石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

石と花2010

2010-10-30 | 雑記
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例年と同様、今年菊作りを趣味にしているもお客さんから菊をもらった。
折悪く台風がきそうだが、晴れた日に陽光の下で見るとこの写真の何倍もきれいだ。

石匠風間正面を通った際には顔を向けてください。


『容疑者Xの献身』東野圭吾

2010-10-28 | 読書
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今まであえて避けてきたのが東野圭吾。
とても売れているし面白いんだろうなあと思うと買う気が失せるというのは単にあまのじゃくということのみならず社会性に問題があるかな。以前にも赤川次郎は読まないでいた、ところが勧める知人に従って読んでみたらむちゃくちゃ面白かった、内容忘れたが。

だから食わず嫌いということのつまらなさはわかっているのだけど、ベストセラー連発人気作家に対して無駄に反感を抱いてしまう未熟者なので仕方ない。

で、今回せがれの本棚から引っ張り出して読んでみたらなるほど面白い。売れるのもうなずける。それにしても推理小説のトリックって無限だね。どれだけ書かれても書き尽くせないという無尽蔵さに驚くね。

でもたぶん数年したらあらすじ忘れる系の話だなこれ。ライトなんだもん。
というか、最近ライトノベルばかり読んでいる気がする。まあマンガもよく読むからそのほうが極めて自然なのだけど。


中田島砂丘

2010-10-26 | 地域・暮らし
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先般、浜松へ行った際に空いた時間に中田島砂丘を見てきた。
親戚がたくさんいるので幼少よりよく浜松へ行っていた。そして浜松へ行くと必ず見たいのがここで“砂丘”というだけあってちょっとそこらの砂浜とはワケが違う。知られてないけど鳥取砂丘や九十九里浜などと並び日本3大砂丘と言われるくらいに実は名所なのだ。

がしかし、しばらくぶりに見た砂丘はイメージと違っていた。
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なんか砂丘のくせに砂が少ない!もっと砂漠のようなダイナミックな印象があったのに、すぐ海にでちゃう。

調べてみたら天竜川に施設されたダムのせいで急激に痩せ細っているのだとか。毎年5mくらい後退し続けているという。浜松市も対策を練っているそうだけどいまだ抜本的解決には至らない、って、手を拱いてたら無くなっちゃうじゃん。

期待がでかかっただけにちょっとがっかり。だけど普段埼玉という海なし県に住んでいるとたまに感じる海の息吹が心地良いことこの上ない。
海岸線を散歩しながらNステーションでの立松和平の名言「海はいいよねー」を連発してきた。


『ちょんまげぷりん』荒木源

2010-10-23 | 読書
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昔CDのない頃、レコードをジャケットの善し悪しで買うという“ジャケ買い”って表現があった。その時の気まぐれで結構買ってたものだ。CDになっても時々やってたかな。見栄えというのは大事なのだ。

それを文庫本小説でもやることがある。漫画チックな表紙が妙に気を惹いたということだ。
いかにも軽薄そうな本だなあと思いながらも買ってしまった。
裏表紙にあらすじが書いてあるけどそれ以上のものではなかった、軽いwとことんライトだ。漫画でやったほうがよかったのでは?とも感じた。けれど、それにもかかわらず面白かったと言ってしまう。

江戸時代の武士が現代にタイムスリップという使い古されてカビが生えてそうな設定。それなのに面白く読ませてしまうのだからある意味プロの業だよなあ。
「バックトゥザフューチャー」「時をかける少女」「戦国自衛隊」そして「ドラえもん」。書く側も読む側もみんなタイムトラベルに限っては飽きないし大好きなんだね。

ちなみに続編「ちょんまげぷりん2」もすでに発刊されている。買う気はないw


雑感

2010-10-20 | 雑記
大河ドラマ「龍馬伝」はいよいよ佳境に突入!番組の最後に「龍馬暗殺まであと○ヶ月」とナレーションされるようになった。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」も読むたびに泣かせてもらうのだけど、今回も涙なしには見れないのだろう。っつーかもうすでに涙ぐみながら観てるんだけどwぼくにとって坂本龍馬というのは永遠のヒーローだな。

それにしてもわずか140年前には理不尽に殺される世の中だったわけで(理不尽というのも現代の価値観だけど)、ご先祖様の多大な犠牲の上に我々の平和が保たれてるのだなあとつくづく感じるわけだ。

なんつって「龍馬伝」見終わったあと始まったNHKスペシャルはアフガン事情を特集。SFの世界のようなロボット兵器が幅を効かせているそうだ。それに対してお金も技術もないアルカイダは自爆攻撃!人間爆弾で対向する。そう、場所は違えどあの頃よりももっと大勢の人が理不尽に殺されているのだ。しかもとても効率よく大量に無差別に・・・

