内容(「BOOK」データベースより)
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説
著者名見てタイトルも内容も確認せず買ったので、タイトルと内容の不一致加減がたまらない本でしたw
せめて上記の内容紹介を読んでたら違う心構えもできたろうに、砂漠っていうから潤みのない枯れ切った話かと思ったらハートウォーミングやないか。まあ、結果面白かったから万事よしと。
伊坂幸太郎はやたらと仙台が舞台の話が多くて、仙台の国立大って東北大だろうけど、どんな関係なのか。森見登美彦の<京都>ほど強い愛着は感じられないけれど。(あれ?身近に東北大卒いたような・・・)
自分の大学時代を思い起こしノスタルジーに浸るような、まあ甘っちょろい話ですが、所々に「伊坂の哲学」が織り込まれていてそれが面白いのでしょう。ただ、いつものミステリ風の大どんでん返しなどはないのでスルーっと読み終わってしまう感はあるかも。つまりさほど強い印象は残らない。
でも登場人物のひとり「西嶋」の破天荒なキャラはとても好感を持てるしワクワクするし、その後の彼をもっと読んでみたい(続編があるのならば)と感じさせる魅力はあります。
しかしね。
伊坂本は大抵2~3日で読了し、グレッグ・イーガンは1週間以上かかるって。だいたい同じくらいの厚さなのに!
読書の量って数えてもナンセンスだなと思います。