石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

今年を振り返る2012

2012-12-31 | 雑記
随分前に
「年取るにつれ、時間の進み方が早くなるよ」
と、母に言われたことがあったな。
それが実感として感じられる年齢になりました、光のごとく駆け抜ける月日、加速度を増して転がっていく感じ・・・

さて、今年もいろいろあったような、何もなかったような、そんな1年でしたな。

まだ今月のことだけど、チェロを始めたのは人生においても大きな出来事だろう、自分でもなんとなく一歩踏み出せた感が強い。気分は「新世界に乗り出したルフィ」。なんつって1年持たずに飽きちゃったらひどいけど、おそらく大丈夫な気がする、経験上。

高校のPTAは会長そして埼私学保連の理事でちょこちょこ出る機会が増えた。加えて中学のPTA、既に引退してるのだけど50周年記念事業のおかげで呼ばれて人と接する機会も多かった。人との出会いは宝物です。

仕事の方はありがたいことに忙しく充実していた。去年の今頃は絶望のどん底だったので自営業の浮き沈みを痛感。というか今年と足して2で割ってくれてちょうどいいくらいなのに。うまいこといかない。

息子が下宿して一人家族が減ったのだけど、仕事&PTAそして諸々の趣味で忙しく立ちまわってたせいか、正直さほど寂しさもなかった。こうしてこどもが全部出払ったあとはどんな気持ちになるのだろう?そんな遠くない話なのだけど。

先のことはわからんが、45歳というと人生の折り返しはとうに過ぎてるわけで、他所様に迷惑のかからない程度に好き勝手に生きていきたいものだ。だからちょっと無理してチェロ始めたわけだし。

趣味への情熱を仕事に向ければもっと安定した事業ができるのかもしれない、けれどこればかりは価値観だね。たとえ百人に否定されてもぼくはぼくの生き方しかできない。生まれ変わっても同じ事をするだろう。

それは大げさに言えば「百億の財を作るよりも百曲のバッハを理解するほうが人生において価値が高い」ということ。異論は認める。ちょっと書いてて恥ずかしいがw


今年も偏屈な駄文を変わらず(時々でも)読んでくれた読者諸兄に心より感謝申し上げます、皆様が良い年を迎えられることをご祈念し2012の締めとさせていただきます。


よしろコラム小説大賞2012

2012-12-28 | 読書
今年は上位5作品、さほど悩まずにスラリと選出。順位付けは多少考えたけど。

アタリマエのことだけど、ぼくのいささか偏屈で保守的な感性によって好き勝手に選んでいるので、順位をつけることでお気を悪くされる方がいたらゴメンナサイ。

第5位 『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎
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今年は比較的人気作家を読み漁った。今迄「マスコミの扇動に乗るものか!」的にあえて避けてきたのだけど、もっと早く読んでればよかったかも。これはいろんな意味で凄い小説だと思った。ヘンテコリンな所も含めてw

第4位 『仮想儀礼』篠田節子
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これもまたショッキングな本だったなあ。社会派の話って当然現実の世界でも起こりうるあるいは起きていることなので、衝撃もでかい。しかし読み返すには長い話だけどね。

第3位 『新世界より』貴志祐介
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「SF」付いた1年だったのでその流れで手にとった。上中下巻とやたら長かったことを冗長という言葉で批判もできるが、作品世界にのめり込ませる効果を狙って削れない分量だったのかもしれない。この世界観が頭の中で作れるというだけで尊敬に値するな。

第2位 『星を継ぐもの』ジェイムス・P・ホーガン
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これもSFなのだけど、しかも相当古い、なのにものすごい麻薬性というか掴まれたら離れられない作品力?たぶんそんなにこの本にハマる人は少ないだろう、ぼくというちょっと変わった感受性が大いに反応してしまっただけだろう。でも30年ものあいだSFファンの支持を受けてるというのはやはり名作なのか。間違っても身の回りの人には薦めませんが。