地球の裏側(米本土)にいながらモニターで空飛ぶ無人兵器を操縦しピンポイントで爆撃!操縦機はまるでゲームのコントローラー!凄い世の中になった。実際にアルカイダ幹部の載る車が爆撃される映像を見たけど、むごいね。一般人もかなり巻き込まれているようだし。
それに対しての米側の言い分「奴らはどれだけ呼びかけても聞く耳を持たない、交渉のテーブルに付いてくれない。ならば殺すしかないでしょう、殺らなきゃ殺られる」いいとか悪いとか一言で言えることでもないけどなんとも悲しい主張。

140年前の日本も龍馬の想いもむなしく戊辰戦争へ突入したくさんの命が失われることになる。これに収まらず歴史を紐解けば古今東西戦争だらけだ。人間というのは戦争=殺し合いをするために生きているのかと考えてしまう。そもそも生命が殺しあうということも自然の摂理なのか?


『重力ピエロ』伊坂幸太郎

2010-10-17 | 読書
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なんども書いているけど、全く期待していないものが思いのほか面白いときにぼくは人生の意義を感じる(大げさだが)。いやしかし、前回のようにこれは「読むべきだ」と言うつもりはない、矛盾するようだが小説としてさほど面白くないと思った。

ジャンル分けするならミステリーなのだろうが物語中盤で犯人が容易に推測できるというのはミステリーファンをがっかりさせるだろう。ただし単なる推理小説ではないということだ。巻末の解説で「家族小説」とか「兄弟小説」などと表現していたが、なるほどそういう趣は強い。

ぼくが気に入る本はストーリー自体より文章の小気味良さに重きが置かれているという特徴があるが、これもそういうこと。小じゃれていて教養を感じる、そんな文章に激しく惹かれてしまうのだ。

ストーリーを補完するように様々な逸話が散りばめられているのだけど、なかでも“ネアンデルタール人とクロマニヨン人”の小ネタが最も魅力的だった。“DNA塩基配列”のも面白いけどやっぱり歴史がらみにはめっぽう弱いことがよくわかった。

ただ誤解されちゃ困る、物語の根底にあるテーマはとても深淵で重厚であることは一言添えておこう。


チリ鉱山事故決着

2010-10-14 | 社会・出来事
御存知の通りサンホセ鉱山落盤事故で閉じ込められた33人はひとりも欠けること無く無事救出された。世界中で大ニュースになったのも当然だ、奇跡だろこれ。

よしろコラム8/25
発覚当時ぼくがいささか悲観的に書いているw
だって、700mも地下で50?に33人って、普通パニック起こす状況だろ。映画や小説の中だと必ずエゴとエゴがぶつかって生々しい人間模様が繰り広げられたりするのに、彼らときたら実に見事に冷静沈着に振舞って乗り切った!

ワイドショーで様々に伝えられている、頼れるリーダーの存在とか勝因はいろいろあるみたいだけど、ちょっと思ったんだけどこれは奇跡ってほどじゃなくて人間って思われてるほど弱くないんじゃないかって。
つまり映画や小説でパニックを起こす人間ばかり強調されるけど、案外と条件さえよければいざってときに人間はそのチームワークで個人の能力以上のチカラを発揮し難局を乗り切れたりするのかな、なんて思った。

それともこれは奇跡的な出来事で本来ありえないのか?そんなことなさそうだけど。
いずれにしろ物語と違って事件が終わったあとも当人たちは人生が続くわけで、今後の振る舞いで美談を汚すことのないように願いたい。という期待を世界中から受けてもかわいそうだけどね。


COM対人間

2010-10-12 | 将棋
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将棋ソフトが初勝利 清水市代・女流王将を下す<産経ニュース 抜粋>
将棋の清水市代女流王将に情報処理学会のコンピューター将棋システム「あから2010」が挑戦していた一番勝負で11日午後7時、後手のあからが勝利を収めた。公の場で、コンピューターが日本将棋連盟(米長邦雄会長)の棋士を打ち破ったのは初めて。


初めてっていうけど非公式では負けてたし今まであからさまに公式対戦を避けてた節もあるので、正直なところ女流プロではまず負けるだろうと素人でも予測していた、実際の対局もかなり実力差が見て取れた、と思う。コンピュータの圧勝と言っていいだろう。もっと有り体に言えばボッコボコにたたきのめされたという見方もできる。そしてそれは人間とCOMとの関係の中で避けて通れない通過儀礼のようにも思えた。

ものすごいスピードで進化するコンピュータCPUが人間に勝つのはむしろ遅すぎな感もあるくらい。チェスの世界では10年以上前にチャンピオン・カスパロフが負けているし、その頃からトップ棋士も「人間がPCに負ける日は遠くない」と予測していた。というか演算速度を莫大に高めていけばいずれすべての指し手の可能性を読みきってしまうことは容易に想像出来る。

