石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

ネットで拾ったシリーズ2月

2014-02-27 | 雑記

“今CBSドキュメント見てるけど、アメリカにはプレスリーのモノマネで生計を立てている人が8万4000人いるらしい。すげえ。”


ホントならすごいなぁ。でも欧米のお笑いレベルって正直低いよねw

“死亡が先に銀行に知られてしまうと口座凍結されて相続税かかるので速攻で口座から全額引き出して他の名義のところに移せるように準備しておくのがよい”


そんなうまいことできるかって話ですね。税務署を甘く見ないほうがいい。

“ある研究によると、食事前に2杯ほど水を飲むと空腹感が抑制されて、結果的にダイエットに効くらしいですよ。ちなみに35歳以上の被験者には特に効果的だったようです。”


そりゃそうかもしれないけど、水を2杯ってつらいでしょ実際。

“苦労は買ってでもする奴に売れ!”


で、結局自分の所に廻り回ってくるというオチではw

“子どもが真似したらどうするんですか?!ってキレる親いるけどお前が叱るんだよ…って思う”


正論ではあるか。思うだけで言えない言葉シリーズだね。


佐村河内氏の件について

2014-02-25 | 社会・出来事
「偽ベートヴェン事件」などと言われているゴーストライター事件は、連日テレビでやってたからご存知のことと思う。

んーと、ぼくがおかしいのかもしれないけど、正直世間の反応に違和感を持った。ツイッターやヤフーのコメント欄で怒りの声が多かったけど、何をそんな怒るのか?

もちろん、広島の被爆二世で障害者2級の全聾という境遇を売りに別人の作品を自作として儲けたことは悪いことだし世間に頭を下げるべきだとは思う。法に触れる部分があるなら罰を受けるべきです。

しかし、「ハンディのある境遇で名曲を生む」っていう舞台仕立ては彼ではなくメディアが作ったものだしね。
本当にその曲に対して感動を覚えるなら作曲者が誰であろうと曲の価値は変わらんだろうし。

(そういえば、長らくバッハの作と言われていたメヌエットの3番が別人の作であったことが判明したとか。びっくりしたけど曲の美しさは変わることはない)

彼を擁護するつもりはさらさら無いけど、激怒してるひとを見ると理解に苦しむ。

それより、本当の作曲者新垣教授は今後著作権を主張するつもりは無いそうで、専門家に言わせると「楽曲の基本的テクニックを駆使すればサラッと出来てしまう」ような作品だとか。要するにそんな小手先の作品が18万枚も売れたことになる。無論そこには「彼の厳しい境遇」という音楽と関係ない要素も加味されての売上だけど。

現代の優れたA.I.(人工知能)なら「モーツァルト風のメロディ」という課題を与えるだけでそれらしく作曲してしまうとか。なんだか音楽全般の価値が一気に下がったような。

それらのほうがよっぽど問題でしょ?


『逆説の日本史 別巻4』井沢元彦

2014-02-23 | 読書

内容(「BOOK」データベースより)
日本に「戦争絶対否定論者」が多いのは、過去の戦争はすべて悪という罪悪史観に囚われているからではないか―。日清戦争は、中国の覇権を終わらせアジアの近代化を促した点で、大きな意義がある。一方、日本民族の愚かさを露呈したのが薩英戦争。日本刀で黒船を阻止できなかったように、憲法第九条ではテポドンから国民を守れない。攘夷と護憲は「空想的国防論」という意味で同じなのである。『逆説の日本史』別巻シリーズ第四弾「ニッポン戦乱史」は、戦国時代と幕末維新に活躍した英傑達と戦乱の深層に迫る戦争論。逆説史観による教訓は必読!!



フラッと本屋に立ち寄って、目にするとつい手を伸ばしてしまう「逆説」シリーズ。きっと本編とかぶったネタなんだろうなあと思いつつも購入。

実際エピソードの半分くらいかぶってたけど、それでもこうしてトピックス的に分断してあると読みやすいことも判明した。本編が教科書なら別巻は参考書か。

せっかくだから興味深い所を列挙しませう。

◆上杉謙信の単騎切り込みは本当にあったか?=川中島の戦い
◆鉄砲の轟音が武田騎馬隊を制御不能にした=長篠の戦い
◆なぜ秀吉は家康を遠征に「参加させなかった」か=朝鮮出兵
◆家康を激怒させた直江兼続は名軍師といえるか=奥羽関ヶ原
◆武士道のために長岡を焦土にした河井継之助への評価=戊辰戦争
◆熊本城攻撃という愚策を取った西郷隆盛の真意=西南の役
◆乃木希典は名将か愚将か=日露戦争
◆「1対100」の兵力差を覆した楠木正成の勝算=赤坂千早城の戦い