第1位 『ジェノサイド』高野和明
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これを読んだ瞬間「今年度No.1だな」と確信するほどの出来栄え。これを読まないのは勿体無いと思う。これこそエンターテイメント!痛快娯楽作品。
というこの感想が10年後にはどう変わっているか、楽しみだったりして。
というのもMクライトンなどもそうだけど、最新科学ネタが多い作品って時間が経つとどうしても知識的な劣化は避けられないので、そういう意味でも今すぐに読むことをお薦めします。

さて、年々以前読んだものの再読が多くなってきている、これも年を取るということかな。『藤枝梅安』や『深夜特急』など誰もが認める名作も本来ランクインさせるべきだろうが、再読というのは少々条件違うのであえて外しました。

そして、今年の傾向として「SF」回帰もあるけど、それは表層的なものでそれよりも1作品を通じてその根底にある思想とか哲学とか、そういう普遍的なものがちゃんと描かれているかが面白さの物差しになったような。

将棋に飽きてもチェロを断念しても、読書だけは絶対やめられないだろうなぁ。


米長邦雄 逝去

2012-12-25 | 将棋
日本将棋連盟の会長が18日亡くなられた。

ぼくが将棋に興味を持ったときにはすでに会長だったので、その現役時代を知らないが永世棋聖位の獲得や最年長で名人位に就くなど、華々しく活躍した棋士だったらしい。

今年もたくさんの著名人が亡くなっているのだけど勘三郎でも森光子でもなくあえてこの人を採り上げたのはそれだけ欠落感を感じたからで、実際ほかの人の訃報に何も思わなかった。米長会長逝去も耳にした瞬間はなんとも思わなかったが、将棋番組で顔写真とともに「ご冥福をお祈りします」テロップを見て、
「ああ、そうか、もういないんだ、これはさびしくなるなあ」とつくづく感じた。

現役時代は知らずとも会長としてのこの人独特のキャラクターはへたな芸能人より抜きん出ていた。そのお人柄をしのばせるのがこの写真。
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将棋連盟公式HP役員紹介での1枚。アホだなあwと思わずクスっとさせられる爺さんだった。
物怖じせずなんでもズバズバ発言する、先例にない行事を次々と企画したり。多少偏屈なところもあって必ずしも支持されてはいなかったが、それも含めて今度は何をするのか何を言うのかと世間の耳目を集めるところがあった。

斜陽産業たる将棋界において一筋の展望とは言い過ぎか。でもこんな人がトップなら将棋という落ち目の興行もゆくゆくはそれなりに打開してくれそうな、そんな期待は持てた。

その言動でも

兄貴は頭が悪いから東大へ行った(実兄が東大卒)とか、

死ぬまでに千人切りしたい(実際6百数十人まで数えてた)とか、

他にもエピソードには事欠かない。

来年からは将棋のイベントで見られないと思うと、とてもさびしい。


『風が強く吹いている』三浦しをん

2012-12-22 | 読書
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内容(「BOOK」データベースより)
箱根の山は蜃気楼ではない。襷をつないで上っていける、俺たちなら。才能に恵まれ走ることを愛しながら走ることから見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走。奇跡のような出会いから、二人は無謀にも陸上とかけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。たった十人で。それぞれの「頂点」をめざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた書下ろし1200枚!超ストレートな青春小説。最強の直木賞受賞第一作。



三浦しをんと言えば今年『舟を編む』が大ヒットした人気女流作家、本作は箱根駅伝を舞台にした熱血スポ根小説。今更こんな直球のスポ根を読もうとは自分でも意外だった。

なんつうコトを吐きながら、その実もう中盤辺りでウルウルとキてしまって。ここんとこひねくれた小説が多かったので、その影響もあるか。

ぼくの実家はわりと箱根駅伝コースに近い位置にあるのだけど、今まで一度も応援に行ったことがない。元旦の寒い中なんで知らない学生の応援しなきゃならんのだ?ってな具合で。

けれど、これ読んじゃうとね、一気に認識変えてしまう。来年は沿道で旗降っちゃおうかなぁ。

もちろん現実では素人集団がこんな簡単に箱根駅伝に出場できるわけがないのはわかっているけど、まあ青春小説ってのはそーゆーもんだから。そこに目くじら立てるのは野暮でしょ。

