石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

『陽だまりの彼女』越谷オサム

2014-09-29 | 読書

内容(「BOOK」データベースより)
幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで―その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。


ここんとこ読書記事が多いのは暇だからですwネット不通事件以来PC閲覧時間が減ったかも。

さて、恋愛小説です。一番興味のない分野でも看過できない評判に後押しされ、買ってしまいました。感想を一言で言うなら「ぐぬぬぅ~!」でしょう。

ネタバレしたくないのであまり細かく言及できませんが、とにかく読後しばらく消化できない気持ちが残り続けました。理不尽な内容へのいらだちですが、その後どうなったかと想像したりして、ある意味しばらく楽しめるかな。

あと、映画化されてヒロインを上野樹里が演じたのでこれは適役!と映像をイメージしたり。(相手役の松潤はいかがなものかとは思う)

書店が「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」と謳ったそうだけど、男子から言わせてもらえば、「男子が読みたくない小説」を謳いたいね。だって冷静に考えればひどいんだもん。

ただし。
常々思うのだけど、「感動」というのはなにも「素晴らしい!」とか「泣けた」とかだけでなく、「こんちくしょうふざけんな!」もある種の感動だと思うのです。
その意味では読後しばらくこの本に思考を占領されたことは感動と読んでもいいのでは、と。

うーん、ネタを知って読むとまるっきりつまらないのでしませんが、そうすると書きたいことがほとんど書けないというジレンマ!
読み終わった人になら色々と語ることもあるのだけど、こーゆーの読む人周りに居ないしねwこの表紙にはぼくも買う時恥ずかしかったしw

ちなみにこれも半日で読み終わります(最近そんなのが多いな)、読みやすいし暇つぶしにはうってつけですぜダンナ。


人類の進化

2014-09-26 | 科学
NHKで『地球大進化』を10年ぶりに再放送してた。当時あれほど(ブログにするほど)熱狂したのに内容を殆ど忘れてたせいで今でも存分に楽しめました。

単細胞生物から始まって生命の歴史を紐解いていく科学番組で、詳細な最新考察とともにCGで見せる有史以前の地球の姿は垂涎モノ!美しい。。。

人類の進化をアウストラロピテクスから順に見せてくれるのだけど、いよいよホモサピエンスが20万年前に現れ、同時期にネアンデルタール人も繁栄していたというところで疑問が浮かび上がったのです、個人的に。

kyuukyoku_icon.gif
上記のような進化の挿絵、昔教科書に載ってて覚えてる人多いでしょ?
確かアウストラロピテクスから始まりホモ・エレクトゥスとかネアンデルタール人からクロマニヨン人そして現代人みたいな説明だったと記憶しています。

ところが番組ではクロマニヨン人について一切言及しないやん。あれ?いないことになってる?なんか定説が変わったのかな?と訝しんで調べてみたら。

ぼくの知識が間違っていた部分と古人類学の見識が変化した部分とがあるじゃないか。

まず、クロマニヨン人とはフランスのクロマニヨン洞窟で発見された人骨で、これは要するにホモサピエンスなのだとか。つまりクロマニヨンに住んでいたホモ・サピエンスってことなのか。なんだかすごく誤解していたわ~。

で、90年代に明らかにされたのはネアンデルタール人やらと現代人とは遺伝子上のつながりがない!別の生物種であったこと。図で示すと
08a.gifではなくて

08b.gifということになるのでした。

うーむ、これはまたややこしい。遺伝子上の人類は20種もいたそうでホモ・サピエンス以外は尽く絶滅したと現時点では言われてます。ただ、異論も多いようでいずれも議論の余地は大いにあるらしい。

ネアンデルタール人とクロマニヨン人の混血がコーカソイド(白人)とモンゴロイド(黄色人種)だという説もあるって。その場合純血のホモ・サピエンスがネグロイド(黒人)だとか!なにせネアンデルタール人は現代人と脳の容量もほぼ一緒、使者を埋葬し花を手向けるといった高度な文明性を持っていたことも明らかになってるし、簡単に結論できないらしいです。

