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ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

第16次支援活動<気仙沼市・登米市>(その2)

2013-10-04 23:10:57 | 能楽の心と癒しプロジェクト
先日、東新城地区で活動したため、安波山トンネルを通るバイパスを通れば宿のある田中前のあたりから鹿折までは渋滞も信号もなくすぐに到着することがわかっていたので、その道を使って鹿折へ。で、定点観測と言いましょうか、第十八共徳丸へ。写真家のM氏はこの船を見てさすがに驚いたようでした。が、その後の展開はみなさんもご存じの通り。M氏は運良く共徳丸が解体される直前に気仙沼に来ることができました。

ぬえは変わったところもない共徳丸(とはいえ、この直前には車がこの船に衝突する事故が起こったらしいのですが)を見て、これまで見に行ったことがない、すぐそばの「鹿折唐桑駅」のプラットホームに立ってみました。



やや高台に立つ「鹿折唐桑駅」のプラットホームは、ほんの数十メートルそばまで大型漁船が流されてきた割には、ほとんどダメージがないように見えました。大船渡線の線路もそのまま残っています。しかしこのレールは気仙沼方面にも、大船渡方面にもつながっていません。津波によってレールがあちこち寸断されてしまったために、いまこちらの大船渡線もBRT(バス高速輸送システム)が運行しています。



レールをよく見ると赤く錆び付いていますね。そうして夏草が生い茂って線路を隠そうとしています。しかし、2年の歳月が経っているのに繁茂がこの程度ということはあり得ない。これはJRの関係者とか付近の住民さんなどが定期的に草むしりをしておられるのでしょう。

共徳丸の方へ駅のプラットホームから下りて戻ってくると、駅舎の前には長野県の有志の方から贈られたカンナが赤い花をつけていました。



さて共徳丸を離れ、今日の最初の活動場所である「鹿折中学校住宅」へ。以前は宮城県では「応急仮設住宅」と呼んでいましたが、あまり良い響きではなかったからか、いつの間にか呼び方が変わっているようです。

ぬえたちが気仙沼市の仮設住宅で活動をするのは、2012年の2月以来のことです。もうかれこれ1年半もの間、気仙沼では仮設の訪問をしていませんでした。。石巻と比べると気仙沼は遠いため なかなか活動をしに行かないのかというとそうでもなくて、割と頻繁に足を向けているとは思うのですが、いろいろな事情もあり、受け入れ頂く方の意向もあり、これまで気仙沼では仮設商店街での活動に比重がかかっていたように思います。あるいは大島まで足を伸ばして活動するとか。

今回は意識的に仮設住宅での活動を行うつもりでいたのですが、それは東新城オレンジ落成式で出会ったネットワークオレンジさんが育て上げた起業家さんたちと、仮設でご一緒に活動しよう、住民さんサービスで ぬえたちの公演に華を添えてほしい、という話が盛り上がったからでした。そうそう、その東新城オレンジ落成式の日、起業家さんたちに車で鹿折復幸マルシェまで送って頂いて、数日後に迫ったマルシェでの公演のポスターをあちこちに貼らせて頂いた折、マルシェの小野寺由美子さんに大変親身なご協力を頂きましたが、この鹿折中学校住宅での活動お話をまとめてくださったのも、誰あろう由美子さんだったのでした。

すみませ~ん、おそらくその数日前にはじめてお電話を掛けて、突然マルシェで活動したい旨お願いしたのですが、その時も快くマルシェの会長さんをご紹介頂きまして。。ありがたいかぎりですが、その後FBで多くのボラ団体さんのお世話をしてくださっている、マルシェのアイドル的な方と知りました~。ぬえ、そこにピンポイントで電話を掛けて活動受け入れのお願いしたなんて。ぬえ、持ってます。
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