石巻から帰って、日野市の薪能、千葉県・野田市での能楽講座、そして今日は師家の別会のお申合でした。なんともまあバタバタしています。
…がしかし。今日のお申合には観世宗家がお見えになりました。ぬえの被災地での活動について、師匠のお許しは頂いていますが、やはり流儀のご宗家に報告を致しましたところ、大変ご理解を頂き、あまつさえとっても暖かいねぎらいの言葉…激励に近いお言葉まで頂くことができました。このときも ぬえは泣きそう。本当にありがたいことだと思います。
さて、今回からはかれこれ3度目の石巻訪問について書き漏らしたことなどを綴っていこうと思います。
9月26日、「能楽の心と癒しを被災地へプロジェクト」の初の東北地方での活動ということで、「災害等派遣従事車両証明書」もちゃんと申請して、はじめて昼間に東北道を走り、宮城県に入りました。夕方、今回 ぬえたちの活動を撮影してくれるYさんを宿泊地の石巻で下ろし、ぬえとT氏は南三陸町の岬の先にある旅館へ。到着した頃にはもう日もとっぷりと暮れ、壊滅状態の岬…泊崎の中で唯一高台にあったため被災を免れたものの、8月いっぱいまで避難所として使われ、ようやく営業を再開したという旅館に到着したのでした。
その夜。コンビニで買ったお弁当を食べて(今回の訪問の活動費はチャリティ・イベント等でご寄付頂いたお金を活用させて頂いたのですが、支出は本来は被災地への直接の支援のためであるべき。ガソリン代など活動にどうしても必要な出費は仕方ないとして、宿泊に掛かる費用は民宿や旅館の素泊まりを原則とし、食費は一切活動資金からは支出しない方針でした)、さてお風呂に入ろうと大浴場…とはいかない内風呂に行ったのですが。
T氏と湯船につかりながら今回の活動についてあれこれと話していると…突然、ガラッとガラス戸を開けて…
紋々のお兄さんが入ってきました(`´メ) (((((((・・;)サササッ
とたんに黙りこくるT氏と ぬえ(笑)。
(-_-メ) 。。(゜_゜;) (・・;)
(-_-メ) 。。(×_×) (・-・)
(-_-メ) 。。(∋_∈) /(.^.)\
(-_-メ) 。。(;>_<;) ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ
そうして、T氏はプイっとお風呂を出て行ってしましましたとさ。(;^_^A
残された ぬえは…まあ、普通に…いや、できるだけ気配を殺すようにしていたというのが真相か。(・_・、)
んで、湯船につかっているとお兄さんも入ってきて…
(-_-メ) (・-・)
(-_-メ) (^o^)
(-_-メ) (=^0^=)
(-_-メ) (=●^0^●=)
どちらからいらしたんですか? (メ-_-) (O_o)WAO!!!
はいっっ!!! 自分は東京でありますっ (O.O;)ゞ(敬礼はせんでよろしい)
ああ、そうなんですか。近くですね。私は埼玉です。自分、不器用ですから (-_-メ)
あ…そうなんですかぁぁ (^◇^;)ゞ(作り笑顔が美しい)
はい、ボランティアで。自分、不器用ですから (-_-メ)
ありゃ、私もそうなんですよ。σ(^◇^;)
ボランティアと言っても、私、牧師なんです。自分、不器用ですから (-_-メ)
話してみると穏やかな口調でしたが、なんと牧師さんでした。それも被災地へ足を運ばれるのはこれで十数回目(!)。今回は仮設住宅に移られた被災者の方のために生活を自立するセミナーを開いたりする目的で訪問されたとのこと。
それでもなお残る紋々との因果関係への疑問…
しかしその話題には一切触れず、会話は進行していくのであった。
ぬえも自分は不器用…もとい、自分は能楽師だと名乗り、お互いに珍しい職業だし、それを活かしての被災地支援を行っていることにお互いに興味を持ち、将来的になにか一緒に催しをすることはできないだろうか、というところまで話題は盛り上がりました…とはいえ浴場では名刺交換をすることもできず、それぞれフロントに名刺を置いておくことになりました。ん~不思議な体験でしたね~
部屋に戻り、あちこちへこの出来事をメールで知らせてみると。某方面の職業の方からお知らせを頂きました。
いわく、この方は かつて悪いことをし、そうしてその後更生された方だろう、とのことです。あ、それで紋々があったのか。意外に世間にはそういう人も多いとのこと。
翌日フロントに行ってみると名刺代わりのフライヤーが1枚。これは牧師さんの著書の宣伝でした。
その本の題名は…『極道牧師の辻説法』(!)