また、類人猿からホモロイド(人類)への進化の過程の化石が未だ見つかってないことなどからダーウィン進化論への疑惑が年々高まってると。果てはホモ・サピエンスが地球外からやってきた説など諸説入り乱れているのが現状らしい。

てなわけで今後も発掘調査やDNA解析から定説が覆る=教科書が書き換えられる可能性の高い分野で、逆にオモロイ世界ですな。


『鳥類学者のファンタジア』奥泉光

2014-09-23 | 読書

内容(「BOOK」データベースより)
「フォギー」ことジャズ・ピアニストの池永希梨子は演奏中に不思議な感覚にとらわれた。柱の陰に誰かいる…。それが、時空を超える大冒険旅行の始まりだった。謎の音階が引き起こす超常現象に導かれ、フォギーはナチス支配下、1944年のドイツへとタイムスリップしてしまう―。めくるめく物語とジャズの魅力に満ちた、ファンタジー巨編。山下洋輔作曲のオリジナルテーマ曲楽譜も特別収録。




長いタイムトラベルもの、といってもいつも読むハードなのじゃなくておちゃらけSFという風味。当初は本のぶ厚さと句読点の少ない長~いセンテンスに辟易気味だったが、読み進めるうちに慣れてくる、どころか癖になってくる。

まあそれでもくどさはあるかw説明過多とでもいうのか。そのくどさが主人公のキャラと相まって笑えるんだけど。なんだかんだで読み終わるのに1週間位かかってしまった。ただフォギーは可愛い。


JAZZを中心としつつクラシックにも言及し、さらには数学!
フィボナッチ数列が出てきたのにはグッと惹きつけられて。

ただ、タイムトラベルとしては何のひねりも工夫もない、ありふれた時間旅行で、科学的な論拠も仕組みも何もない。
そーゆーんじゃなくてさ、堅いこと抜きにしてフリージャズのようにアドリブを楽しむんだよ、ということなのだろうけどね。


最後クライマックスにチャーリー・パーカーやマイルス・デイビスが出てくる所はお約束感もあるが思わず興奮。
著者のJAZZに対する強い愛情を基軸にした力作長編です。あとネコへの愛情も。


しばらくyoutubeでJAZZ漬けの日々に。主人公の面影を追って大西順子、上原ひろみ、山中千尋あたり。


ところで当初知人に勧められてAmazonで検索したら中古しかない、図書館で探したら閉架にあるという、つまり普通にはお目にかかれないのだった。これだけの力作がたった十数年で日の目を見ない存在になるとはね~。


プロバイダのこと

2014-09-20 | 雑記
先月のことだけど、突如ネットが繋がらなくなったのです。


かれこれ16年くらい利用しているプロバイダSANNET、何の前兆もなく突然ですよ、困りますよ案外。
当初、接続に問題があるかと何度もケーブルを繋ぎ直したりウイルスのせいかと思ってOS再セットアップしたり、色々やってもだめ。


その際ブログのアップは事務所のPCでやってました。
で、仕方なくサンネットに電話してみたら問題が判明しました。やつら故意にブロックしてやがりました!


つまり問題は、1契約で2箇所=2回線で繋いでいたことでした。「今回ウイルス対策システムを強化した影響かと思われます」だって。
ダメなのですね、あたりまえだけど。でも16年ずっと2箇所でも出来てたのに突然それはないだろって話ですよ。


こっちが悪いことは認めるけど、せめて一言伝えろよ~。
おかげでフリーセル漬けになっちゃっただろーがw


まあ最悪事務所でつながるから何とかならなくもないのだけど面倒なのは確かで、しゃあないもう1契約増やすかと考えてたら、プロバイダ比較サイトを見てしまって・・・


お世話になってきたSANNETだが、今回の裏切り的な仕打ち(逆恨みだねw)を受けて癪に障るのもあって半値以下のEXCITEと新規契約して一件落着。


安いプロバイダだと「繋がりにくい」とか「遅い」とか諸説あるけど、一月使ってみた感想としては何ら変わりないです。


今回自宅でネットに繋がらない2週間位を体験して、オタク寄りな自分としてはかなり不便で、今や水道や電気ガスなどと同等のインフラなのだなあと、つくづく感じ入りました。

