石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

当たった!

2009-04-30 | 将棋
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小さな僥倖!

将棋の竜王渡辺明がブログをやっているのだけどその奥さんもやってて、そこでたまに渡辺の著作をプレゼントしてくれる。メールを送るだけなので気軽に応募できる。それで上の本が当たった。
『第21期竜王決定7番勝負』読売新聞社\2,000、渡辺竜王と羽生名人が去年末戦っていたタイトル戦の解説本。

ちゃんと表紙裏に本人のサインもある
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1000通近い応募の中から50人が当選、ってやはりマニアックなジャンルだけに競争率が低い。正直言うとそんなに欲しくも無かったんだけど、“タダ”にはめっぽう弱くて(笑)
なんて言ってるとばちが当たるよね、心底欲しくて外れた人もいるんだから。しかしこういうのを「豚に真珠」と言うのだろうなあ。

実際の話この第21期は「100年に一度」と謳われるほど劇的なシリーズで、最終第7局は残念なことに忘年会で、それでも席で携帯をこっそり見ながら手に汗握ってた、羽生が負けたときのショックは言葉にできぬほど。

さて、いい機会だからこれを使って普段しない「棋譜並べ」でもしてみようかな。


世襲の是非

2009-04-27 | 政治経済
なにやら政治家の世襲を制限しようというマニュフェストが注目されているそうだ。制限に賛成・反対の両議院の討論を見たけど、どうにも難しい。

ぼくは世襲そのものをさほど悪いことだとは思っていない、正しいとか正しくないとかは無意味だとも思う。日本という国はその象徴たる天皇制から庶民の家族経営企業まで、世襲にあふれた社会だ。良くも悪くもそうやって長い間社会を構成してきたわけだ。「変革」を好まない国民性において必然的にそこに落ち着くのも道理ではないかな。

「一般企業と政治家はまったく違う」という制限推進派の意見。だけどそこの有権者が「2世がいい」と言うなら仕方ないじゃないか。「いや違う」と推進派。

「有権者の総意ではない、まず政党公認を世襲候補が貰いやすい現実、よって非世襲候補が表に出れないあるいは注目されない。また親の代からの後援者が自らの利得を勘案して応援する以上世論誘導が行われている」  ふ~ん、なるほど。

さらに最近10人の首相のうち8人が世襲議員なことを提示して外国人有識者が見解を述べる。
「ちょっと異常ですね、国が滅ぶ前に早く気づいた方がいい」 余計なお世話だ(笑)
そもそも世襲を制限して何を得ようというのか。

「血筋に囚われない優秀な政治家が生まれる可能性」に言及し、話題となった小泉元総理の次男についてその対立候補を含めVTR紹介。

このVTRが世襲地盤な為まったく活動しない小泉Jrと足を棒にして活動する民主若手新人という思いっきり勧善懲悪的世論操作的内容に作っていた。実情は知らないがそんなに単純なのかなあ。

ま、いずれにしろよりよい人材を政界にというのがこの問題の目的であるのなら議論をする価値は高いと思う。
でも、日頃歴史を学んでいて思うのだけど、優秀な為政者ってそんなに必要かな?無論乱世においては必須であるが、今のような平安な時代にはどうなんだろ。

追記
昨日の「バンキシャ」でワタミの社長が「世襲?んなこたぁどーてもいいんだよそれどころじゃないだろ」と言ってた。
そっか、そうかも。与党お得意の「猫騙し戦法」だったか?


失敗続き

2009-04-26 | 雑記
先週は失敗続きだった。
根本的に間抜けな人間なので失敗するのがごく日常なんだけど、今回ばかりはこっぴどく怒られてしまった。

簡単に言えばお墓の施工に関してお寺側の基本方針との不一致ということかな。関係各位から呼び出されてここぞとばかりに言いたい放題に言われてきた、相手は高齢なのだけど、いや高齢だからこそか、しつこい攻撃と仕事と無関係の人格攻撃!さすがに頭を下げながらもこぶしをぎゅうっと握り締める場面もあった。けれどこれは逆ギレ誘導作戦だと思い臥薪嘗胆。

