス3度C(昼)

 あけましておめでとうございます。
 今年は当入笠牧場にとりましても、さまざまな問題・困難が待ち受ける年になりそうです。今後も牧場存続のために努力を続けてゆきますが、入笠牧場、同山小屋「農協ハウス」及びキャンプ場、そして周囲の美しい自然に対しまして、皆さまのご支援をたまわりますようお願いいたします。

 例年、正月の間に年始登山を真似て入笠に登っていたが、今年はそれが6日に。珍しく同行者がいて、そのN君の都合もあり、日帰りの入笠と決まる。
 やらないと決めていた年取り正月のことなど結局そうもいかず、その結果、食材や料理が多量に残ってしまい、それの始末が終わるまでは幾日も家を空けたくなかったので、それでよかった。

                 
 
 
 前回登ったときに、「ど日陰の曲り」少し手前までは高遠興産の除雪を期待できると知っていたが、「焼き合わせ」から先は薄っすらと新雪が積もっていて、轍も判然としない。
 予定地で車を降りてからは、スノーシュー(ズ)で快調に行き、1時間少々で小屋に到着する。弁天前で、富士見から入笠登山口を経由して来たのだろう、キャタピラーの跡に驚いた。林業の関係者のものだろうか、まだ新しい。

 周囲は昨年のクリスマスに来て以来それほどの変化はない。今回も雪の上にたくさんの動物の足跡があって、何だかそれらがどれも妙に忙し気に見えて可笑しい。西へ向かう飛行機が、高い空を短かい飛行雲を残して音もなく去っていく。大気は張り詰めているようでいて冬の日に溢れ、寒くは感じない。N君感動。
 最初から帰りは下戸のN君に運転を任せて、雪の上でビールをたらふく飲もうと決めていたのに、ほとんど今回はそのために登ってきたようなものだというのに、肝心のビールを忘れてしまった。小屋に残しておいた冷えてドローとしたシーバス(ウイスキー)をストレートでごくり、ごくりと飲んだら、これはこれで結構。で、マル!雪の小宴開始。 N君呆然。

 昨年の11月1日のブログで、小屋の最少宿泊者数を1泊10名としましたが、ハードルが高いとのご意見が幾つかありました。この件につきましては、ご相談ください。5人で2泊というのが、こちらのおよその想定でした。
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