先月の記事で予言したとおりになった。
此処一月ほど間を空けずにずっとアガサ・クリスティを読んでいるのだ。
『アクロイド殺し』
『ヘラクレスの冒険』
『スタイルズ荘の会事件』
『ABC殺人事件』
『物言えぬ証人』
『ひらいたトランプ』
と、立て続け、きりがないな。『アクロイド~』の掟破り的ビックリとは違うけど他も「うーんなるほど」とうなるような設えはしてあって、さすがとしか言いようがない。しかし、どれもエルキュール・ポアロという探偵が事件を解決することに変わりはなく舞台設定だけがそれぞれ違うという、きわめてパターン化した本を何ゆえ飽きずに追いかけるのか?
推理小説といってもいろいろあるだろうが、クリスティの場合は読者に謎解きを挑むというスタイルではない、謎を解くための要素を全公開せず、謎解き場面で初めてポアロが説明する事実も多い。
それはともかく、前も書いたとおりトリック云々でなく一連の作品のなかでのポアロのキャラクターこそが魅力だと思う。デブちびハゲであることを罵られても涼しい顔をしていられるのに、ひげのことをなじられると激怒してしまったり、身の回りなどに妙に神経質でそれがために余計な時間を食ったり逆にトリックを見破る鍵になったり。
どんな空前絶後なトリックを用意しようとショッキングな情景を描こうと単にそれだけでは惹きつけられない、結局とどのつまり人は人にのみ魅入られるのではないかな。
次はどれにするかな?
此処一月ほど間を空けずにずっとアガサ・クリスティを読んでいるのだ。
『アクロイド殺し』
『ヘラクレスの冒険』
『スタイルズ荘の会事件』
『ABC殺人事件』
『物言えぬ証人』
『ひらいたトランプ』
と、立て続け、きりがないな。『アクロイド~』の掟破り的ビックリとは違うけど他も「うーんなるほど」とうなるような設えはしてあって、さすがとしか言いようがない。しかし、どれもエルキュール・ポアロという探偵が事件を解決することに変わりはなく舞台設定だけがそれぞれ違うという、きわめてパターン化した本を何ゆえ飽きずに追いかけるのか?
推理小説といってもいろいろあるだろうが、クリスティの場合は読者に謎解きを挑むというスタイルではない、謎を解くための要素を全公開せず、謎解き場面で初めてポアロが説明する事実も多い。
それはともかく、前も書いたとおりトリック云々でなく一連の作品のなかでのポアロのキャラクターこそが魅力だと思う。デブちびハゲであることを罵られても涼しい顔をしていられるのに、ひげのことをなじられると激怒してしまったり、身の回りなどに妙に神経質でそれがために余計な時間を食ったり逆にトリックを見破る鍵になったり。
どんな空前絶後なトリックを用意しようとショッキングな情景を描こうと単にそれだけでは惹きつけられない、結局とどのつまり人は人にのみ魅入られるのではないかな。
次はどれにするかな?