そしていかにも単純ですぐノセられてしまう性格なので、突然走ってみたくなって・・・
いつもウォーキングしてるコース、どれくらいのタイムで走れるのだろう?なんて結構真剣に考えてしまったり。

さて行くかと思った矢先に飲みに誘われて一気に野望消滅w自分でもほっとしてたりしてw

ひねくれ者のぼくでも素直に感動した名作です、ここは素直にお薦めします。


免許を拾ったこと

2012-12-19 | 雑記
ちょっと前になるけど、仕事してる現場で落ちていた自動車免許を拾った。伊勢崎市の老婦人のもので、きっとお墓参りに来て落としたのだろう。

そのときお客さんと待ち合わせしてたので急いで帰らなきゃいけなかったことと現場が地理の分からない太田市だったので、判断に困ってそのまま持ち帰った。

というのもパスケースに自宅電話番号があったので直接渡そうとしたからで、情報何もなきゃ素直に交番行きますよ。

で、夕方・夜・翌朝と、数度にわたり電話するも、いつでも留守。仕方ないので仕事終了後アイホンの地図で交番を探して新田町駐在所行ってみたら、なんと無人・・・
無人の交番なんてあるんだなあ。駐在してない駐在所。

入り口に電話機があったので手にとってみると本署につながり
「30分そこでお待ちください、係の者が行きますので」
おいおい、勘弁してくれよ。

「それか尾島交番へ持ってってください」

というわけでそこから別の交番へ行った。結局移動に30分かかったから同じ事だった。

そして、これは想定通りだったけど
「あなたの住所、電話番号。」
「どういう状況で拾ったの?拾った場所の詳細書いて」

と、まるで軽犯罪者のような扱い。案外優しそうなおじちゃんだったからいいんだけど。

調書を作るという警察の決まりごとだろうから仕方ないけどさ。
でもこれじゃ善意で拾うの嫌になるよね。。。

たとえば、そういう警察への協力的行動をしたら次年度の市県民税1%免除、とか、そういうのダメですかね?みんなこぞって善行に励むと思うのだけれど。

税収減の昨今、無理があるか。

しかし、思いがけずエピソードになるくらい振り回されて。まあいいんだけど。


選挙のどさくさに

2012-12-16 | 政治経済
いよいよ本日衆議院議員選挙の投票日。仕事前に早々と投票してきた。
朝8時の投票所は思いのほか混み合っていて、まるで投票率が高いかのような錯覚。

で、すっかり忘れてたけど、小選挙区の用紙に候補者の個人名、比例区の用紙に政党名、
そして最高裁裁判官の国民審査!そうだ、毎回これがあったんだ。

毎回審査表を渡されるたびに思い出して、そして戸惑うのだ。だって何をどう審査しろと。
少しネットで調べてみたらこんな記事がヒットした。

江川紹子:最高裁裁判官の国民審査をどうする? YAHOOニュース

以前から疑問に思ってたところをガッチリ述べてくれている。そうなんだよね。裁判官の情報が皆無の状況で審査しろと言われても無理があると。
だいたいね、国会議員の選択というとても大事なことのどさくさに紛れて、顔も名前も知らないオッサンの審査しようがあるのか?

上の記事によるとぼくの疑問に対する答えは

総務省選挙課は「『分からない』という人が(投票所に)来ることは前提にしていない。審査公報をしっかり読んで来ていただくことになっている」と言ってはばからない。あたかも「分からない」人が例外的であり、当然やるべきことをやっていないかのような反応だ。



ということになる。これに対し

弁護士の伊藤真さんは、次のように指摘する。
「仕事ぶりをしっかりと広報することも含めて裁判官の仕事ですから、伝えきれていない人は×にされても仕方がありません。自らの権力行使について、しっかりと説明することはどんな仕事であろうが、公務員の責務です。特に裁判官の仕事は主権者国民からの信頼を得て、初めてその権力行使が正当化されます。国民審査に服する最高裁判事はより一層、しっかりと自らの仕事ぶりを国民に説明する義務があります」

