石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

参院選に思うこと

2007-07-29 | 政治経済
自民の歴史的大敗だそうだ。ただ、安倍総理の政策上の失敗の結果ではないとは思う。有権者としては年金問題という自分に直接ひびく問題の腹いせだったり、前回衆院選で勝ちすぎた自民への戒めみたいなそんな気分が生んだ結果ではないかな。

23時現在、テレビは各局とも安倍総理に責任を問うているが、国政選挙で議席を減らしたことで総理の職を辞するというのはおかしいんじゃないかな。橋本総理はそうやって辞めたらしいけど、選挙と政治はイコールじゃないと思う。

まあなんにせよ、あれほど政権交代を訴えるのならためしに一度民主党にやらせてみればいいんだ、ろくなもんじゃないから。国がめちゃくちゃになって国民が痛い目にあうのも長い眼で見たらよい勉強かもしれないし。

先般、選挙の話をしていて「誰にどこに投票したらいいかわからないから選挙行かない」という意見を聞いた。まず投票という国民の責務を理解していない意見だが、もうちょっと突っ込んで考えてみよう。

誰がよい政治家になるか?どの党が国家にとってプラスになるのか?そんなことは現実には誰にもわからないのだ。けど、わからない中でも「この意見は変だ」とか「この意見には賛同できる」みたいな部分はあると思う、そんな一面的印象でいいんじゃないか。

そして、それすらもわからないとしても、宗教団体が政治に参加している実態は政教分離の根本原則に反していることは明らかだし、「平等」がすべてに優先すると訴えていたり「平和」ばかりを年中訴えてる政党は、どう考えてもおかしいだろう。その「どう考えてもおかしい」政党以外に票を投ずればそれらへの抑止力になるのだから、選挙に行くことの重要性は明らかだと思うのだけど。

ちょうど今「おかしい」政党の代表が議席を減らしているにもかかわらず自民の大敗を己の勝利かの如く声高に弁じている。
笑止千万ww


こうもりの恐怖

2007-07-25 | 雑記
昨日、寝ているとパタパタと耳障りな音がする。最初ベランダに干した洗濯物が取り残されて風に揺れてるのかと思った。
風にしちゃあやけにしつこいので目を開けてみると、おお!何かが部屋の中を飛び回っている!しかも尋常じゃないスピード!

そして超高速なのに壁に激突もせず器用に旋回しているぞ!
間違いない、鳥じゃない、あの小ささとスピードはこうもりだ!部屋の中にこうもりが入ってしまったのだ!

いや、正確に姿を捉えたわけじゃないので推測の域は出ない。なにせ姿を捉えたと思ったものは残像であって、並みの動体視力では追いつけない。そしてすごいのはストップしないことだ。小1時間休みなく飛び回っていた。夜半過ぎにようやく開けた窓から出て行ってくれたが、正直気色悪かった。あいつに触れられたらと思うと寒気がする。

その後明け方近くまで気色の悪さが残って寝付けなかった、今日は寝不足で仕事した、勘弁してほしい。

夕刻に空を注意してみるとわかるが、こうもりは実は意外と身近な動物で、うじゃうじゃいることがわかる。昼間何処にいるのか知らないけど、下水の中でじっと息を潜めてたりするのかな。たまらんなあ、あまり身近であってほしくないな、ねずみの次に。

けれど、害虫などを食べてくれたりするので役立っているそうだ、ならば邪険には出来ない・・・複雑だ。


in the world

2007-07-23 | 将棋
将棋にハマってかれこれ2年になる。
「そろそろ強くなったかい?」と、聞かれる。

残念ながら無茶苦茶弱い。もう、根本的に勝負勘に欠けてるとか、そういった致命的人間なんじゃないかとたびたび落ち込む。将棋を指すのが億劫になる。じゃあやめればいいのだが、それでも自信喪失しても傷ついてもやめられないくらい面白いのだから仕方ない。

だが、冷静に考えてみるとなにもそんなダメ人間でもないらしい。ネット将棋ではゆっくりとだが着実にレートを上げているし、将棋道場でも古参強豪相手に時々勝てることがあるし。
要は「知れば知るほど将棋世界の深さ広さを思い知る」ことによって相対的に弱くなっているように感じてしまうということかな。自分の成長より世界の広がり方のほうが早いってことだ。

そういう屁理屈で自分を励まさないと、昨日5連敗した傷心が折れてしまいそうなのでした。


コアラの握力

2007-07-19 | 科学
とてもくだらない話で申し訳ないんだけれど、ちょっと前にネット上で話題になってたもので。

ハンマー投げの室伏は握力が150kgだそうだ。チンパンジーは200kg!ゴリラは500kgなんだって。そりゃすごいなと思ったら、コアラは1tだという!!え~?まじっすか!?だってユーカリの木につかまってたら折れちゃうんじゃないの?観光に行って抱っこしてる人たちは平気なのか?

