迷いつつも今朝9時過ぎ、上へ出発することにした。一応山スキーを用意したのも4,5日前、あれだけの大雪の警報が出たからで、里はともかく上は当然ながら相当の雪があると覚悟した。
ところが驚いたことに、枯木橋までは殆ど雪を目にすることがなく、そこからオオダオ(芝平峠)までの雪の量も前回13日に行った時よりか少なかった。そうなると当初の意気込みは消え、前回のように車で行けるかも知れないという期待が、抑えても湧いてくる。
峠に出てからも、そのままま車を走らせた。何時のものかそれほど古くない先行車の轍があった。念入りにチェーンも着装していたらしく、その走った跡が凍結したせいで路面がガタガタして今回も走りずらかった。少し苛立ちながら焼き合わせまで来ると、左手に折れる入笠山登山口に直行する未舗装の道には車の通った跡がなく、どうも今週はじめの大雪警報以来、先行車以外はまだ誰も上ってきていないようだった。そこを過ぎると2カ所続く大曲がりがあり、案の定、轍が乱れていた。そこは最初の難所と言ってよく、ここで動けなくなった車から救援を求められたり、同じような目にも遭っている。
5年前の冬、キクが消息を絶ってしまった所もきょうは問題なかった。しかしその先に、例のド日陰の急な曲がりが待っていた。それがきょうの写真で、ここは座頭沢の最奥、その名の通り日が当たらず、今冬のような雪の少ない年でもセコセコと雪を増やし溜め、融かさずに春遅くまで大事に残している。やはり、右に曲がる辺りから雪が深く何度か車体が雪面に触れたのが分かった。もう一度降れば、恐らく融けない雪のために通行不能になるだろう。
そんなこんなして、結局小屋まで車で来ることができた。到着したのが11時ごろ、気温はマイナス2度だった。どうやら大雪警報が出た2日間に、雪が降ることは降った、間違いなく。しかし、相当水気の多い雪だったのか、それともその後で雪が雨に変わったか、とにかく雪はかなりの水分を含んでいたはずだ。なぜそんなことが言えるかというと、雪の上を歩いても足が潜らなかったからだ。普通だったら雪面は凍って固くなっていても、モナカのように中は粉雪のはずだ。大した量の雪ではな・か・っ・た・から、その後の気温低下で雪の層全体が凍結したのだろう。明日、もう少し。
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