そんで関係者や現場(墓地)に接する檀家など複数の人に毎日謝罪して廻った1週間だった。そんなおおごとじゃ無かろうにと反発を感じながらも仕事ってこういうもんだよなと自分をなだめながら。
いや~~、まいった・・・

別の仕事でも顧客との行き違いがあって迷惑をかけてしまった。こちらは心の広い方で笑って済ましてくれた。
今、時間がたって振り返るに、確かに仕事に対する“慣れ”が悪く作用したかなと思う。むしろ比較的好調ななかで良いタイミングで叩かれたかもしれないし。

しかしいくつになっても間抜けな性格は変わらないので仕事してる限りこういう局面をこなしていくのだなあと、遠い山の彼方を見つめ佇むヨシローであった。


もし裁判員なら・・・

2009-04-24 | 社会・出来事
先日「和歌山毒物カレー事件」の林真須美被告に最高裁で死刑判決が言い渡され、10年間続いた裁判に大きな区切りを迎えた。がしかし報道でもあるように状況証拠のみによる有罪認定に対し被告本人も弁護側も反論している。

まあ日頃の行いやその日の状況を見たらどう考えても有罪で間違いないのだけど、もしも自分がこの件の裁判員だったら?と想像すると、こりゃ簡単に判断できないなと思った。
仮に裁判員として有罪を確信するに至り自信を持って決断したとしても、被告から以下のように声明が出て平常心でいられるか?

「わたしは犯人ではない。カレー事件には全く関係しておらず真犯人は別にいる。すべての証拠がこんなにも薄弱で、犯罪の証明がないにもかかわらず、どうして死刑にならなければならないのか。無実のわたしが国家の誤った裁判によって命を奪われることが悔しくてならない。1男3女の母親として、この冤罪(えんざい)を晴らしたい」(弁護人を通してコメント)

そう考えると人の生き死にを今まで単独で判断してきた裁判官って(たとえ対象が極悪人だとしても)凄まじい職業なんじゃないだろうかと、そう思い至った。
去年から裁判員制度が話題になっていてもし自分が指名されたらなんてアンケートもあった。ぼくは迷うことなく引き受けると考えていたが、ちょっと自信なくなった。
並びに「死刑制度」についてもまったくの肯定派だったけど、たとえ肯定するにしろその論拠を確実にするためにも、もっと深く考えるべきかなと、まあそんな諸々を考えさせられたニュースだった。


アンタッチャブルなこと

2009-04-21 | 社会・出来事
ついこないだ「北野誠不適切発言問題」ってのがあって北野誠が全レギュラーを降板する事態になった。その不適切発言が伏せられているため様々な憶測を呼びネット上で盛り上がってた。

憶測のうちよく見たのが「政教分離に違う某団体」の悪口だったのではないかというもの。ここぞとばかりに芸能界での某団体の暴挙を暴き立てるような書き込みが多かったが、どうも説得力に欠ける。

確かに某団体ならタレント1人ぐらい干すのは簡単だろう、けれど悪口言ったからってそんなことするか?某団体が何ゆえ世界規模にまで発展したかというとすなわち「利口だから」だと思う、つまり下手を打たないという一事に尽きるんじゃないかな。

説得力に欠けるのはたとえば久本雅美が某団体員の広告塔で政治的圧力を持ってテレビレギュラーを多く獲得していると言うが、久本は実際面白いし団体の力を借りずともレギュラーになるのは必然に見える。いや、ぼくは信者じゃないよ無宗教だからね。

実は親戚の叔父叔母が熱心な信者でその関係で新聞を取ったりはしている、読まないけど。代表を露骨に持ち上げる記事にはうんざりするが、叔父と叔母はとてもよい人でなにかを強制したり頼み込んだりしない、社会的なバランスを持っているし親戚の間でも確かな信頼を築いている。

この手の“謀略説”は「自民党米国の手先説」とか「フリーメイスンの筋書き通り」とかよく聞くけど、そういう仮説が生まれる根底には反体制的な精神が起因しているのかな、悪く言えば大きなもの=権威に対するやっかみではある。けどまあ強いものに抗うというのはある意味自然な流れかもしれない。

