石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

DVについて

2011-08-30 | 雑記
マンガ『ワンピース』の主要キャラに「サンジ」ってのがいる。
サンジワンピース
麦わら海賊団の一味でコックなんだけど格闘がとても強い。
敵にボッコボコにされてもそれが女性だと絶対に攻撃しない、その姿に「武士道」を感じてこの漫画がすごく好きになった。



さて、だいぶ昔の話だけど、友人とお酒の席でDVの話になったことがある、もう時効だろうと記事にしちゃうのだが万が一当事者友人がこれを見てたらごめんw

ぼくは酔っ払うと多少言うことがでかくなる(みんなそうか)。その時も「女を殴る奴はクソだ」とかなんとか言ってたのだろう、それを聞いて友人が
「それは正論としてはそうかもしれない、ただ不幸にもそういうケースが起きたときにはそれぞれいろんな事情があるものだよ」
と、軽く反論されて、酒で気が大きくなってるぼくはそんなのは言い訳だろが!って切って捨てた。


するとその友人がそれを静かに否し始めたわけだ。
妻をはずみでぶったことがあるというカミングアウト。そして

「おまえは自分の恵まれた環境に気づいてないんだよ。」
「人はそんなに強くない、相手によっては我慢の限界もある」
「自分の奥さんを評価すべき」

みたいなニュアンスのことを冷静に話されて、普段から知的で冷静な奴なので、みんな膝を正して聞く姿勢。酒宴雰囲気が消えるほど。



なんか空気的に敗北感。。。
理屈としてどうかではない、実体験を吐露されるとどんな論理も吹き飛ぶものだなあと、思った。

本当は「どこからがDVになるか」とか、「女性から男性へのDV」など、もっと掘り下げて話すべき話題だったのだけど、それ以上の議論を許さないようなそんな空気ができちゃって・・・



それから年月は過ぎ。
件の友は夫婦問題なく幸せに暮らしているし、ぼくも「女を殴るのはクソ」主張を曲げてはいないが、けれど主張というのは細心の注意を持って披露するものだと、そんな教訓にはなってるかな。

あ、酔うとそんな戒めはどこかに消えちゃうので、残念な教訓かw


『阪急電車』有川浩

2011-08-27 | 読書
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本文の前に報告事項
うちのプリンタが壊れて買い換えてインクが余ってます、ヒューレット・パッカードのHP56(黒)とHP57(カラー)です、欲しい人に差し上げます、早い者勝ちです。

内容紹介
恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。



『図書館戦争』の解説を、先月亡くなった俳優児玉清さんが書いていて、その中で「まったく違うジャンルの『阪急電車』もオススメです」みたいなことがあった。また当ブログコメントで蹴るんさんも薦めていたこともあって、迷わず購入。



電車の中を舞台とした様々な人情の機微、ハートウォーミングな内容。これは万人にウケる小説。
ただ、個人的にはいささか女性的要素が強いように感じられたかな。だからといってつまらなくはならないのだけど。

で、ここでも児玉清が解説を書いててその締めくくりに「有川作品には“正義感”といったものが全編を通じて貫かれている」といったことが書いてある。大いに賛同したい。

今の世に“正義”なんて持ちだすと無粋なように思われがちだけど、たとえ世の中がどう変化しようと正義の概念だけは絶対必須だと思う。物語を語るのに正義をひとつの尺度にするというのは大事なことだ、絶対なくしてはいけない。


いずれにせよ誰でも好き嫌いなく読める本だと思うので、オススメです!


佐藤勝人 講演会

2011-08-24 | 地域・暮らし
8/22(月)にグランドホテル深谷において開催された。
深谷商工会議所青年部の事業。
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役目柄今回の研修の立ち上げに関わってきた。
まずは講師の選定、「商業関係で深谷の街が元気になるような講演」という方針を受けていたので、簡単には決まらなかった。



けれど、研修委員会のあるメンバーからこの佐藤勝人氏を推薦され、詳細内容がわかるにつれこれは面白そうだ、と盛り上がっていった。写真の通りで事業コンサルタントとしては野球帽にGパンといういささか風変わりな部類。まあ、本当の顔は栃木県屈指のカメラ販売チェーン「サトーカメラ」代表取締役なのだが。



で本人曰く「斜陽産業的商売がやけに簡単にうまくいっちゃうので、周りから講演してくれと声がかかり、今では日本中飛び回ってます」という経歴、著書も多数。



ちなみに今回は基本的に商工会議所会員向けの事業のためうるさく宣伝しなかった、ブログでもツイッターでも殆ど触れてない。けれど、これはみんなに聴かせたかったなあ・・・と言いたくなるくらい近年稀に見る名講演だった!



「衰退産業にこそチャンスがある!」とか
「大手企業と中小企業の違いと今後中小に有利なわけ」とか
「価値の革命が起こる仕組み」とか、
字面だけ見れば硬そうな以下にも経済チックな話と思われるかもしれない、この佐藤勝人氏の特徴は
ずばり難しいことを簡単に言う」技術に長けていることだ。ツルッと入ってくる。
眠くなることもなく、食い入るように聞き入ってしまった!


