入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     平成27年度、冬季営業のお知らせ

2015年10月30日 | H27年度冬季営業


  年末年始及び冬季の営業についてあれこれと思案を巡らせた結果、今年は思い切って年末年始(12月31日から1月3日)の営業も、細々とやってみようとかと考えています。
 
 この年末年始の期間に関しては、宿泊者人数は一人でも二人でも可能として、ただし最低催行人数は10名とさせていただきます。料金は3、000円と薪炭料500円となりますが、昨シーズンの冬季利用者は、料金を2、500円に据え置いた上で、薪炭料は同じく500円となります。
 
 それ以外の冬季営業(12月1日から3月31日)は、最低催行人数10名、5名以上の連泊も考慮いたします(人数についてはご相談を)。なお、10名以上は原則貸し切りといたします。料金は上記の年末年始の営業に同じです。
 なお、当山小屋は、食糧、飲み物の用意は一切ありませんので、ご苦労様ですが担ぎ上げてください。

 備品は大型ガスコンロ、同ガス釜、食器、寝具、冷蔵庫などで、自由に使用できます。ただし、後片付け、掃除は利用者に負担してい頂くため、自前の寝袋、特に使い捨ての食器などは便利でお勧めです。暖房は石油ストーブが大型1台、小型1台。水道は冬季間は使用できないため、雪を融かすか持参をお願いいたします。

 申し込み方法:年末年始の申し込みは12月20日まで、予定人数の20名を大巾に越えた場合は(そんなことはまずない)打ち切りとなりますので、お早目に。
        その他の期間は利用予定日の最低でも10日前までに、原則貸切のため、早ければはやいほど有利です。すでに申し込みあり!
 申し込み先:JA上伊那東部支所組合員課(直通TEL:0265-94-2473)、もしくは直接管理棟(0266-62-4122)まで。ただし、管理棟のTELは昼とか夕方でないと対応できないも場合あります。

 近年スノーシューの人気が高まり、ゴンドラを利用して入笠に登る登山者が増加しています。しかし、もう少し足を伸ばして、是非とも伊那側の雪の森や林へ来てみることを提案します。静まりかえった白い森の中を好きなだけ歩き、時代遅れの山小屋でしっかりと酒を飲み、笑います。あとは寒さに耐えて凍れる星々の歌声に耳を澄ませば、感動の少ない日常から、きっと脱出することができるでしょう。

 参考までに:1)入笠山頂-ヒルデエラ(大阿原)-テイ沢-高座岩-本家御所平-農協ハウス、2)農協ハウス-御所が池方面、3)牧場周回コース、4)半対峠方面、5)       小黒川林道-南沢-程久保山-ヒルデエラ(大阿原)-テイ沢-農協ハウス
       以上のコースはほんの参考ですが、カットすることもできたり、加えたりすることもできます。余裕を持つなら連泊をお勧めいたします。

ご意見や質問をお受けします。よい企画があれば、それもコメント欄へお願いいたします。「歩く中」さん、期待してます。京都のKさんも。そしてもちろん、大勢の貴方や君にも。通常の営業は、カテゴリー別の「H27の営業」をご覧ください。PHのアップがうまくいかないので、冬の入笠を知るには他の年の同時期のブログを(特に2月)参照してください。
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     「暮秋」 (4)

2015年10月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  みんないなくなって、またいつも通りの人気のない牧場に戻った。
 午前中、 陽射しを浴びながら枝打ちをしていたら汗ばんでさえきたが、午後になって日影に入れば、気温は10度にもならない。見た目には暮秋の日の光は明るく輝いていても、時折吹く風には温もりがない。これから来ようとしている季節を意識して、少し身構えてしまう。
 ただ、暗い、色彩の消えた、初冬の寂しい風景やその雰囲気もまた、嫌いではない。何というか、森や林が活動を止めて、冬の眠りに入る前のわずかな時の穏やかさとか、静けさを、こんなふうに一人きりで味わっているのだという自己満足は、美味しくて、尊い。今年もあと半月もすれば、ここにも雪が降る。

 明日は朝早くからCM撮影のロケハンがあり、その立ち合いをするためにもう一晩、ここに泊まろうかと思案していた。そしたらいま電話が入って、予定が少し遅くなった。HALは連れてきているし、食糧もあるので里に下りなくても何ら支障があるわけではない。さてどうしたものか・・・。
 昨夜の賑やかで愉快だった団居(まどい)でも思い浮かべながら長い夜を過ごすことにして、ついでに久しぶりに鹿の夜間調査でもやってみるのもいいかも知れない。
 ネギさん、まだPHに難ありますが、何とか投稿できました。