と、書いててやっぱ多少おっかないのでこれくらいにしておこう。


『とめはねっ!』河合克敏

2009-04-18 | 読書
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面白いマンガ発見!高校の書道部が舞台なんて斬新だ。武田早雲が書道監修をしているという、なるほど、習字素人にもわかりやすい内容になっている。まあ初心者が主人公ってのもあって初歩からの解説がとても興味深い。

惜しむらくはぼく自身まったくへたっぴで当然見る目もないこと。字の良し悪しがわかればもっと楽しめるのだろう。なのでぼくとしてはむしろアートとしてとらえている、それでもはっきりどうのこうの言えないがビビッと来るものはある。たとえば
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手島右卿という書家の「崩壊」だって。これが字か?でもなんかわからないけど作品としての凄さが伝わってくる(マンガの中でこれを顧問が部員に見せている)。しばらく見惚れてしまった。

以前から書道習いたいなあとは思っている、思っているけどやらないだろうな。将棋と同じくちょっとの練習で上達できるものじゃないことは明白だしやるのであればそれなりの覚悟を要すると思うから。
それでも、書けなくても良い字を見る鑑識目が欲しいな、たくさん見ていけば多少は身に付くかな。


将棋は戦争にあらず

2009-04-14 | 将棋
将棋といえば「将」の字が付くくらいだから戦争シミュレーションだと思っていたが、井沢元彦によると違うらしい。「室町文化」において取った駒を再利用できる現代将棋が固まった、それまではもっと駒の数が多く取った駒も使えなかった。この「取った敵の駒を味方として利用できる」ルールはとてつもなくすごい事なのだとか。

インドのチャトランガから世界に広まった将棋は西洋でチェスとなり中国で「シャンチー」、タイで「マークルック」などのゲームになる。発音から中国のシャンチーが近そうだけど、タイ式が日本将棋と一番似ているそうだ。いずれにしても駒再利用は世界でも珍しいことで、西洋人に教えると当初激しい違和感を訴えるという。でも理解できるとその面白さに感動するそうだ。

さて、なぜ「戦争ゲーム」じゃないと言えるのか?
この駒の再利用が鍵となる。つまり戦争で捕まえた捕虜が即戦力になるのは不自然だという発想が井沢の出発点で、まあ言われてみればそうだけどボードゲームをそれほど深く考察したこともないしね。

そして将棋の駒の「金」や「銀」、「桂」「香」などはすべて中世の輸出入物資としてもてはやされたことに言及、つまり飛車と角は用心棒として王様同士が物資を取り合うという「経済ゲーム」だというのだ。おお、非常に面白い説だ。全面的賛成はしかねるが、着眼点が秀逸。

そういえば外人のブログで母国の共に日本将棋を教えると決まって感動するので駒の表記を漢字でなく絵にすべきだというのを読んだ。単純化したものならすでにある<どうぶつしょうぎ>。
けどそれはどうかな?と思う。
漢字だからかっくいいのだし漢字だって一文字なら絵みたいなものだし、第一そこまでへりくだって世界普及しなくてもいいというのが大方の日本人の感覚じゃなかろうか。


足利義満

2009-04-10 | 歴史
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義満というと思い出すのはアニメ『一休さん』のなかのちょっと間抜けな将軍様。がしかし、その実態はとんでもない怪物だった、良くも悪くも。

事実室町時代において一番の安定期が義満時代で、その政治的辣腕によって南北朝を合一させ敵対するライバル大名を見事に退け政権は安定した、当時大名より手ごわかった寺社勢力に対しても強硬姿勢を取りけん制、世が落ち着くと明との勘合貿易の経済効果もあり文化も隆盛しいわゆる北山文化が花開いた。

と、こんな風に教科書のように表記すると立派な将軍のように見えてくるが、その「怪物」たる所以は「天皇になろうとした」ことだろう。もちろん「天皇の座を狙った」なんて記述のある古文書は発見されてないが、数々の状況証拠を残している。

室町幕府が安定すると、征夷大将軍の地位に飽き足らず従一位太政大臣やら准三后やら様々な位を手に入れ公家の中でも偉い位に上り詰めた。義満は元来女癖が悪かったようでやたらと他人の女房に手を出している。皇族・公家に対して出世をちらつかせて妻を差し出させることはあたりまえ、それどころか上皇の后にまで手を出した疑惑がある。後円融上皇が疑惑に激怒し妻を折檻し自殺未遂をした記録が残っている。