そして未だにフリーセル地獄から抜けられませんw


『ララピポ』奥田英朗

2014-09-17 | 読書

内容(「BOOK」データベースより)
みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。


奥田英朗は不思議な魅力がある。

「下流文学の白眉」って、お上品な表現してるが実態はエログロ小説です、アングラでエロいしグロい。最初のうち村上龍の救いのないエログロを思い出して、読んでて気が滅入った。マンガで言えば「闇金ウシジマくん」とかそういう類。

それぞれ主役の違う6つの短編がうまく絡み合ってて、そういうのは最近多いので慣れてるけど、それぞれ悲劇的ラストに打ちのめされて、救いの無さに正直うんざりもしてこれは読み終わるかなあとそんな気持ちになったもんね。

ところが最後の話でそれまでの主役たちを様々な形でかろうじて救ってくれて、で上記にある一文「どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」と、幾分か晴れ晴れしさに包んで軟着陸。

つまりぼくの中でどお~んと落ち込んだ気持ちが最後にスカッと爽やかに変わる、その原因がこの一冊の薄い本なのだから、これはまさしく「白眉」かもしれない。

大臣になってもホームレスになっても死んだらみな一緒、でも生きてる限り明日は平等にやってくる、ならば愉快に生きようぜ、愉快じゃないなら少しでも愉快に近づこうぜ、という著者のメッセージ性はぼくの勝手な解釈かも知れないが、考えてみればどの作品にも精通して描かれているかもしれない。

奥田英朗といえば伊良部シリーズだけど、あれも「人より劣っててもややこしい問題に苛まれてても、気持ち一つで案外と楽しい人生が送れるよ」といった弱者への応援歌的な視点があるよなあ。

今回特にそれが顕著にショッキングに描かれてたわけで、「感動巨編」とか「不朽の名作」とかには絶対ならないけど、それでももしかしたら地味に傑作なんじゃないかな。

『ジョジョの奇妙な冒険』は「人間讃歌」だそうだけど、これもある意味人間讃歌だと思う。とても地味な。

ちなみに題名「ララピポ」は「ア・ロット・オブ・ピープル」を外人が発音したらこう聞こえるのだそうです。


イスラエルの女の子

2014-09-14 | 社会・出来事
一時停戦なれど好転の兆し見えぬガザ地区での戦闘、耳にするたびに思い出す人がいる。

あれは確か結婚目前だったから20数年前か。
カミさんの友達のツテでイスラエル人の留学生とお話した事があった。

なぜか渋谷でカミさんを含めて待ち合わせして、3人で居酒屋に入った。
血気盛んな頃だったから白人娘とお話ができる!と助平心丸出しで挑んだものの、、、ま、こんなもんかと多少がっかりした記憶だけがあるw

何の話をしたか殆ど覚えてないけど、ぼくがいろいろ質問し彼女がそれに答えるという感じだったかな。で、パレスチナのことも「どう思うの?」と軽い気持ちで話題にした。これがまずかったな。

イスラエルとパレスチナの不毛な戦いは泥沼化しているが、20年前も同様であった。彼女はそれまでとは打って変わった態度で熱弁を振るい始めた。

自分たちの正当性、アラブ人がいかに卑劣か、国連や欧米諸国もあてに出来ないし、国際社会から非難を受けようと我々は断固として戦う、みたいなことだったか。

ぼくは正直よく知らないから、ちょっと当惑気味にテキトウな相槌をうつばかりだったような。
新聞もまともに読まない軽薄な若者だったぼくに理解できることはとても限られていたし、こんなに愛国心丸出しで熱く語る外国人女性に戸惑い引き気味だったと思う。

まあ、今でも本当に深くは理解してないのかもしれないが、公の報道に触れる限りイスラエルを支持する気にはなれない。ハマスを積極的に支持するほどでもないのだけれど
毎日のように民間人、特にこどもが殺されている現実は遺憾でしかない。

言うまでもないが、国家と個人を同一視するものじゃない。どんな悪逆非道国家であろうとその国民は、まずはひとりの人間、我々と同じホモサピエンス。

あの娘の取った態度・主張は国家を支える国民として間違いではない、とは思う。
ぼくも日頃日本へのえこひいきを憚らない。

しかしあれから20余年、あの女の子はどうしているのかな?イスラエルで平和に平凡に暮らしているのかな、今でも「徹底抗戦」を唱えているのかな?