事実100人余りの聴衆にして、約1時間半の講演を途中抜ける人もいなければ居眠りもなかったのだから(これは案外めずらしいこと)。



講演終了後の謝辞をぼくが述べたのだけど、感銘を受けたそのままの心境でマイクに向かったため「素直におもしれぇ~と思いました」みたいなアホ丸出し謝辞してしまったw
いや~、これはもっと多くの人に聴かせたかったわ~。

代わりに今回のが書かれたブログ
佐藤勝人の一刀両断<深谷商工会議所青年部で>


『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子

2011-08-21 | 読書
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内容紹介
からくり人形を操りチェスを指す少年リトル・アリョーヒン。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、いつしか「盤下の詩人」として奇跡のような棋譜を生み出す。静謐にして美しい小川ワールドの到達点を示す傑作。



小川洋子といえば『博士の愛した数式』が傑作だった、文章のうまい数学女子な作家。数学の持つ深遠な世界観をチェスで表現したとでも言っときましょうか。
そして文章で紡ぎ上げる世界は相変わらず穏やかに美しく、同時にふんわりと心地よい。上記にもある「静謐」という言葉がぴったりと似合う作風だ。



たとえチェスを知らない人でもこの海の底に潜っているような独特の世界に触れれば、その価値がわかると思う。
「面白い」とか「傑作」とか、そういう在り来りな言葉で表現しきれない不思議な秀作。



特に近年、ジャンルにこだわらず気になったものを読みまくるスタイルをとって、そんななかでこういう一冊に不意に出会える!この瞬間に無常の歓びを感じずにはいられない。



今、読了直後で、なんだか心の奥の震えが止まらない。。。


たとえば・・・

2011-08-18 | 雑記
例えば、冷房をガンガンに効かせ、いささかの寒気を感じる中でホットコーヒーを飲む。

「節電」が国民の義務のように認識された昨今の世情でこれをやったら顰蹙に値するのだろうなあ。



そんなことするわけないじゃないっすか!
という顔を実生活ではしているわけだが、、、



正直言うと、、、時々やってるw
もちろん申し訳ないと思ってるし、周りに吹聴したりする気はない。でもね、ホットコーヒー、美味しいんだよねこうやると。



池波正太郎の『仕掛け人梅安』というシリーズ小説がある、テレビの『必殺シリーズ』の原作にあたる本だが、このなかで
「人間というのは良いことをしながら悪いことをする、悪いことをしながら良いことをする」
みたいな一節が度々出てくる。

仕掛け人とは人を殺すことを生業としているわけで「悪いこと」なんだけど、敵討ちの代行業な場合が多く依頼人から深く感謝される。テレビだとかなり勧善懲悪をクローズアップして単純にしてるのでなんら引っかかることもないが、小説だといい悪いではなくただ淡々と仕事をこなす仕掛け人に人間の持つ「業の深さ」というのか、いろいろと考えさせられることになる。



で、「いいことをしながら悪いことをする」というのは正しくその通りだなと納得するに至る。



という、長ぁ~~い言い訳(笑)


そいえば、以前
「ヨシロー(善郎)なんて名前のやつに限って悪いやつが多い、ワルローと呼ぶべきだ」
なんて言われたなぁw


『放課後はミステリーとともに』東川篤哉

2011-08-15 | 読書
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『謎解きはディナーのあとで』で注目された東川篤哉の秀作ミステリー。



一言で言えば「かるい~!」って感じのミステリーか。コメディ仕立てのマンガテイスト、ちょっと息抜きにちょうどいい。


司馬遼の重々しさをズシリと受け止めているさなかに、これを気軽にかじる。そんなバランスでいいかも。

まあ、何を隠そうミステリーマニアのぼくであればそこそこに満足できる本だった。



特に「ボクっ娘」がねwオタク系にはたまらないでしょw

完全に趣味の範疇だが、結構昔からこの「ボクっ娘」(=自分を僕と呼ぶ女の子)って取り沙汰されてるのにイマイチ社会的認知度が低い気がする、女性のある種の生き様として、あるいはその心意気の表明としてすごくいいと思うのだけど。。。


『3月のライオン』羽海野チカ その2

2011-08-12 | 読書
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これも3年前にすでに記事にしている。
『3月のライオン』羽海野チカ



だのに  なぜ  また書くか?