にわかに信じられなくてネット上でいろいろ調べてみると、確かに様々なところでその話題に触れていて、ソースはテレビ番組らしいとあった。そこまで言うんじゃ信じないわけには行かないのかな、くらいな気持ちになってしまったが、よくよく考えてみるとちょっと変だ。

だいいち1tまで測れる握力計があるのかと思うし、あの不精な動物を如何にしてやる気にさせたのか不思議だし。
木につかまって一生を過ごすから見た目より強いのはわかるが、なにもそこまで握力必要ないし。抱っこして骨を砕かれる事件がもっとクローズアップされるはずだし、あの小さな体でそれだけの筋力を保持する自体無理があるというものだ。

どうやらガセネタに踊らされてしまったようだ。
ただ、この話には人を惹きつけるものがあると思う。それは、あの人気者のコアラが実は猛獣のような腕力を持っているというギャップに他ならない。真実だったらとても面白いエピソードにはなる。いやぁしかし、わかってはいるがネットは油断ならない。もう少しで大嘘つきになるところだった。


RAIN SONG

2007-07-15 | 雑記
『雨の慕情』『長崎は今日も雨だった』『氷雨』とか『ドラマチックレイン』『銀の雨』、ぱっと思いつく雨の唄、ずいぶんあるものだ。洋楽では『雨に降られて』『雨に唄えば』や『レインソング』か。ショパンも『雨だれ』とかあったな。ふ~ん、日本に比べ欧米では雨を明るく歌っているのだね、これが国民性か。生活の中では迷惑困り者だったりするけど、一風景として見るとぼくは意外と雨って嫌いじゃない。

空は重くどんよりとして、風景の中から確実に色彩を減らし殺伐としてみせる。空気もよどみ閉塞感すら生まれる。
それでも、雨にはうまく説明できない不思議な美しさがある、と思う。洋画の華やかさより水墨画の質素な清廉さを想起させる。その一方で「悲しみ」とか「哀れ」とかそういうマイナス要素をぎゅっと集約しているように感じることもある。で、雨が上がったときになんともさっぱりした気持ちになる。

そういった要素をうまく表現している曲がレッド・ツェッペリンの『レインソング』だと思う。とてもシンプルな構成で、メロディに雨の質感というかにおいを感じる。ザアザア降りじゃなくしとしととしつこく地味に降るようなそんな曲調を味わえる。歌詞の意味は知らないけどそれでも曲として雨風景を連想させるというのはすごい技だと思う。
そんな風に考えていると、実は悲しさや暗さって美しさと通じる部分があるんじゃないかと、そんな発展性のない無駄な想いに浸ってしまったりするのはやっぱ老化かな。


埼玉工業大学

2007-07-13 | 地域・暮らし
ちなみにブートキャンプはまだ続いてる、先に進むほど楽になることを発見!

今日商工会の事業で埼玉工業大学を見学してきた。考えてみたらこんな近くにあるのにキャンパスに始めて入った。中では夕方になってもまだ学生たちがのんびりとしている、なんか、うらやましいなあ、なんてジジくさい気持ちがわいてしまった。

今日は4時の集合、仕事が終わらなかったのでよっぽど欠席しようかと迷ったが振り切って出席してよかった、キャンパスの雰囲気だけでなく最新テクノロジーの粋のような精密機械をいろいろ見せてもらった。

特にぼくの心をつかんだのは学校案内の中にある一枚のスナップ。ヒューマンロボット学科と言うのがあるらしいが、ロボットが校舎前で佇んでいる一枚、ロボットといってもちゃちなやつじゃない、実際に駆動しそうな出で立ち。
「ランドウォーカー」ってやつじゃないかな。こんなものを作れるのなら入学してみたくなった。

「大学行くなら理系、文系では無意味」

というのがぼくの持論(文系出身のくせに)、というか極論。その想いをますます強くしてしまった。

ぼくが受験したときはバブル真っ只中で予備校の先生にも「大学は名前で選べ、学部なんて何でもいい」と言われていた。その通り名前で選んで4年間遊びほうけたぼくが断じて否定したい。何を学びたいかという原理原則を踏まえないと必ず後悔する。

人生において大事なことって、大抵地味な方向にあったりすると思う。


ビリーズ・ブートキャンプ

2007-07-11 | 雑記
よしろはまだ歩いてるのか?先週から歩いていない。
もう飽きてしまったのか?

さにあらず。「ビリーズ・ブートキャンプ」を始めてしまったのだ。
今更説明は要らないだろう、いまや猫も杓子もブートキャンプ状態。現在「腹筋プログラム」に入ったところ。ウォーキングよりはるかにキツイ、半端なく汗が出る、筋肉痛がひどい。

なんか学生時代の部活を思い出させてくれた。
当たり前だが、効果はまだわからない、いや、何かしらあるだろう、そう確信できるくらい体をいじめている。

けど、冷静に考えるとこの程度の筋力トレーニングは今までにもあったと思う。そんなに珍しいプログラムじゃない、何でブームになるほど売れてるのか?アメリカでは大して売れなかったらしい、やはりビリー隊長のキャラクターが日本人の心をがちっと鷲づかみしたんだろう。