それぞれを著者の切り口で判断して意外な推論を展開。なかには「それはちょっと考え過ぎでは?」なのもあるけど、総じて魅力的なのは結論を躊躇なく断定してるからかな、優柔不断な自分には真似できないだけに。


雪に埋まった街

2014-02-21 | 地域・暮らし
先日、雪害対応に多忙な市長の話を伺う機会があった。

この大雪で市役所への電話がひっきりなしなのだとか。
前半は「早く雪をどかしてくれ!」
後半は「雪かきして山になった雪が邪魔だから何とかしろ!」

住民エゴ極まれり、といったところか。どんだけ殿様なんだよ!役所に電話する暇があったら雪をかけって言いたいよ。
まあ中には高齢や障害などでできない人もいようけど、案外そうじゃない人が図々しく電話するのだよね。クレーマーって大概そういうもの。

しかし、それは大したことじゃない、本当に深刻なのは農産物被害!

なんと驚くなかれ、深谷市の農業被害概況 47億7000万円・・・!
国の、じゃなくて深谷市だけで。

これ「農家じゃないから関係ない」っていうレベルじゃないから。影響はいずれ全市民に波及するでしょうおそらく。

まあうちも現場仕事できないので人の心配してる場合じゃないのだけど。

暗い話題が多い中、心温まる話題を一つ。いや2つ。

ヤマザキパンの配送車が渋滞する道で「好きなだけ持ってけ」とパンを配った記事はYahoo!でもニュースになってたけど、我が深谷市でも、渋滞で動かない17号バイパスで近隣住民が自主的におにぎりを運転手たちに振る舞ったんだって。えらいな~。

さらに!我が悪友天才美容師名古屋くん。
大雪当日、目の前の17号が大渋滞で大型観光バスが何時間も動かないのを観て
「トイレ貸します」と書いて窓に配置。
途端に20人以上のバス客が殺到したと。聞けば新宿から20時間以上かけて深谷へ来たスキー客なのだとか。

この、動けないバスへのトイレを貸すという機敏にして賢明な瞬時の判断。心より敬意を表したい。普段はヤクザみたいな言動の多い奴だけど、散髪に行くと「順調に禿げてますね~」などと洒落にならない毒を吐く唾棄すべき輩なれど、いざって時にすこぶる賢い行いをするのだよね。えらい!


『フリーター、家を買う。』有川浩

2014-02-19 | 読書

内容紹介
就職先を3ヵ月で辞めて以来、自堕落気儘に親の脛を齧って暮らす“甘ったれ"25歳が、母親の病を機に一念発起。バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。本当にやりたい仕事って?自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となったベストセラー長編小説。


これ確かドラマでやってたよなあ全然話題になってなかったよなあ、という気持ちから全く期待せず読んだら面白かったです。

ざっくり言えば社会での身の処し方講座ってところかな、他にも就職指南とか仕事への心構え進め方、あるいは家族との接し方。小説の体をなしたハウツー本。
良くも悪くも有川浩ワールド。もしかしたらぼくのようなオッサンでなく大学生あたりが読んだほうが実になるかもしれない。

でも労働ってやり様で楽しくなるんだよ的なポジティブワーク啓蒙の面は普通に楽しかったか。まあ、都合良すぎる展開はいつもどおりだけど。

難を言えば、家族の中でちょっとお父さん可哀想すぎというか。女性目線で物事を判断し断定してるのでそうなっちゃうけど、いささか反論したかったな。そりゃお父さんが身勝手なのは否めないが。

あと、タイトルとは違う内容ではないか?
フリーター家を買ってないじゃんw正確には「元フリーター家を買うアシストをする」だな。
しかもタイトルになってるからニートやフリーターなど現代社会特有のひきこもり系若者の話かと思ったら全く違うむしろアグレッシブな若者。というかそもそもフリーターあまり関係ないというw

