内容(「BOOK」データベースより)
探査宇宙船スタープレックス号は地球人とイルカ、六本足のウォルダフード族と統合生命体のイブ族という異星人の乗組員を乗せ、旅立った。建造者も建造目的も不明ながら、瞬間移動を可能にする謎の通路を使って、銀河系のさまざまな未知宙域を探険するのだ。異種族混合の乗務員を率いる宇宙船の指輝官キースが、壮大なる旅路の果てにつきとめた銀河創成の秘密とは…?ネビュラ賞作家のソウヤーが描く、驚異の冒険SF。
SF作家の山本弘が薦めていたので読んでみた。これは愉快だ痛快だw
ある程度物理知識は踏まえた上で読むべきかもしれないけど、とことん面白いこと請け合い。
宇宙SFの様々なテーマがてんこ盛りで、物理学の諸問題を力技で解決してしまうような。それだけにとどまらず異人種間の心理的衝突とその解決までじっくり描いているという、なかなか盛り沢山な一冊。
様々な宇宙の謎を取り上げてくれるだけで楽しいのにそれをすっかり解き明かす、もちろん法螺話だけど、これぞエンターテイメントです。
ダークマターの正体なんて秀逸!すんごい想像力!
最近山本弘や野尻抱介の「日本SF」にすっかり移行してたのにグッと海外モノに引き戻された。これくらい肩肘張らずに読めてかつ内容の濃いものなら大歓迎。
当初「スター・トレック」のパロディかと思って読んだけど、まあ異星人と一緒に大型宇宙線で探査するってのは似てるけど、だからといってパロってはいないし、驚愕の結末が用意されてるし、つまり別物です。