であれば、今回審査の対象となっている10人には、全員×がふさわしいのではないか。


と、バッサリと。

そもそも最高裁の裁判官が誰であろうと自分は何ら影響を受けないと思いそうなものだが、世間を賑わした幾つかの冤罪事件は、やはり最高裁の判決によって生まれたものが多い。そうでなくても最高裁の判例というのは絶対的権威を持つので小さな裁判でもその影響力は凄まじいというわけだ。

我々もいつどんな形で事件に巻き込まれないとも限らない。とすれば、実はとても重要な審査ではないか?
なんて言いながら、そこまで考えてなかったため何も記さずつまり信任票として出してしまった、後の祭り。次回までこの事実をしっかり覚えておこう(まあ忘れるんだろうw)。

けど、信任者に◯だったらやりやすいのにその逆だからね。人の名前の下に?をつけるってちょっと生理的にやりづらいよね。そこが狙いなんだろうけど。


Clasicc&Jazz in 円能寺

2012-12-13 | 音楽
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12/9日曜日に高畑の円能寺でタイトルの催しがあった。お寺の本堂を使ってコントラバスとヴァイオリンによる演奏会、これは斬新!そしてぼくにとってはタイムリー。



古来、お寺というのは地域のコミュニティエリアであり文化活動の発祥地であったはずだ、だから仏教だけに囚われず様々な催しを企画するのは大賛成。どんどんやってほしい。

コントラバス奏者の藤原清登さんとヴァイオリン奏者の牧山純子さん、ぼくが知らないだけでお二人とも有名人らしい。紹介文にも諸々のミュージシャンとの共演が記されている。

お寺の古い本堂というロケーションもまた良かった。ドラムなど入ってしまうとうるさすぎるかもしれないが、2種類の弦楽器のみで演奏するにはちょうどいい広さ。建物の古さが不思議と弦楽器の音とマッチして、気持よく聴けた。

重低音楽器であるコントラバスのソロ演奏というのも珍しいと思う、普段は曲の低音部を支える、縁の下の力持ちが主役を演じるというのだから。

まあ、正直言うと、やっぱヴァイオリンの小鳥のさえずりのような華やかな高音のほうがより強く印象に残ってしまったけど。

選曲でも古い歌謡曲をジャズ風にアレンジしてくれたりして、聴衆のほとんどが高齢者であることにも配慮してくれたのかな。まあいずれにしろ“ナマ”で聴く楽器は素晴らしい!

個人的には久保田早紀の「異邦人」をジャズ調に演奏したのが一番良かった。かっこ良くてブルっと震えがきた。


「空中庭園」角田光代

2012-12-10 | 読書
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内容(「BOOK」データベースより)
家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景は…。連作家族小説の傑作。



結論から言うと、微妙・・・かな。

なんか宮本輝に続けて同じような色合いの小説読んじゃった観。宮本輝のほうがもうちょっとスカッとしてるかな。
とにかく嫌悪感を抱く。にも関わらずどんどん読み進めたくなる。「読みたい!」と思わせるのが作家の腕ならば、この著者もプロフェッショナルであることは間違いないのだけど。

「家族間に秘密を持たない」というモットーを持つ家族がその実秘密まみれだった、というのはそれほど新しくはないし、家族だけでなく人間のコミュニティってものは基本こんなものだと思う。秘密ゼロの人間って、ありうるの?

なかでも一番厭なのは、お母さんも長女も長男もおばあさんもそれぞれに内なる悲しみを背負ってそれでも明るいキャラを演じているように書いといて、お父さんだけ単なるマヌケとして描くって・・・あんまりじゃないか。

反発を覚えながらもやめられないのは、型にとらわれない文章の卓抜さか。そこは評価するのだけど。でももう一回読もうとは、思わないかも。なにしろ読後感が悪い。

せっかく話題の人気作家に手を付けたのに、1作目の選択が悪かったかな?


