石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

MATERIAL CHILDREN

2003-07-20 | 地域・暮らし
仕事を終えて帰ってきたら息子が真っ赤な顔をしている。何かと思ったらサッカーの試合を3試合やったそうな。つまり日焼けしたのだ。精根尽き果てた表情でぼんやりとサザエさんを見ている。おお、逞しく育ったものよ!と誇らしく思った。でも小学生ってこういうんだっけ?

自分の小学4年生時代を振り返ってみると当然スポーツに打ち込んではいなかった。というか4年生ごときがクラブチームとかに入ってなかった、というかサッカーチームは無論ないし、リトルリーグも歩いて40分かかるグランドでやってたため縁遠かった。

ぼくらは空き地とかお寺の境内とか公園などでビニールボールと木材バットの草野球か鬼ごっこ、あるいは道路を使った遊びをやっていた。二人で遊ぶときもあれば10数人に膨らむこともあった。昔から伝わる遊びに自分たちのルールを付け加えたり自分たちの経験則から新しい遊びを創造したり子供ながらにひとつのコミュニティを模していたのかもしれない。現在近所を見てもそんな光景はどこにもない。空き地がないわけではない、でも子供が群れて遊んでいる景色は見ない。一体どうしたんだろう?

テレビゲーム?でもうちの子はそんなにやってない。考えて見ると最近の子供たちはみな何かしらのスポーツ団体あるいは文化団体に所属し、それを軸に交友関係を作っているのかも。いいとか悪いとかいえないけど、なんだかなあ~。


太陽に吠えろ!

2003-07-13 | テレビ・映画・芸能
ちょっと前にテレビで昔の番組のハイライトシーンだけを集めた特番があった。それを見ていて小学生のときの恐怖の記憶がよみがえった。

「太陽にほえろ!」のジーパン刑事の殉職シーン、小学生だったぼくはそれを見たとき激しく混乱し恐れおののいた。
ジーパン刑事役の松田優作はそのシーンをほとんどアドリブでやったそうだ。

ぼくが混乱した理由を今は冷静に分析できる。正義の味方、ヒーローは死ぬときも前向きでかっこいいものだというのが子供にとっての常識、
それなのにGパン刑事は死ぬ間際を思い切り無様に見せた。
まず『何じゃこりゃ~!!』と血だらけになった両手を広げ、それに続いてこういった。
『俺は死にたくないよう!』

死に行く人が生への執着を見せるのは大人になった今だって悲惨な光景だ。ましてや小学生にとっては信じられなかった。Gパン刑事はいつも命を張って市民を守っていたではないか?恐れを知らぬ行動で犯人を追い詰めていたじゃん!それなのに「死にたくない」なんて言っちゃうの?
ま、それだけ松田優作がリアルに刑事像を作り上げたわけだ。死ぬってのはこういうことなんだぞと教えられたかもしれない。

ご存知のとおりこのドラマはしょっちゅう殉職する。そしてそのたびに視聴率が跳ね上がる。ぼくももちろん欠かさず見てきたが、それもロッキー刑事までだったかな。ドラマも終盤になるとやけのように殺しまくる。山さんやゴリさんなど絶対死んではならないキャラを死なせてしまったことは結果的には一時しのぎでありファンを裏切る行為だったと思う。

Gパン刑事が死んだその日ぼくはなかなか寝付けなかった。そんなことなどすっかり忘れていたが今頃急に思い出した。
もしかしたら12歳の凶行を聞いたときと心の衝撃感が似ていたのかもしれない。


12歳の夏

2003-07-12 | 社会・出来事
人の親であることが恐ろしくなった。
長崎の12歳の少年による凶行は日本中を震撼させた。数年前のサカキバラ事件もショッキングだったが、それを凌駕する出来事だった。
自分の子供が被害者になる可能性そして逆に加害者になる可能性、それらを想像するとあまりの恐怖に吐き気がしてくる。

12歳といえば小学校を出て間もない頃だ。世間では親が一番悪いとか今の教育が悪いとかいろんなことが言われている。それを否定はしないが、何か違和感を覚える。それらは結局問題の一面を語ることにしかならないのではないか。加害者の少年は大変優秀であったそうだ。物の善悪を判断できないとは思えないし罪を犯した結果についてどんな償いをしなければならないか、その損得勘定だって出来るだろうに。

中学1年生にもかかわらず170cm近い身長だったそうだ。心は子供、体は大人という状態だ。彼の体の奥から沸いてくる変質的性欲を制御する術は彼にはなかった。そんな考え方も出来る。彼のこれからの人生を思うと暗澹たる想いに心が重くなる。