いつごろ効果を報告できるのか。3週間くらい続けてるやつの話では「まだ目だった効果なし」と言うから、もしかしたら効果の出る前に除隊してしまうかもしれない。


羽生マジック

2007-07-08 | 将棋
今日まで深谷は七夕祭り。きれいな浴衣姿を目にするたびに仕事の為作業着姿の自分が不憫に思える、いや、今更きれいになりたいわけじゃないが^^;

さて先先日将棋の竜王戦リーグで羽生対深浦という強豪対決があった。といっても世のほとんどの人は関心ないだろうけどね。前に書いた名人戦みたいに最後の番勝負じゃない本戦リーグ途中の2回戦あたり。ますますどうでもよいだろう。

ところが、どうでもよくない対局だった。ショックで眠れなくなったほどだから。

久しぶりに「羽生マジック」が炸裂したのだ。羽生マジックとは“終盤の絶妙の寄せ手順から逆転する”とウィキペディアにもあるが、まさに驚くほどの逆転劇を見せ付けられたのだ。

対局者の深浦康市8段は羽生の2歳下でA級に上がったり落ちたりを繰り返しているが、ここのところ羽生に3連勝と実力はオリガミつき。
持ち時間各6時間なので朝から始まって終わったのは夜10時過ぎ、昼休みに見たときはまだ序盤の探りあい、どちらが優勢でもなかった。仕事が終わって夕方見たら「こりゃあ羽生の負けだろ」とど素人のぼくでも思うくらい差がついて見えた、飛車も渡しちゃってるし角も変なとこにいるし、二枚飛車で攻められてるし。
(竜王戦本戦はネットで中継してくれている)
で、地味な歩を打ったなと思ったらそこからバンバン巻き返してあっという間に大逆転!!!

いやあ~たまげた。これこそプロフェッショナルだろう。去年も大駒(飛車角)すべて渡しちゃったあとの大逆転があったが、こういう魅せる将棋こそ羽生善治の魅力。7冠のときの圧倒的強さはないものの、未だに羽生善治は第一人者だろう。もしかして勝敗より手順の面白さを追求してるのかな?


目をそむけてはいけない

2007-07-07 | 社会・出来事
「NHKスペシャル」を毎回録画して後でまとめて見るのだけど、今回まとめて4本見て大いに思うところがあった。

それは他の局にない圧倒的な「重さ」。良くも悪くも重く暗い気持ちが後に残る。民法の番組はお笑いタレントを起用することが頻繁であることも手伝って、軽く明るい。で、この「重さ」というのは何から来るかというと、きわめて単純なことで現実を隠さず投げかけるからだ。世の中はつらく悲しいものだということをしっかり受け止めなくてはならない気がした。

「夕張市のその後」では破綻後も夕張で暮らしている市民をクローズアップして、地域財政の破綻がどれだけ住民にのしかかるのかを見せる。うわ~大変な生活している人たちがいるんだなあと軽く深刻になった後、
「地域行政の問題」夕張だけでなく全国の5分の1に当たる市町村が破綻予備軍といわれ、中でも岡山市は7000億の負債を抱えパンク寸前の状態らしい。経営のプロを市長に迎え抜本改革に乗り出すも市民の変革に対する嫌悪感が端々で露出する。総論賛成各論反対ってやつか。ちょっとまずいんじゃないの?と心配になったところで、
「イラクの今」で、もっと悲惨な現実に打ちひしがれる。イラク人同士(シーア派とスンニ派)が殺しあっている。米軍も戦争時より増加され、爆撃は未だに行われている。泥沼の殺し合い。それを避けて国外脱出した400万人もの難民が近隣国で問題化されている。もう地獄だな、、、と絶望を感じざるを得ない。

ブルーにならないほうがおかしい番組だが、目をそむけてはいけない、これは現実なのだ。


安倍内閣

2007-07-04 | 政治経済
久間防衛大臣が「しょうがない」発言の責任をとって辞任した。この国の言葉に対する神経質さは特筆に価する。「言霊の国」とは井澤元彦の本で読んだが、まさに言霊思想を目の当たりにした気がする。
まあ原爆に関連して「しょうがない」と言ってしまうのは、どう考えても不適切ではある。ではあるが、長崎市長が上京して文句言ったり被爆者の会がそれをネタに盛り上がったりするのはいかがなものか。さらに「参議院選に影響」と本音をはっきり言う他議員ってどんなものか。

久間大臣だって「違う意味合いで発言」とか弁明するなら辞任しなきゃいいんだ、罷免されるまで居座り続ける度胸はないのか。他の議員やマスコミが世論のすべてだと思っているなら大間違いだ、国民はそんなにバカじゃない。

さて、これでもう4人も指揮下の大臣が問題を起こした安倍総理。ぼくは安倍晋三にはわりと期待していた、いや今でも国家元首の資質としては高いものを持った人だと思っている。
ただ、リーダーとしては脆弱性が露呈したわけだ。ある意味理不尽を通せるくらいじゃなきゃ国のリーダー足りえないだろう。選挙に負けたって内閣としてすべきことを全うするくらいの意気込み:覚悟が欲しい。テレビで何かにつけ「選挙に影響」とかって分析するのがとても癇に障る。参院選対策がかえって敗北を呼び込む気がしてならない。