また義満は天皇家の行事にわざとぶつけて自分の行事を開いた、公家たちに暗に「どちらに出席するか」を問うているわけだ。これをやると義満に反抗的なものがあぶりだされる、当然反抗的なものを迫害して朝廷をイエスマンだらけに改造。さらには天皇家の祭祀を義満の自邸で開かせるなどやりたい放題。

結局息子の義嗣を天皇にし自ら治天の君(上皇)となる寸前で急死を遂げる。具体的には後小松天皇に強制的に義嗣を養子とさせたうえで天皇を譲位させる、準備は万端に整っていた。その矢先の突然の死、享年51歳。これを井沢元彦は「暗殺と確信する」そうだ。それも資料的証拠はないが「状況証拠」がそろっているという。信長にしろ強すぎる為政者は大抵殺されちゃうのがまた日本らしい、教科書にはそう書いてないけどこれほどの人間なら暗殺されたとしてもちっとも不思議じゃない。

ちなみに当時の後小松天皇の子供の1人が一休さんで、皇族なのに出家させられてたわけだ。後小松は後円融天皇の息子。後円融は義満に妻を寝取られた、しかも激怒して出産を終えたばかりの妻を摂関した、その時の子供が後小松。とすると後小松は本当は義満の子で一休さんは義満の孫であった可能性があるそうだ。なんとも生々しい話だ。


南中入学式

2009-04-08 | 教育
今日は午前中西小学校の入学式に来賓として参加、午後は南中の入学式。これがすめばPTA会長の仕事もほぼ終わったようなもの。こないだの卒業式の挨拶はいろんな人からお褒めの言葉をいただいたので(たとえお世辞にせよ)よしとばかりに前々日に原稿を考えた。

「日本人の誇り」的な多少偏ったように聞こえる内容に出来上がったが、カミさんが一読して
「こないだの卒業式は中3に対してだけど今回は先月まで小学生だった子供たちに聞かせるのだからもうちょっと温和で明るい雰囲気にしなよ」と注文をつけられる。

ああ、そっか、それもそうだなと素直に思い直した。できるだけ難しい言葉を排除し明るい雰囲気を心がけて練り直した。でもどうしてもぼくの人間性が出ちゃうんだよなあ、どう聞いても明るい感じじゃない(笑)そこは諦めてもらおう、と開き直って作成。

実際本日登壇し読みながら思ったのだけど、どうにも内容が薄かったようだ。難しさの排除を気にしすぎたかな?まあ、どちらにしてもほとんどの子は聞いてないだろうからいいんだけどね。


小島すすむ県政報告会

2009-04-07 | 政治経済
本日深谷公民館で開催された。
(事後報告になってすみません、しあさってもあるからね)
今回は趣向を凝らして若手県議4人でのシンポジウム方式、自分の選挙区でもないのに遠くからお越しくださった県議諸兄には頭が下がる。しかしいつ聞いても政治家は話がうまい、100人を超す聴衆の前でも臆することなく元気はつらつと持論を展開する姿はとても頼もしかった。

そのなかでもシンポジウムの進行に勤めた小島さんはやっぱり独特の味があるなと感じた、良くも悪くも。他の議員のようなクレバーな喋りではないが、一般庶民に届く語りのトーンを心得ているといった感じで、とかく眠くなりがちな政治集会の場を幾度となく沸かせていた。

そしてしあさって10日(金)夜7時からも花園公民館アドニスで開催される。次は民主党の枝野さんが来る!枝野さんが来るからには民主党党首のあの話題をあえて振るつもりだと小島さんが言ってたからこれは楽しみだ。

今日も最後にその話題(小沢一郎のことね)になって、田中角栄のロッキード事件のケースに似ているとか官僚にとっては民主が政権をとって潰される前に潰しに来るのは必然だとか、アメリカの陰謀説とか、あのような事例で逮捕というのは今まで例がないと専門家が皆言っているとか。

まあ民主党員と民主党推薦議員なのでそういう方向かもしれないが、ぼくの素人目にも検察はずいぶんタイミングのいい仕事するものだなといささか不自然さは感じた。もし検察が国家権力だか外圧だかに操られているのならこんな恐ろしいことはない。