『ブラフマンの埋葬』小川洋子

2014-09-11 | 読書

内容(「BOOK」データベースより)
夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。あたたかくて、せつなくて、いとおしい。こころの奥に届く忘れられない物語。第32回(2004年) 泉鏡花文学賞受賞



なんとも不思議な空気感、夢か現か渾然とした小川洋子独自の世界。

登場人物には名前がなく、時代も場所も判然としていない。それ故どことなくファンタジー的なふわふわした空気の中で物語が展開する。

「ブラフマン」と名付けられた動物がなんなのかも明らかにしていないところがこれまた不可思議感を増す。

ブラフマンとは、ヒンドゥー教またはインド哲学における宇宙の根本原理。神聖な知性として見なされ、全ての存在に浸透している。それゆえに、多くのヒンドゥーの神々は1つのブラフマンの現われである。初期の宗教的な文書、ヴェーダ群の中では、全ての神々は、ブラフマンから発生したと見なされる。(ウィキペディア)



なんのこっちゃわからないが、要するに哲学を孕んだ物語なのでしょう。

題名から「死」を想像することは容易なわけだが、思い起こせば小川洋子は必ずってほど死=別れを物語の骨子にして、単に悲しいとかだけでなくより哲学的な見せ方をしつらえてるような。

著者の作品を説明するのによく現れる「静謐」という言葉。今回も静謐をそのまま文章にしたような本。

人により好き嫌いは別れると思うけど、こういうストーリーではない何かを売りにしたような小説はあとで読み返したりして案外と長く楽しめたりする。

ちなみに高崎線に乗って深谷から浦和までの往復で読み終わるのでお手軽です。


ハンティングの是非

2014-09-08 | 雑記
随分前にテレビで忘れられないシーンを見た。

英国だったかな、どこかヨーロッパで飼い主のいない犬を保護している人を取り上げてて、その人はムツゴロウさんもびっくりなくらい広い敷地にたくさんの犬を飼っていた。

がしかし、その邸宅に入るとリビングには鹿の首がかかってる!狐の剥製も飾られてて「ハンティングが趣味」とかぬかしやがるw

リポーターだった浅田美代子が「ええ~?それってなんか変」とこぼしてたのが印象深く覚えている。ぼくも変だと思ったから。番組自体はそこら辺は趣旨とは違うのでスルーしてたけど。

鯨の捕獲には断固反対するも牛や豚は躊躇なく食べまくるってのも矛盾でしょ。「知性が違う」とか言うけど、それって無理のある解釈じゃないのか。

結局ヒトも他の生き物を殺して糧にすることで生きていけるのであって、そこは受け入れてありがたくいただけばいいのであって、動物によって区別するところが理解できない。

そして何よりも食べるわけでもなくスポーツとして行うハンティング、これこそ問題視すべきじゃないのか?もちろん家畜を放牧をしててそれを守るため狐を狩るみたいなケースもあるだろうけど、趣味余興的な狩りは文字通り「猟奇的」に思える。

スポーツハンティングではライオンが人気があるのだとか。
いま野生のライオンは数万頭、トラは数千頭まで数を減らし、今のままでは確実に絶滅するそうだ。

ライオンの場合、一頭のオスを殺すとそのオスが治めていた群に新しいオスが来る、すると前のオスの子供を皆殺しにしてしまう。たった一頭のはずが結果十数匹殺してることになる。