それと今回は抑えめだったけど、相変わらずの取ってつけたような陳腐な恋愛シーンにはせっかくの傑作が霞んでしまう。好きな作家なのだけどこの部分だけ何とかならんかなあ。

と、悪口が盛り上がったけどwほんとに面白いんです、リアリティには欠けるけどそれでもお勧めなんです。


未曾有の豪雪

2014-02-17 | 地域・暮らし
埼玉深谷に住んで20年、まさかこんな豪雪に見舞われるとは想像だにしなかった。
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深谷フィルのウインターコンサートは中止。おかげで雪かきは捗ったが、もう腰が痛くて限界・・・
道路は片側通行ばかり。スタッドレスでも割と滑るし電車も不安定。流通も不安定なため物資も不足気味。

多くの家でカーポート等が破砕しているし、立ち往生したトラックがさらなる渋滞を産み混乱に歯止めがかからない。
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でも他県では大規模停電地域もあるようだし、2日経って未だに道路が閉鎖されて車中泊なんてニュースも聞かれるからまだましなほうかな。

ところで、降りだした土曜の段階でツイッター上ではで「流通を寸断された山梨の危機」ツイートを数多見たが、いつまでたってもテレビで報じない。「報道何やってんだ!」の声がとても多くなった頃、Yahoo!ニュースでこんな記事が
なぜNHKは山梨の大雪災害を報じないのか?

ネットの世界では、安倍官邸の反応が鈍いとし、テレビ局も山梨の悲劇を「ぜんぜん報じていない」と大騒ぎである。
実際、今回の場合、その指摘は正しい部分が少なくない。 その最大の理由は、ソチ・オリンピックにある。


これ本当なの?五輪のせいで人命に関わる報道がされていないって、ホントだったら由々しき事態。。。

政府の真摯な対応、弁明を待ちたい。
この記事も凄いです。↓
大雪 交通網寸断 孤立続く 車立ち往生、徒歩で帰宅中の男性凍死

<追伸>
という記事を今日夕方UPしたらちょうど夜7時のNHKニュースで同内容を報じていた。とはいえ、この件がツイッターで騒がれてたの昨日だから、やっぱ丸1日遅れたことには変わらないですね。


『青の炎』貴志祐介

2014-02-14 | 読書

内容(「BOOK」データベースより)
櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。



雪の当たり年。ここまでしつこいともはや雪景色を美しいとも言ってられない。
そして読書ではやばいことに続けて寒々しい話を読んでしまった。今度のはガチで凍えそう。

ただし今度のは高品質のミステリーであり、荒唐無稽からだいぶ遠ざかっているので、それが逆に悲しい心持ちにしてくれて。

読後、すごく居心地が悪くて実際に胸が苦しいような嫌な感じが残った。まさかぼくの中にも殺人者としての要素があってそれが疼くとか。

でもそうだよなあ、誰だって条件が揃ってれば一線を越えてしまうおそれってのは、絶対否定出来ないでしょ。そういう意味でとても怖い小説でした。

同著者の『新世界より』の時も書いたかもしれないけど、この著者=貴志祐介、その才能は高く評価するけど、人間として友達にしたくない気がしました。

とはいってもとても面白いのでお勧めなのですけどw
今更説得力ないかw

次こそは凍えきった体を温めてくれる物語を読もう、でないと凍死しちゃう。


ベト7inのだめカンタービレ

2014-02-11 | 音楽
今更正月の話をしますが。娘がドラマ「のだめカンタービレ」全巻借りてきて見てたのですよ、当然ぼくも暇なので見ましたよ。

テレビ放映中も見て結構面白いと思ったのだけど、こうしてまた見直してみると中々感動が在るのだなあと。ブラームスの1番やラフマニノフのピアノ協奏曲2番、すごくいい、のだめも可愛いけどなんつっても千秋先輩かっこいいんです。

特に「ベト7」(ベートーヴェン交響曲第7番)の演奏シーンはのだめちゃんにつられて涙ぐんでしまいました。
<iframe width="560" height="315" src="//www.youtube.com/embed/uaZFGNmZ6AY" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
前聴いた時は良さが伝わらなかったのに不思議なものです。
今回なんというかベートーヴェンってすごくロックな感じがしたのです、それも特段に格調高い。パワフルで大胆でそれでいて繊細で・・・

こんなに入れ込んでしまったのも不思議じゃないのでした。なぜなら今まさに「ベト7」の練習をしているから!