チェロレッスン

2012-12-07 | 音楽
というわけで、太田の先生にレッスンを受けることにした。
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漠然と憧れていた頃は「ギターと同じく独学でなんとかなるだろう」くらいに思ってたが、ベリースイートでした。

そりゃ弦に弓を当ててこすれば音が出るのだけど、「綺麗な音」となると難しい、のこぎり引くような音が出たり変な音だったり。

初レッスンは構え方から始まって弓の持ち方、これが至難・・・!なんでこんな不自然な持ち方するのか?という感じで、教わっても弾いていると崩れてしまう。余計な力が入っているのだろう、すぐに痛くなるし、これはしばらく曲を弾くレベルにはならない・・・。

右手に近い4弦はいいのだけど一番遠い1弦なんてかなり無理に体をねじってちょっと考えられないくらい苦しくて。

youtube見てるとプロはいとも簡単に弾きこなすのに、この難しさは何なんだ?
とりあえず左手のことを考えるのは相当先だよこれは。

要するに長くギターを弾いていたことから楽器に対する「驕り」があったのだろう。結論を言えば全く別物!っつーか、これホントに弾けるようになるのか・・・?

家に帰ってからはひたすら4つの弦の開放をアップダウン繰り返している。まあそれに飽きると教則本にある「春の小川」など弾いてみるが、ちょっと他人に聴かせるシロモノじゃない。
全然春の小川じゃない、言わば「極寒のドブ川」・・・

ギターのように指板にフレットがあると押さえる指が多少ズレても音程は一定するのに。フレットがないとほんの数ミリの違いが微妙なシャープやフラットになって、曲としての体をなさない。

ピッチ(音程)はもちろんお話しにならないのだけど、その前にこの「ガリガリ」「キィキィ」鳴るボウイング(弓を動かすこと)をどげんかせんといかんし。


さんざん寝言こいてたなあ。いきなりオーケストラだなんて・・・とんでもない。
なんか・・・俄然不安になってきた。


チェロ買っちゃった

2012-12-04 | 音楽
ブログでは一切触れずにいたが下記の記事以降、実は頭の中はチェロに占領されていた。。。チェロ関係のブログとか動画とか、見まくっていた。

「11/01深谷フィルハーモニー見学」

記事に書いた通り、当初は自分ごとき下層民には贅沢すぎて現実味がないと思っていた。ギターもたくさん持ってるし、今更ないだろ、と。

が、しかし、試しに弾かせてもらったあの開放弦の1音!今思うにあれは運命的なあるいは致命的な1発だったのだなあ。そして深谷フィルのチェロの人から「知ってる先生がチェロ購入の仲介してるから相談してみれば?」と。

これも縁(えにし)、大事にしようとばかりに、チェロの先生に会いに太田まで行ってきた。この先生がまたとてもわかりやすく説明してくれる方で、さらにこちらの予算に合わせて選んでくれるというので。

いい夢見れたなと言い聞かせて諦めるつもりだったのに、もうだめ、止まらないw
暴走中年と化してしまった。

1週間ほどして先生から「手頃な新品を3体用意できました」と連絡が。そこで試奏となった。
弾けないのに試奏もないんだけど、
「いいんです、直感でどのチェロが気に入ったかを言ってください」
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見た目は2番だったのだけど、弾いてみるとこもった感じに聞こえるし音が出づらいし。1番がとても明るくまっすぐ音が出る感じがしたのでそのとおりに伝える。

「私も同じような感想です、チェロは低音楽器なのでできれば明るくハッキリしていたほうがよいのです。2番は初心者には音を出すのに疲れる楽器ですよ」

てことで1番に決定。のあと、明かしてくれた値段は高い順で3,2,1番であった。最も安いものが最もいい音というのも不思議だが、

「これくらいの値段帯は似たようなものですから、それは良し悪しと言うよりそれぞれの個性くらいなもの」なのだとか。

次に弓を5本ある中から選んだ。今度は一番高額のを選んでしまったが、音が出やすく感じたのでこれで。

ケースは前回色を指定しておいたら早速届いていた。
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深いグリーンが素敵だ。早くこれ背負って深谷を歩きまわりたい!変質者みたいなのでやらないがw
その他備品は先生に任せてお買い物終了(備品もそれなりの値段で^^;)。

結局なかなかいい値段になったが、一生ものだと考えれば、いや遺品として子どもたち誰か引き継いで弾いてくれれば高くもないのではないか、くらいに考えることにしている。

さあ、問題はこれからだ。
オーケストラに入る前に基本中の基本くらいは身につけねば。