今後「あから2010」は男性若手棋士と対局、それに勝てば羽生名人や渡辺竜王など第一人者と対局することになるそうだ。ちなみに数年前に渡辺竜王が将棋ソフト「ボナンザ」と公開対決をして勝利している。わずか数年前から比べてもだいぶ進化したらしい。そもそも人間以上に働くように造られるのがメカだからね、当然の帰結ではある。車とかけっこ勝負しても意味が無いのと同じ。

さて、この世紀の対決、ずいぶん前から将棋連盟サイトでも宣伝してたから当然中継サイトを見れるのだと思ってた。上のサムネイルはニコニコ生放送に貼られていたので早速クリック。そしたらパスワードを求められた!
なんでも女流棋士ファンクラブに入会することでパスワードを入手できるとか。その費用(年会費)なんと5千円!
もちろん払う気は無い。

人を集められる企画だから有料もわからなくはない、早い時間から2ちゃんでもニコニコでもちょっとした騒ぎだった。それにしたって、ねえ。わかんないけど適正価格ってあるんじゃないのかな。

まあ結局ミラー放送して情報漏えいしてくれる輩がいたのでちゃんとちゃっかり見ちゃったけどね。
まっとうにうまく行えばもっとちゃんと利益も出て将棋の啓蒙にもつながる大事なイベントなのに、激しく間違った方向に舵を取ってしまった気がする。前から思ってたが将棋連盟はイベント屋とかそういう外部の人材を入れるべきだとつくづく思った。


『デフレの正体』藻谷 浩介・著

2010-10-10 | 読書
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コメントでさくら先生に薦められて早速読んでみた。さくら先生は「日本辺境論」はじめ“はずさない推薦者”として高い信頼を寄せている。普段この手の経済指南書系のは買わないのだけど高い信頼を頼みに即効で買った。

でも目次をざっと見たらこれは何やら硬そうな難しそうな本だなあという印象が強く、なかなか読み進めなかった。そもそもビジネス書をうたうもので面白かった試しがない。経済評論家なんてのはインチキ野郎だと偏見を持っているし。

がしかし、読み終わった今間違いなくはっきりと自信を持って断言できる、
「これはとにかく読むべきだ」と。

著者が自説の論拠として現実の数字を多用するため棒グラフなども多く、慣れてない人には敬遠しがちな本だろうが、そこを我慢して読んでもらえば凄さがわかるとおもう。

「世界不況」なんて言われているが日本は国際競争力を益々強めている、対外資産の増加にそれは見て取れるのだと。巷の噂が如何に無意味かをデータを使って解説、ほんとうに恐ろしいのは生産年齢人口の急激な減少!
とはいえこれは少子高齢化問題として誰でも知ってる、目新しくもない。そこから更に踏み込んで「どのように対処すべきか」という部分が注目に価すると思った。

全部書ききれるわけもないので注目の提案の中からひとつだけ。
「女性(主婦)の社会参加=労働を推進すべき」というのがあって、ぼくはこれまで「女性は家にいるべき」的保守的立場で文章を書いてきたので当然反感を感じるわけだ。「女性が社会に出て混沌としてしまったのが現代じゃないんか?」とボヤくわけだ。

それを見越して著者はちゃんとフォローする。
「庶民家庭で女性が専業主婦になったのはごく最近、戦後のこと。そもそも貴族ならともかく、庶民は共働きじゃなくちゃ生活が成り立たなかった」という話。そっか“女性は家”というのが単に昭和の生活スタイルだったのか!
「外国人労働者を頼るくらいなら元々日本語が話せそれなりの教育も受けている即戦力が身近にいるじゃないか」というわけだ。そして「共働きが出生率を低めるというのも思い込みでデータを見ると逆」だという。

こんな具合に我々が常識のように思い込んでる事象を的確にひっくり返して国家としての今後の進路を示している。著者の慧眼をもってして顕された“日本の真実と将来”を把握しておくのは社会人としての務めではないか。


東名低速道路かよ

2010-10-07 | 雑記
親戚の不幸があり、突如昨日今日浜松へ行ってきた。で、東名高速道路を走ったらやけに工事規制ばかり。3車線が1車線にされてればそりゃ渋滞するって。それが東京から浜松ICまでのべつまくなし、のぼりも下りも関係なく思いっきりやっているからたまったもんじゃない。
6時間もかかったし通夜には遅刻しちゃうしひどい目にあった。

というか、ふと思い出した・・・
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上戸彩ちゃんとこども店長がなにやらCMで「ご協力ください」って頭下げてたのを思い出した!
ああ、これのことかぁ!

道路公団もさあ、商品CMじゃないのだから売れっ子タレントなど使わず音声と文字だけみたいな朴訥で率直なCMにして欲しいよ。かえってそのほうがインパクトでかいのだし。
上戸彩のかわいさしか印象残ってないCMって、本来の目的果たしてないじゃんね(笑)