深谷フィル管弦楽団 ウインターコンサート
2月16日(日)13:30開演 入場無料 会場:キララ上柴多目的室



この中でベト7の第1楽章を演奏します。

チェロパートは、結構難しいです。ぼくにとっては。
当初『のだめ~』でやってるみたいにチェロをクルクル回したいと思ったりしたのはあまりにも無謀だと思い知らされました!


『グラスホッパー』伊坂幸太郎

2014-02-08 | 読書

内容紹介
復讐を横取りされた。嘘?元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!



相変わらずだなあ、という感想が漏れてしまうw
何がっていうと、読み始めたら止まらない「読ませる力」もそうだし、そのわりに其処彼処に中途半端な設定もそう、ヘンテコリンなキャラと稚拙な心理描写とかも。

それでも総体として面白いので文句言えない、どころか夢中になってしまうわけで。困ったもんだ。
ムチャな進展に所々「んなわけねーだろ」とか突っ込みながらも、楽しいのでした。

すごく生意気を言わせてもらうと、なんか全体的にライトノベルっぽいご都合主義と「稚拙」な感じが拭えないのに、その道具立てや強引なストーリー展開がやめられなくなっちゃうのだよね、いつも。麻薬ですわ。

しかし今回は特別に寒々しい話だった、寒期に読むもんじゃない、次はハートウォーミングなやつで暖を取ろうかな。


「超常現象」

2014-02-05 | 科学
BSで「超常現象」って番組を2週にわたって見た感想を。

何度も言ってるが、ぼくは幽霊だのUFOだのにはかなり懐疑的であり、この手の番組はNHKじゃなきゃ見てないと思う。まさかNHKがインチキ啓蒙をやるはずがないという信頼を持って見るのでした。

期待通り、世界で報告されている心霊現象の現れるメカニズムを科学的見地から説明してくれた。

例えば、脳の視覚野にある種の電流が流れるとアリもしないものを見る、とか、点が3つあるだけで人間の顔と見間違える効果、とか。要するに脳の錯覚が大半の心霊現象の原因だと。大賛成。

事実最新の脳科学では、脳は我々が考えるよりずっと曖昧で不確かなものであることが実証されている。正常な脳でも無自覚に記憶を書き換えてしまったりね。

よしよし、さすがはNHK,しっかりとインチキを駆逐してくれてるぞ。

と、思った矢先、
「だが、未だに科学では解明できない不思議な現象はある!」と、「臨死体験」と「生まれ変わり」について事例を紹介。

臨死体験については立花隆の『臨死体験』を読んで以来、どう考えても脳内現象としか思えなかった。だって欧米人は光に満ちあふれた花畑がパターンなのに対して日本人は三途の川が頻繁に出てくるって、これどう考えても文化の違いでしょ。脳内イメージで左右されるなんて死後の世界としてどうよ?

生まれ変わりのほうはよく知らなくて、いくつかの事例はなかなか驚きだった。でも何らかの記憶イメージによって脳内で作られてんじゃないのかね。

なんて思ってたら、最近「意識の科学」を標榜する心理学者がいるって話に移った。〈意識〉は単に脳の活動で生ずるのでなく現代科学では計測不能な謎のエネルギー体だとか。

ここまできてぼくは「おわあっ!」と声を上げたわけです。
ここんとこ執心している量子物理。その中に「ダークエネルギー」ってのがあったっけ。全宇宙において我々が感知計測できる物質はわずか4%、残りはダークマターとダークエネルギー。もしかしてここ、つながったりしない?

ちなみに感知できないのになぜ存在を予測できるか?それらがないと膨張する宇宙の説明がつかないのだとか。まあよくわからんのだけど。つまりね、最新物理学が超常現象に近づいてきてるのじゃないか?と。となるといずれ科学的に魂やら超能力やらを矛盾なく説明できるのかもしれないなんて、妄想は果てしなく続くのです。

で、気分的に、これは少々考えを柔らかく変更しなくちゃならないかなと思い至ったわけです。もちろん超常現象の数多くはインチキだとは思うけど、それは全てじゃないようだ、ってところか。

番組冒頭、ユリ・ゲラーが出てきてスプーンを曲げるんです。でその後、ゲラーがいかにインチキかを説明する人が出るんです・・・どっちも説得力があって、もうなんとも判断できないわけです。