ただし被害者遺族からすれば少年であろうがなんだろうが息子の命を奪ったことに変わりはない、しかも殺しても殺さなくても誰でもよかったという状況でどうでもいいような殺し方をされた。刺殺でも絞殺でもなく見ず知らずの4歳児を4階から落としたのだ。

数年前にあった「女子高生コンクリート詰め殺人」、あの加害者の中で主犯格はまだ服役中だが副主犯の数人は刑期を追えて普通に生活しているそうだ。何か理不尽な気がする。古代文明であった「目には目を」というのも人間が情念の動物であることを考慮すると実は最も合理的な気がしてくる。


ウインブルドン

2003-07-07 | 雑記
の決勝戦を見た。土曜日に女子、日曜日に男子と何年かぶりに両方見た。
もうずいぶん前からのことだけど、男子はつまらない。サーブがバシッと決まる・・・それだけ。サーブが早すぎてラリーがほとんど無いのだ。たまにあるところが見どころにはなるのだけど、ほとんどサービスゲームキープで進む。女子のほうが球が遅くて拾いやすいからかラリーを見れる。
ジミー・コナーズが懐かしい。(ちょっと古すぎか)

昨日の公民館バレーボールもやっぱり低レベルながらも女子のほうが面白い。同じだ。男子は凄いサーブやスパイクがあれば手が出ない。女子はまだ拾える余裕があるからラリーが続く、ラリーが続くと盛り上がる。

もしかしてネットに分けられたスポーツって女性向なんじゃないか?(あ、失言だったかな?)


八神純子

2003-07-03 | 音楽
ぼくは根本的に音楽は洋楽を聴く。でも最近よく邦楽それもぼくが子供のときのを聴いたりしている。渡辺真知子、岩崎宏美、山口百恵、沢田研二、西城秀樹、みなとても懐かしくノスタルジーにふけったりする。

で、今ではあまり名前を聞かない「八神純子」という人がいる(代表曲:みずいろの雨、パープルタウン)。ベスト盤を聴いてみて驚いた。すっごくいい!曲自体いいのだけど驚いたのは歌唱力というのか声質というのか、上に挙げた人の中でも群を抜いて凄い!高音に特徴があってコクがあるのにキレがあるみたいな感じっていうとビールみたいだけど、かわいい声質だけど歌唱力で色気を出してるみたいな。岩崎宏美もいい声だけどこの人は今でもそれなりに認められてる。八神純子は影も形もないじゃないか!もしかしたらディープな世界で活躍してるのかもしれないけど、少なくとも日本歌謡界では見かけない。

ぼくの個人的感想は「この人なら日本歌謡界の重鎮となっていてもおかしくない」くらいうまい。子供のときは漠然と聴いてうまいなあくらいは思ってたけどこれほど凄いとは思わなかった。このまま人々の記憶から消え去るのはとても惜しい。そういう想いでコラムに書きました。


電気

2003-07-01 | 雑記
2003も半分終わった。ちょっと洒落にならないくらい早い。いよいよ夏本番なわけだが、気になるニュースがあった。今年は猛暑らしいということ。
夏が暑いのは普段なら夏らしくていいやと、夏商品も売れて景気も回復するということなのだが、今回は勝手が違う。原発が止まっているため深刻な電力不足が危惧されているのだ。

よくわからないけど、何でも1ワット足りないだけで地域的な停電が起こりうるそうだ。もはや電気のない世界というのはどうしようもないのじゃないか?真夏だとまずエアコン、これがない生活は結構つらい。そして冷蔵庫も必要不可欠だしそのほかにも電機無しでは働かない家具道具製品に囲まれて生きていることを痛感する。信号などの鉄道のシステムとか交通システムとかは大丈夫なのだろうか?これほど電気だけに頼った社会というのはある意味不健全な気がする。

人類はこれまで様々な天災から身を守る術を確立してきたが、たった一点電気の供給を止めれば簡単に文明の息の根を止められるわけだ。これは考え物だ。火力発電で環境破壊も進行させてるし原子力発電はクリーンだけど事故が起こればチェルノブイリになる。電化製品の出す電磁波の人体への影響はまだはっきり有害と決まってないけど不気味ではあるし。

もしかしてこの世の悪の根源が電気だったりするのか?だとしてもいまさら使わずには生きられないから仕方ないか。
あ、考えて見たら人間が動いたり考えたりするための脳内活動も電気信号だ。切っても切れぬ中なんだね。