そりゃ感動したから!としか言い様がないね。

今回6巻の表紙は主人公の好敵手「二海堂くん」、大金持ちのボンボンだが幼少よりからだが弱く、プロ棋士となった現在も病気と闘いながら将棋を指している。彼が随所に泣かしてくれる。



これって、実在した棋士「村山聖」がモデルなのは疑いようがない。村山は羽生と同世代。A級にまで上り詰めながら29歳の若さで急逝。そのドラマチックな生涯が様々な小説・漫画にされている。




他にも実在の棋士に似てる人物がたくさん出てくるので、将棋ファンのほうがすんなり理解できるのは確かか。



マンガはほとんど買わずにマン喫で済ましている。そんななか新刊が出ると飛びついて買うのがこの漫画で(あと『バクマン』もか)、他の漫画と別にちょっと格式高い場所に収納している。



けど、これを「面白い!」と言ってくれる人はさほど多くないのかな、もしかしたら。ストーリーが特別凝ってるわけでもなく、刀で戦ったりしないし、海賊王を目指したりもしない。企業買収に巻き込まれたりもしないしね。



主人公の桐山零クンがその不幸な生い立ちもあって、わりとウジウジしててそういうところに共感してしまったのかもしれない。元気はつらつな人には向かないのかな。



いや、そんなことはないか、人情の機微みたいなのを描かせたら抜群だよ、この羽海野チカという人。


ブログ紹介

2011-08-09 | 雑記
ウケる日記  水野敬也ブログ

『夢をかなえるゾウ』でおなじみ水野敬也氏のブログを教えてもらった。
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ベストセラーになったから既読の人も多いだろうけど、いわゆる「啓発本」としては秀逸な1冊だと思う。

3年前に当ブログで取り上げていた。

よしろコラム「夢をかなえるゾウ」2008.6.9
(内容に殆ど触れてないので、あまり参考になりませんが一応)





さてブログも「啓発」なのかなと覗いてみたら・・・



大爆笑!夜中にも関わらず我慢できずに大笑いしてしまった。今までで一番ウケたブログ!タイトルに誤りなし。この人天才だわ。。。


特に笑ったのは「タイト事件ーウケる日記
でもそれぞれウケるツボが違うだろうから全記事読むことをお勧めします。たくさんないし。



下品な話題も多いのだけど、そこかしこにセンスが溢れている!啓発系作家なだけになるほどと思わせる内容が多い。リリー・フランキーにも笑わされたけど、この人はその上を行く。いやあ~、まじ驚いた。



という具合に水野ブログの真似をして行間を広げて書いてみた。
ヤツのことだから理由なく行間取ったりしないだろう、何かしら「狙い」があると見た!



で、なんか効果あります?このほうが読みやすいの?


ときには似非科学

2011-08-06 | 科学
ミステリーサークルが壮大なおふざけだったことが判明してから、ぼくの中のオーパーツ熱は急激に覚めた。不思議な画像を見てもどうせインチキだろうと斜に構える癖がついてしまった。

そんな中

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古代巨人発掘写真。場所は南米だったかな。数万年前のだと。

ちょ、巨人ってw お伽話にも程があるw
まともに考えれば合成写真か作り物なんじゃないかと思っても仕方ない、ぼくもそう思ってた。

しかしインターネットがどんどん普及するにつれ、世界各地でこうした「巨人発掘」系画像が出まわるようになってるのだとか。実際ぼくもyoutubeで動画で見つけて興味を持ったし。
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これはギリシャ(左)、右はわからない。この他にも足あとの化石はたくさんある。

これが壮大なおふざけか?見れば見るほど合成には見えないし、世界各地でこんなの作るか?
なんつって、熱くなって何度も騙されてるので、やはり素直には信じたくない。
そんなこと言ってもこうして記事にしてる時点ですでに釣られちゃってるのだがw

いずれにせよダーウィン進化論を否定してしまうので、科学者がこれに取り組むのは学会での村八分を創出するらしく、完全スルーされてるのだとか。いやいや、あまりにアホ臭くてスルーしてるのじゃないのか?

けれど、嘘かホントかをとりあえず棚上げしても、
もし古代において巨人種がいたとしたら、古代のオーパーツ=ex.巨石関連などに納得の行く解釈がつくような気もする。

こいつらが集団でやればピラミッドなんか案外早く作れそうだしね。
色々便利な気がする(笑)

仮に我々ホモ・サピエンスではなくこいつらが現存人類だったら、食糧問題とか住宅不足とか、もう何かにつけ生きづらそうだ。ってことは不便なのか。


アホか天才か

2011-08-03 | 雑記
国語の問題での珍回答集

問1:「あたかも」を使って短文を作りなさい
答:「冷蔵庫に牛乳があたかもしれない 」

問2:「どんより」を使って短文を作りなさい
答:「僕は、うどんよりそばが好きだ」

問3:「もし~なら」を使って短文を作りなさい
答:「もしもし奈良県の人ですか?」

問4:「まさか~ろう」を使って短文を作りなさい
答:「まさかりかついだ金太郎」

問5:「うってかわって」使って短文を作りなさい
答:「彼は麻薬をうって変わってしまった」

問6:「おおむね」を使って短文をつくりなさい。
答え:「彼女はDカップのおおむねだ」

問7:「もはや」を使って短文をつくりなさい。
答え:「君もはやく大人になりなさい」

はじめて見た時は腹を抱えて笑ったが、よくよく読み返してみるとこれ、単なる「アホ」で済ましてよいのかな?と思えてきた。ある意味優れた言語感覚と言えなくもない。

実際の試験では当然バッテンを食らうのだけど、この常人離れしたセンスがもしかしたら斬新な何かを生み出したりしないのだろうか?ないか(笑)

と、たまにはこんなふざけた記事でお茶を濁すw