ご指摘は正解でした。この牧師さんは進藤龍也さんと言い、前科7犯、15年間のヤクザ経験の中で3回、7年半にも及ぶ刑務所暮らしの中で聖書と出会い、信仰の道に進まれたのだそうです。お風呂では気づきませんでしたが、小指もないのだとか…。それでも今や著書も出版、教会も設立。牧師さんとして人生をやり直そうとしている人々を支援し、被災地を支援し。世の中にはいろんな人がおられるのね~~
翌朝 またしても偶然に進藤牧師さんと会いましたので、クリスマスには何かご一緒に被災地のためにコラボして活動できれば、というところまで話が盛り上がりました。
なんだか被災地訪問初日から、面白く、興味深い人との出会いがありました。前半生はともあれ、懸命に活動されているお姿に敬服しました。この喜びもあって、朝にはT氏と一緒に堤防で鎮魂の祈りを込めた舞台…観客のいない舞台を勤めさせて頂いたのでした。
→進藤龍也さんの「罪の友 主イエス教会」サイト
…がしかし。今日のお申合には観世宗家がお見えになりました。ぬえの被災地での活動について、師匠のお許しは頂いていますが、やはり流儀のご宗家に報告を致しましたところ、大変ご理解を頂き、あまつさえとっても暖かいねぎらいの言葉…激励に近いお言葉まで頂くことができました。このときも ぬえは泣きそう。本当にありがたいことだと思います。
さて、今回からはかれこれ3度目の石巻訪問について書き漏らしたことなどを綴っていこうと思います。
9月26日、「能楽の心と癒しを被災地へプロジェクト」の初の東北地方での活動ということで、「災害等派遣従事車両証明書」もちゃんと申請して、はじめて昼間に東北道を走り、宮城県に入りました。夕方、今回 ぬえたちの活動を撮影してくれるYさんを宿泊地の石巻で下ろし、ぬえとT氏は南三陸町の岬の先にある旅館へ。到着した頃にはもう日もとっぷりと暮れ、壊滅状態の岬…泊崎の中で唯一高台にあったため被災を免れたものの、8月いっぱいまで避難所として使われ、ようやく営業を再開したという旅館に到着したのでした。
その夜。コンビニで買ったお弁当を食べて(今回の訪問の活動費はチャリティ・イベント等でご寄付頂いたお金を活用させて頂いたのですが、支出は本来は被災地への直接の支援のためであるべき。ガソリン代など活動にどうしても必要な出費は仕方ないとして、宿泊に掛かる費用は民宿や旅館の素泊まりを原則とし、食費は一切活動資金からは支出しない方針でした)、さてお風呂に入ろうと大浴場…とはいかない内風呂に行ったのですが。
T氏と湯船につかりながら今回の活動についてあれこれと話していると…突然、ガラッとガラス戸を開けて…
紋々のお兄さんが入ってきました(`´メ) (((((((・・;)サササッ
とたんに黙りこくるT氏と ぬえ(笑)。
(-_-メ) 。。(゜_゜;) (・・;)
(-_-メ) 。。(×_×) (・-・)
(-_-メ) 。。(∋_∈) /(.^.)\
(-_-メ) 。。(;>_<;) ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ
そうして、T氏はプイっとお風呂を出て行ってしましましたとさ。(;^_^A
残された ぬえは…まあ、普通に…いや、できるだけ気配を殺すようにしていたというのが真相か。(・_・、)
んで、湯船につかっているとお兄さんも入ってきて…
(-_-メ) (・-・)
(-_-メ) (^o^)
(-_-メ) (=^0^=)
(-_-メ) (=●^0^●=)
どちらからいらしたんですか? (メ-_-) (O_o)WAO!!!
はいっっ!!! 自分は東京でありますっ (O.O;)ゞ(敬礼はせんでよろしい)
ああ、そうなんですか。近くですね。私は埼玉です。自分、不器用ですから (-_-メ)
あ…そうなんですかぁぁ (^◇^;)ゞ(作り笑顔が美しい)
はい、ボランティアで。自分、不器用ですから (-_-メ)
ありゃ、私もそうなんですよ。σ(^◇^;)
ボランティアと言っても、私、牧師なんです。自分、不器用ですから (-_-メ)
話してみると穏やかな口調でしたが、なんと牧師さんでした。それも被災地へ足を運ばれるのはこれで十数回目(!)。今回は仮設住宅に移られた被災者の方のために生活を自立するセミナーを開いたりする目的で訪問されたとのこと。
それでもなお残る紋々との因果関係への疑問…
しかしその話題には一切触れず、会話は進行していくのであった。
ぬえも自分は不器用…もとい、自分は能楽師だと名乗り、お互いに珍しい職業だし、それを活かしての被災地支援を行っていることにお互いに興味を持ち、将来的になにか一緒に催しをすることはできないだろうか、というところまで話題は盛り上がりました…とはいえ浴場では名刺交換をすることもできず、それぞれフロントに名刺を置いておくことになりました。ん~不思議な体験でしたね~
部屋に戻り、あちこちへこの出来事をメールで知らせてみると。某方面の職業の方からお知らせを頂きました。
いわく、この方は かつて悪いことをし、そうしてその後更生された方だろう、とのことです。あ、それで紋々があったのか。意外に世間にはそういう人も多いとのこと。
翌日フロントに行ってみると名刺代わりのフライヤーが1枚。これは牧師さんの著書の宣伝でした。
その本の題名は…『極道牧師の辻説法』(!)
ご指摘は正解でした。この牧師さんは進藤龍也さんと言い、前科7犯、15年間のヤクザ経験の中で3回、7年半にも及ぶ刑務所暮らしの中で聖書と出会い、信仰の道に進まれたのだそうです。お風呂では気づきませんでしたが、小指もないのだとか…。それでも今や著書も出版、教会も設立。牧師さんとして人生をやり直そうとしている人々を支援し、被災地を支援し。世の中にはいろんな人がおられるのね~~
翌朝 またしても偶然に進藤牧師さんと会いましたので、クリスマスには何かご一緒に被災地のためにコラボして活動できれば、というところまで話が盛り上がりました。
なんだか被災地訪問初日から、面白く、興味深い人との出会いがありました。前半生はともあれ、懸命に活動されているお姿に敬服しました。この喜びもあって、朝にはT氏と一緒に堤防で鎮魂の祈りを込めた舞台…観客のいない舞台を勤めさせて頂いたのでした。
→進藤龍也さんの「罪の友 主イエス教会」サイト