スポーツハンティングなんぞがはびこっている欧米文化にクジラがどうこう言われたくないね。


小林泰三 短篇集いくつか

2014-09-05 | 読書

『目を擦る女』小林泰三

内容(「BOOK」データベースより)
「わたしが目を覚まさないように気をつけて」隣室に棲む土気色の肌の女は言った。指の付け根で目を擦りながら―この世界すべてを夢見ているという女の恐怖を描いた表題作、物理的に実行不可能な密室殺人を解明する驚天動地の推理劇「超限探偵Σ」、無数の算盤計算によって構築された仮想世界の陥穽「予め決定されている明日」ほか、冷徹な論理と呪われた奇想が時空間に仕掛ける邪悪な7つの罠。文庫オリジナル作品集。




『海を見る人』小林泰三

内容(「BOOK」データベースより)
「あの年の夏祭りの夜、浜から来た少女カムロミと恋に落ちたわたしは、1年後の再会というあまりにも儚い約束を交わしました。なぜなら浜の1年は、こちらの100年にあたるのですから」―場所によって時間の進行が異なる世界で哀しくも奇妙な恋を描いた表題作、円筒形世界を旅する少年の成長物語「時計の中のレンズ」など、冷徹な論理と奔放な想像力が生み出した驚愕の異世界七景。SF短篇の名手による珠玉の傑作集。


面白過ぎて困ってます。読むたびにどんどん現実から乖離しているようで、そのうち気がふれてしまうのではないかぼくは・・・

いずれも根底はハードSFであり、現代物理の理論的部分はちゃんと理解していない、だから読み飛ばしている部分も少なくない。それでも面白いのだから困るw

ちょうどここ数年興味を持っていた素粒子物理や最新天文学の要素が満載なことが惹きつけるのです。「事象の地平線」「量子テレポート」「波動関数」など聞きかじっていた言葉が物語の中で自在に操られている様子にときめいてしまうのでした。

『海を見る人』はちょっとぶっ飛んだ世界観なため、SF慣れしてないと読みにくいかな。『目を擦る女』のほうがやや現実世界を舞台にしてるだけましかな。

と、殆どの人に理解されないような、ストーリーに全く触らないような書評は書評として成り立っているのか?

だけど、なるたけネタバレしたくないので仕方ないです。


フリーセル

2014-09-02 | 雑記
「自分はどうしてこんなにお馬鹿なのだろう」と自虐に浸ることがよくあるのだけど、その一つに昔からウインドウズPCについてくるゲーム「フリーセル」を狂った様にやり続ける瞬間がありますw

先日プロバイダといざこざがありネット不通となった。
さて、たまにはテレビドラマでも見よう、あるいは読書を増やすか。などと思っていたはずが・・・気づいたらフリーセルを始めてしまった!始めてしまえばあとは無限地獄w

PCを導入した16年くらい前から度々中毒化してきた前科者です。
なにせ寝る間を惜しんでアホみたいにやり続けてしまうのだから質が悪い。

で、さんざんやり尽くしたあとに残るのは虚しさのみ・・・
「もう二度とやらん!」と誓ったのではなかったか?

トランプを数字の順に赤黒交互に並べるという、あまりにも素朴なゲーム。
もうハマってる時は寝床に入ってもトランプの柄が頭から離れなくて。

でもね、ツルッとクリアできた時のあの得も言われぬ快感、達成感には抗いがたい物があるのです。

常日頃ぼくは「ネトゲなんてやるなら将棋やりなよ、究極のゲームは将棋だよ」と周りに主張し啓蒙して憚らないというのに。何だ、このザマは。。。

しかし。
正直、将棋を永遠とやり続けるのは過酷過ぎる!脳みそが壊れそうになるし。とはいえ最近のネトゲの華やかなルックスには本来のゲーム性とは関係のない甘い蜜が含まれており、とどのつまりは課金でしょ?そこはある種の「だまし」でしょうに。

だから課金する術もなくシンプルでイノセントなフリーセルこそ暇つぶしの王道!
まあ、なんだかんだ数週間ハマると飽きてやらなくなるのだけどw

ネットで調べたら、安心したw自分以外にもハマる人は多いようで下記のようなマニアックなページがありました。

 フリーセル#1941

うわ~、No.1から順々に解法を検証してる・・・
凄いなあ、ぼくなんかあまちゃんもいいとこだわw