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27の営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
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     「暮秋」 (3)

2015年10月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 季節には翻弄される。昨日の夕暮れの風に冬の到来を思ったら、また秋が戻ってきてしまった。それにしても、昨夜の雨風は季節の変わり目を思わせるほどの荒ようだった。それも十五夜の名月をみんなと堪能した後で天気は夜半から急変したらしく、激しい雨や風の音に驚いて目が覚めた。そして一夜明けるとまた、気持ちのよい秋日和となった。忍び寄る冬の足音は、どこかで小休止を決めたのかも分からない。

 昨夜は上にい泊まり、一度用事を済ますために里に下りて、また戻ってきた。今夜も山の人になる。
 次の2枚の写真は、先日巣鴨韋駄天氏が半対峠方面に出かけた折に出くわしたカモシカ。よくクマと間違えることがある。もちろん、クマさんもいます。ただ余程のことがない限り、向こうからアタックしてくることはない。





 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27の営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
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     「暮秋」 (2)

2015年10月27日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  淋しい写真だ。集団離村した芝平の誰もいないこの家を、少し高い所を通る林道から、毎日のように目にしてきた。いつも気になっていたが、こんなふうに家の前に立ったのは、初めてのことだ。この家の左隣、林道のすぐ下にあるのが次の写真の家で、この家も無人である。まだそれとなく手入れがされているようにも見えるが、やがては住む人を得ることもなく朽ち果て、草に埋もれ、跡形もなくなってしまうのだろうか。北原のお師匠の生家もすぐ近くにあったが、家屋は取り壊されてしまって、現在は更地だけが残っている。
 通称「三六災害」と呼ばれる、1961年に長野県南部、伊那谷を襲った台風による大被害が、集団離村の引き金を引いたと聞いている。現在のような交通手段の発達が予測できていたとしたら、果たして長い歴史を持つ芝平の全村移住が決定されたかという疑問は残る。この村落の長い歴史は、「芝平誌」に詳しい。



 これこそ虫の知らせと言うしかない。実は、お師匠はしばらくご不例の身であったのだが、本日退院の報がご自身よりあり大いに安堵した。牛と一緒にしては畏れ多いが、お師匠の姿のない入笠は、まるで牛のいない牧場のようなものだと、今日も木々の葉の散るのを目にしながら感じていたばかりのことだった。よかった、よかった。

 今日で山の天候は、大きく変わった。吹く風が違う。昨日タイトルを「暮秋」としたばかりなのに、ついに冬が来た。昨日のブログの冒頭、「木は葉を落ち尽し」でなく「落とし尽くし」にしないと、ウムーだ。今夜は「みろく山の会」とOZWさんがやってきたので、山の人になる。巣鴨さん、とても興味のある情報でした。多謝。名古屋のNさん、あまりの饒舌に驚かれたでしょう、反省してます。

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27の営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。

 
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     「暮秋」 (1)

2015年10月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など




  撮影時間は違うが今日の写真と、4日前(22日)に撮ったほぼ同じアングルからの「三本のミズナラ」と比べてみて欲しい。真ん中の木はほぼ葉を落とし尽し、その向こうにかすかに常念岳が見えている。たったこればかりの間にも季節は過たず、進んでいるらしい。そろそろタイトルを、「暮秋」とでもした方がいいのかも知れない。
 
 今日も風はなく、穏やかな秋の陽射しが濃い青空の下いっぱいに溢れ、その中を第1牧区まで登ってみた。冠雪した後ろ立山を始め北アルプスの長い峰々の連なりを眺めながら、もうすぐ9年の、そして7か月の、牧場暮らしが終わることをいつになく強く意識した。
 例年と比べたら今年は雨が多かった。また、大沢山の第3牧区にも3年振りに牛を出したから、その準備にも忙しい思いをした。今年の秋のように平穏な時ばかりが流れたわけではなかったし、苦労がなかったわけでもない。それでも振り返ると平安な気持ちになれる。9年間のここでの牛守生活とて、同じように感じている。四季折々の自然に触れ、牛を相手に満ち足りた年月だった。ついに仙人にはなれなかったが、悔いはない。遠い記憶が、懐かしさとともに、白光の中で甦える。
 
 今日は守屋山に登っているはずだの愛知のN夫妻、連日の好天に恵まれてさぞかしいい山旅を堪能してることだろう。入笠山と守屋山というのも確かに悪くない。ここで連泊すれば、余裕の山行がだれにでも楽しめる。
 オートバイのOさん、自転車4人組、彼らもいい秋を味わい、また日常の生活に帰ったことだろう。再訪を楽しみに待つ。

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27の営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
 
 
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